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【腐女子におすすめ】BL要素のある日本近現代文学まとめ【青空文庫】


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BL要素のある日本近現代文学

青空文庫で読めるもの

山本周五郎「泥棒と若殿」(青空文庫)
概要: 「おらあ信さんといっしょにいたかった、一生ふたりで暮せると思ってたんだ、信さんと暮すようになってから、初めておらあ生きる張合ができ、世のなかが明るくみえてきた、ようやっと人間らしい気持になれたのに」
田中貢太郎「ある神主の話」(青空文庫)
概要: 「おい勘作さん、お前さんは、なんと云う意地悪だ、何故なぜ私が人間になる邪魔をする」 勘作はにこにこ笑いながら上へあがった。「まあ、酒でも飲もう、宵のあまりがあるから、そいつを飲みながら話そう」
太宰治「駆け込み訴え」(青空文庫)
概要: 「申し上げます。申し上げます。旦那さま。あの人は、酷ひどい。酷い。はい。厭いやな奴です。悪い人です。ああ。我慢ならない。生かして置けねえ」
掘辰雄「燃ゆる頬」(青空文庫)
概要: 私は十七になった。そして中学校から高等学校へはいったばかりの時分であった。私の両親は、私が彼等らの許もとであんまり神経質に育つことを恐れて、私をそこの寄宿舎に入れた。
江戸川乱歩「孤島の鬼」(青空文庫)
概要: 私はまだ三十にもならぬに、濃い髪の毛が、一本も残らず真白まっしろになっている。この様ような不思議な人間が外ほかにあろうか。嘗かつて白頭宰相はくとうさいしょうと云いわれた人にも劣らぬ見事な綿帽子が、若い私の頭上にかぶさっているのだ。
豊島与志雄「死ね!」(青空文庫)
概要: 「或る苛立たしさを以て、彼の顔をじっと眺めた。彼の晴れやかだった顔が、急に悲しそうになった。取っつきを失いながら立去りかねてる悲しみだ。ばか、と私は怒鳴った」
岡本かの子「過去世」(青空文庫)
概要: は雨中の夕陽の加減で、水銀のやうに縁だけ盛り上つて光つた。池の胴を挟んでゐる杉木立と青蘆あしの洲すとは、両脇から錆さび込む腐蝕ふしょくのやうに黝くろずんで来た。
森鴎外「ヰタ・セクスアリス」(青空文庫)
概要: 金井湛君は哲学が職業である。哲学者という概念には、何か書物を書いているということが伴う。金井君は哲学が職業である癖に、なんにも書物を書いていない。文科大学を卒業するときには、外道哲学とそれから前のギリシャ哲学との比較的研究とかいう題で、余程へんなものを書いたそうだ。
室生犀星「お小姓児太郎」(青空文庫)
概要: 髪結弥吉は、朝のうちのお呼びで、明るい下り屋敷の詰所で、稚児小姓児太郎の朝髪のみだれを撫なでつけていた。
福永武彦「草の花」
あらすじ:「私」はサナトリウムで汐見という患者と同室になる。どこか冷めたような汐見に惹かれるが、汐見は無理な手術を自ら望んで受け、死んでしまう。汐見の枕元から2冊の日記が出てきて、「私」はそれを読む。。
芥川龍之介「VITA SEXUALIS」(電子テクスト)
概要: 何歲の時だか覺えてゐない 獨りで行つたのか伴れられて行つたのかそれも忘れて仕舞た 兎に角自分の實家へ遊び行つた事がある。
芥川龍之介「SODOMYの発達(仮)」(電子テクスト)
概要:淸が十一歳の時であつた。淸の友達に木村關雄と云ふ少年があつた 毛の薄い雀斑のある瘦せぎすなたちで笑ふと口もとが左へまがる癖があつたが淸とは誰よりも仲よくつきあつてゐたのである。

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「少年愛文学選」に収録の作品

▼現在では手に入りにくいものの以下の「少年愛文学選」に収録されている作品です。

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折口信夫「口ぶえ」(「少年愛文学選 Kindle版」収録)
概要: 自伝的小説。この小説には、折口が書かなくては済まなかったのだろうという必然性を感じられる。『口ぶえ』には、ボーイズラブの世界が描かれている。
稲垣足穂「RちゃんとSの話」(「少年愛文学選 Kindle版」収録)
概要: 小春日和の旧制中学校で繰り広げられる、Sと下級生Rの淡い交流を描いた、爽やかで微笑ましい短編。
大手拓次「沈黙の人」(「少年愛文学選 Kindle版」収録)
概要: 生と死の交錯する妖しい夢幻世界を表現した特異な詩人。孤独と病魔にさいなまれながら,フランス象徴詩を道標として,詩人は生の証しを詩作に求めた.
中井英夫「夕映少年」(「少年愛文学選 Kindle版」収録)
概要:「可愛いって、それじゃ、男の子。それとも女の子」「男の子」「じゃあ」
その他 収録作品
夕化粧……山崎俊夫、乱歩打明け話……江戸川乱歩、稚児殺し……倉田啓明、少年の死……木下杢太郎、彼……武者小路実篤、沈黙の人……大手拓次、ある美少年に贈る書……村山槐多、少年(抄)……川端康成、贖……塚本邦雄、未青年(抄)……春日井建、青色夢硝子……高原英理

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「給仕の室-日本近代プレBL短篇選」に収録の作品

▼以下に載っている作品です。

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日下諗「給仕の室」(「給仕の室-日本近代プレBL短篇選」収録)
概要: 「其の時だつた、急に變な氣が起つて、後ろ様に落した彼れの後頭部をそつと起すと、突然(いきなり)その唇と私の唇とを合せて思切り吸つた事もあつた、誰れも見てゐた人はなかつたから」
秋田雨雀「同性の恋」(「給仕の室-日本近代プレBL短篇選」収録)
概要: 森岡と山川は歳が離れた友人。森岡は結核にかかっていた。森岡が亡くなる前の二人の精神的な結びつきを描いた作品。「武士道とエロス」で紹介され有名に。
その他収録作品
倉田啓明「若衆歌舞伎」(1912)、山崎俊夫「執念」(1918)、木下杢太郎「船室の夜」(1916)、室生犀星「美小童」(1926)、綿貫六輔「小松林」(1922)、国木田独歩「画の悲しみ」(1902)、田中貢太郎「ある神主の話」(1920)、小川未明「野薔薇」(1920)、山本周五郎「泥棒と若殿」(1949)

本で読めるもの

中には絶版のものもあるので図書館で探してみてください。

三島由紀夫「愛の処刑」
概要: 30半ばで独身の中学体育教師・大友信二が一人暮らしをしている山深い借家に、ある夜、彼の教え子で無口な美少年・今林俊男が訪ねてくる。俊男は、親友の田所が死んだのは先生のせいだから、先生は責任をとって切腹で苦しみながら死ぬべきだと言う。
福島次郎「バスタオル」(「蝶のかたみ」収録
概要: 主人公である高校教師の兵藤と生徒の話。学校で生徒が女生徒と話している所を見て嫉妬したり、逆に女教師と話しているのを生徒が嫉妬する。身体だけでなく心も結ばれていく二人。
井上武彦「同行二人―特殊潜航艇異聞」
概要: 死の武器と呼ばれた特殊潜航艇の搭乗員2名と、潜水艦に同乗する軍人たちとの濃密な人間ドラマが軍医の目を通して描かれている。特潜の二人の精神と肉体が作戦日に向かって傾斜していく。三島由紀夫氏絶賛の書。 ※絶版のようなので図書館で探してみてください。
石濱金作「無常迅速―青春修行記」(『文藝読物』1950.5)
概要: 川端康成の親友・石濱金作が思い出を語る手記。「石濱と歩く時何時も終りにつまらない、たいくつな寧ろ腹立たしい感じを與へられる。けれども私には石濱が必要だし彼には私が必要なのかも知れぬ」
※読むには国会図書館から複写物を取り寄せるしかないそうです。
岩村蓬「鮎と蜉蝣の時」
※ほぼ手に入らないためあらすじ掲載。
あらすじ: 第二次世界大戦前夜、美少年の伊賀は最上という上級生の目に留まり、競技部に入る。そして最上に誘われ二人は兄弟分になる。
仲よくしていた二人だが(キス未満や肌の接触など)、最上が誰からか注意を受け、それ以降、最上の態度がよそよそしくなる。最上との仲が不明瞭なまま、競技部で力をつけていく伊賀。
ある日、伊賀は肺炎で寝込んでしまう。見舞いにやってきた最上は親密な態度で伊賀を布団に押し倒す。
最上の真意がわからぬまま、最上は卒業して金沢へ行く。時が過ぎ、金沢から帰省した最上を訪ねると、恋人の写真(最上によく似た女性の写真)を見せられ、結婚するのだと告げられる。
最上に裏切られたと傷つく伊賀。結核かもしれないこともあって自暴自棄になる。最上の後、伊賀と兄弟分になりたい粕谷が伊賀を励ます。結核は誤診だった。
第二次世界大戦も深まり、学校は軍国主義に染まり、競技部の仲間たちも次々出征していく。
戦後、伊賀は生きて日本に帰り、島という先輩に再会する。島は仲間の様子を伝えてくれた。生きたものもいたが、最上も粕谷も戦死していた。
島は、最上が特攻で死ぬ3日前、会話したという。『此の世に唯一人の弟として伊賀を愛し、それゆえに彼から自分を遠ざけねばならなかった』と伊賀について語っていたと。
伊賀は島と共に最上の家に行き、最上の姉に会う。最上の姉は、あの日最上が見せた写真そのままの人だった。
最上の姉は言う。
最上は伊賀を大事にしたかったが、目をつけられてよそよそしく振舞うしかなかったこと、恋人も嘘で、あれは自分(最上の姉)の写真だったこと、もし伊賀が金沢まで最上を追ってきてくれたなら全部話すつもりでいたこと、その時は一緒に立ち会ってくれと言われていたことを。
全てを知った伊賀は、最上の仏前で、腹を切るような顔をしていた、と島に言われる。
伊賀は心の中で答える。それは愛する人と、その人と生きた熱く、切なく、短かった透明な時を慕っての殉死の儀式だったと。そして自身の再生の儀式でもあったのだと。
現代の学園ものでも通じるのではないかという読みやすさと、戦争という悲しい現実が兄弟分を引き裂いた切なさを感じさせる作品。

参照元:https://todoroki-megane.hatenablog.com/entry/indaibl

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