後味の悪い話

【Wiki文学】トムラウシ山遭難事故

@jiro6663
ウィキペディア文学の傑作のひとつ。
軽装な登山客で賑わう夏山で18人のツアー客のうちガイドを含む8人が
次々と衰弱して死亡する事故が発生。
他の登山客らが「なんかこのグループ変だな?」と思いながら
次々と追い抜いていくなか、彼らに何があったのか。

トムラウシ山遭難事故
概要: 早朝から夕方にかけて北海道大雪山系トムラウシ山が悪天候に見舞われ、ツアーガイドを含む登山者8名が低体温症で死亡した事故。夏山の山岳遭難事故としては近年まれにみる数の死者を出した惨事となった。

焦るガイド、低体温症で意識障害に陥り亡くなってゆくツアー客。
当時の気象状況と詳細な時系列で命懸けの行軍の顛末を追う。山に登る人間なら一読すべき。

現場の詳細はこちら。
低体温症による意識混濁で次々と「子供がえり」して奇声を発し始めるツアー参加者たちや
電波も入らない山頂で電源の切れた携帯電話を握りしめて
真っ暗な画面にメールを打ち続けるガイドなど、生存率50%という惨状の詳細。

山岳事故ルポって独特の絶望感があって、読ませるんだよなあ。
あと個人的にいちばん怖かったのは
結局ツアー会社の杜撰さが事故の原因ということになったのですが、
この事故を生き残った人々の何人かはまた同じツアー会社の登山ツアーに参加していたということ。
死ぬ目に合っても山はやめられない…

あ、ちなみにこの会社はこの後にもさらに万里の長城で3名が死亡する事故を起こし、潰れます。

アミューズトラベル
概要: 2009年7月に同社が主催したトムラウシ山でのツアーでトムラウシ山遭難事故が起き、その後は売上げが縮小し[1]、2012年11月に起こした遭難事故(後述)により同年12月、旅行業の取り消し処分を受けた[2]。なお、芸能事務所のアミューズとは一切関係がない。

なんか不思議なものでどんな綺麗な景色の写真見るより
悲惨な山岳事故のルポ読んだ方が登山やってみたくなるの、なんなんだろうね。

参照元:https://twitter.com/jiro6663/status/1710568162041991261

スポンサーリンク

-後味の悪い話