禍話

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【禍話】座敷犬

2022/5/18    

これは、「追いつかれた」家の話。 10年ちょっと前、当時高校生だった女性Aさんが同級生の家で体験した出来事だ。 ある日のお昼休み。 クラスメイト数人と談笑しながら教室で購買のパンを頬張っている最中、普段お昼は別グループと過ごす友達が何か言いたげな様子で近付いてきた。 敢えてやってくるなんて何かあった ...

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【禍話】あきらめない男

2022/5/18    

スポンサーリンク 大学時代の夏休み。  小遣いほしさに、短期のバイトを探したのだという。  友達に紹介された20日にも満たない期間の仕事に、Aさんはパッと飛びついた。  変なビルの見回りや奇妙な鞄を運ぶなどの怪しいバイト……ではない。 「そういうのじゃなくて……新聞配達です。ほら、チョー健全でしょ? ...

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【禍話】怪談手帖『人面樹の旅館』

2022/5/18    

スポンサーリンク 今は定年退職して暮らされているAさんが、昔おじいさんから聞いたという話。 若い頃、おじいさんは旅行好きで、それもいわゆる出たとこ勝負というか、ある地方へ出向いたら明確な目的地を定めずにブラブラするタイプだったらしい。 その日も仕事の予定がなくなってしまったのを良いことに、地方を荷物 ...

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【禍話】黒い思い出

2022/5/18    

スポンサーリンク 「オバケは出ない話なんですけど……人が怖い話……で括っていいのかなぁ。これ」  Pさんは首を傾げながら言う。 「母方の親戚の、おじ夫婦の話なんですけどね。温厚な方々なんですが……ちょっとね…………」  用事を言付ことづかって、おうちにお邪魔したときのこと。  そのご夫婦、お金持ちな ...

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【禍話】覚えていないビデオ

2022/5/18    

スポンサーリンク ――真夜中のこと。「パチン」という音で不意に目が覚めた。ぼんやりとした光で部屋が照らされ、テレビが点いた音だとは分かった。が、リモコンは机の上に置いてあるし、寝ぼけて自分で点けたという訳でもない。 (何だ?)  確かめようと寝返りを打つと、何かが足に当たった。正確には「何か」ではな ...

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【禍話】家姫様

2022/5/18    

スポンサーリンク 昔はな神様仏様だとか幽霊やお化けだとか、そういうものが今よりずっと身近だった。俺たち年寄りの常套句のように思われるけど。これは本当でねーー。 私がかつて住んでいた村では、奇妙な祭事が行われていた。 今思うと、一種の民間信仰に近いものだったのだろう。 信仰の対象であるそれは、家姫様と ...

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【禍話】怪談手帳『つ』

2022/5/18    

スポンサーリンク きっとあなたもパソコンの共有ドライブが怖くなってしまう話。 Aさんの、以前の同僚についての話である。 当時彼が勤めていたデザイン系の会社はクライアントの意向と納期が最優先で、社員は皆常に腫れぼったい目をしている、なかなかに厳しい労働環境であった。 「ま、そう言うの珍しくない業界だか ...

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【禍話】崩れ神輿

2022/5/18    

スポンサーリンク 妖怪や民俗学に造詣が深く、そのような類の怖い話を集めているYさんという人がいる。 「祭り覗き」や「ぬりかべ」などの収集品もあるそのYさんが聞いてきた、お神輿みこしが倒れて壊れる話である。    この話の体験者Aさんは若い頃、某地方を旅行していたそうだ。  ひとりきりの静かな旅行であ ...

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【禍話】正夢の海

2022/5/18    

スポンサーリンク Tさんが、同級生と久しぶりに会った時の話である。 「それにしてもなんで俺が、って話なんですけどね……。服も一着、ダメになっちゃったし……」  夏、旧友から連絡があった。   仲のよかったメンバー4、5人で、地元の海に行かないかと言う。  数年前まで毎日のように遊んでいた奴らと久しぶ ...

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【禍話】踏切の家族

2022/5/18    

スポンサーリンク Bさんという角部屋に異様にこだわる引っ越し魔がいた。  彼は数年そのアパートの角部屋で暮らすと、また次の角部屋へ移るという変わった趣味を持っていた。今住んでいる部屋にも飽きてそろそろ新しい部屋を、と探していたところいい物件を見つけた。  となると善は急げだ。  彼はその足で不動産へ ...

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