実写化されたホラー映画「きさらぎ駅」が面白いと評判です。実写化ときくとなんとなく身構えてしまいますが、この映画はほとんど批判がなく、ホラーファンでもかなり見応えがあったと話題です。しかも若者を中心に人気だそうです。
地元のミニシアターに高校生が中心で押し寄せ、異例の4週ロングランだそうです。
目次
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映画「きさらぎ駅」の感想まとめ
近年の邦画ホラーでトップクラス
『きさらぎ駅』感想
ホラー好きとして自信を持って言うけど、近年の邦画ホラーでトップクラスに良かった。ありがちなミソジニーや母体信仰は見当たらず、予算の少なさをアイディアで補っていて、ちゃんと怖い。しかも面白い。「線路に入っちゃダメだよー」おじさんが怖面白すぎて鼻息荒くなった
往年のノベルホラーゲーム的なビジュアル、FPS的な一人称視点(これは『ハードコア』と同じ手法)現在から過去について語る雰囲気作りで、CGの粗をカバーし、しかも後半に繰り広げられる「ゾンビランド」的なチート展開、そして大オチで刻まれる人間の業と終わらない悲劇…最高すぎる
恒松祐里さんが着ている、パキッとした黄緑色のワンピースも、現実世界では今どきのおしゃれなファッションなのに、異世界ではひどく際立って印象的に見える。「きさらぎ駅」元ネタが持つ「現実と地続き」の恐ろしさもしっかり伝わってきた。
私は「洒落怖」が思春期のど真ん中にあった世代で、割と自分の中の「怖さ」の基準もそこにあるので、ぴったりハマった感じもするし、周囲の他人がどんどん排除され、追い詰められた時に人間が取る行動として、もしかしたら現代社会に対する批評性もしっかりあるかもと思った。
いや〜好きなビジュアルが多い。冒頭の一軒家も見るからに呪われてそうで(てか呪怨の家っぽい)良いし、芹澤興人さん演じるサラリーマンが終始存在感あって良かった。トンネル天井にぶら下がるあれも、トンネルを抜けた先に現れるあれも、光に飛び込んだ時の絶望感も全部良かった。
なんというか個人的に「私にしか見えない」怪異よりも「みんなにも見えてる」怪異の方が、より逃げ場がなくて、より力がありそうで、恐ろしいと思う。そう考えると、今作の人数設定はバッチリすぎる。なんとなく「全員救いたい」と思わせるバランスもうまい。(あの人以外)
やっぱりホラーって厳しいジャンルで、なんらかの革新的な要素=観客に驚きを与えられる演出がないと、満足感は得られにくい。だからこそPOVとか、社会性の掘り下げとか、設定の複雑化(クワイエットプレイスとかドントブリーズ)とか、いろいろな試みが行われるわけで。
革新性のなさをごまかすために活用されるジャンプスケアほどつまらんものはない(自論)たとえば『シライサン』の「目を逸らしちゃいけないタイム」とか『犬鳴村』の「エンドレス自殺」とか、そういうアイディアこそホラーの醍醐味で。
最低限、悪習であるミソジニーとか少女幻想、母体信仰あたりを排して、そういうアイディアが観れるジャンルにJホラーがなってくれたら超ワクワクするし、『きさらぎ駅』にその可能性を見たという感想でした。嬉しかった。主題歌も絶妙で良かったなあ。
ちなみに元ネタと映画は全然違って、それぞれ別種の良さがあるので、映画見た人にはぜひ原作も検索して読んでみてほしい。じんわりした不安に包まれる名作怪談なので。
— たぬき🦔 (@tada11110) June 26, 2022
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どう生き残るかに主軸が置かれている
映画きさらぎ駅、観てきました。
脚本が凄いなと思いました。
きさらぎ駅というモデルがあるわけですが
駅の謎に迫っていくのではなく、
どう生き残るかに主軸が置かれていて
都市伝説の謎を汚すものではなかった。
いい見せ方とラストだったと思います。
最後の締めまで良かった。
#きさらぎ駅
— ImCyan-アイムシアン- (@imcyan00AEEF) June 24, 2022
場内のリアクションも良かった
『きさらぎ駅』、本編も満足だったんですけど場内のリアクションもさいこうでした。金曜の晩、繁華街の映画館、そしてホラーということでヤンチャ系の若者で溢れかえる場内。はしゃぐ声、飛び散るポップコーン、とめどない私語、暗転しても止む気配のないそれら。一瞬よぎる不安。呼ぶか、スタッフを。
しかしわたしは信じたんですよ、映画の力を。物語が彼らの心に掴みかかってくれるであろうことを。そしてそれは果たされたのですよ。 上映開始数分後には既に静まり返っていた場内。ポップコーンのカップをかき回す音も、隣の仲間にささやきかける声もない。スクリーンをただ一心に見守る観客たち。
愉快な展開があった時にだけもれる笑い声。そしてこわいポイントできちんと響く息を飲む音。なんかの祭りの打ち上げ会場みたいだった場内がまるで水を打ったよう。みんな夢中で観てた。クライマックスまでそれは続いた。スマホも全く光らなかった。
なんとエンドクレジットが流れ始めた時もその状態は変わらなかった。エンドクレジットといえばいつもの経験からいうと、高確率でスマホを点灯させる人やしゃがむことなく退場する人が続出するパートですよ。作品にかかわらず大体そうですよ。でもいなかった。
そして、エンドクレジットがおわり最後の映像が流れ場内に灯りが戻った時、観客たちの口からいっせいにため息がもれたのが聞こえたんです。緊張が解けた時の、満足した時のあのため息ですよ。なんかね、無茶苦茶感動しました。ああ、これなんだよなあ。映画館のこれが、わたしはたまらなくすきだなあ。
『きさらぎ駅』の製作にかかわった人に、この景色を見せてあげたいと思ったですよ。上映が始まる前と終わった時のこの景色を。さいこうじゃんか。映画の力さいこうじゃんか。ええもんみさせてもろうた。本編も、リアクションも。 届いて欲しい、きさらぎ駅の人に。映画めっちゃウケてたです、と…!
— アガサ (@agatha_) June 10, 2022
構成の面白さが良い
「きさらぎ駅」を観た 「真・鮫島事件」がバチバチに刺さったので少なからず期待値を上げてしまったのだけど…よかったな~! 怖さはほん怖を見れるなら余裕…つまり控えめなんだけど、構成の面白さが良い 元ネタ(オカ板の書き込み)を知っているとニヤッとできるけど知らなくても面白いかな
異界駅ものは沢山あるけれど「再現性」について言及したのはあまり無いのでは…?「きさらぎ駅には手順を踏めばまた行ける」っていうのは中々に好き その手順を見て「異世界に行く方法(エレベーター)みたいだな…」って思ってたら即座に言及されてニッコリ 分かっている人が作ったやつだこれ…!
心霊的な脅かし要素や恐怖ポイントは鮫島事件のほうが上かな…こっちは人間コワイ系っぽさある ある程度の「ん?🤔」を受け流すスキルを心霊ドキュメンタリー系作品で鍛えた人はすんなり見れるのではないでしょうか こまけぇことはいいんだよ あと、エンドロールが終わるまで席を立ってはいけない
— こざかな詩穏🐟 (@glasses_shion) June 26, 2022
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人間の黒い部分も上手く利用している
「きさらぎ駅」
面白かったです。怖さというよりSF的な面白さ。それに加え人間の黒い部分を上手く利用しているところも面白い。CGのクオリティをもう少し上げてくれれば満足度もかなり高かったはず。全く飽きることなくワクワク感は常に維持され笑い要素もあるのでバランスの良いホラー映画でした。
— 脳内シークレット (@SecretSpacer) June 14, 2022
後半からはホラーコメディとしても楽しめる
きさらぎ駅鑑賞🎬きさらぎ駅という異世界は存在するのか、春奈ははすみの話に耳を傾ける。FPS視点のホラー映画が斬新でゲームのように見えて面白い。過激なシーンが多くて観ていて飽きないし初見の怖さはピカイチ。思い通りにならない後味の悪さも好き。後半からはホラーコメディみたいで楽しかった。
— 𝑾𝑵𝑻 (@WNT_SNW) June 19, 2022
他人と考察したくなる映画
映画「きさらぎ駅」やはり他人と考察、感想を共有するのが楽しい作品。TRPGやホラゲ好きな人は絶対に楽しい。劇中に出てくる新聞記事全部読みたい。
— アカ (@aka_sokohi) June 23, 2022
ホラーというよりホラーゲーム映画
元ネタを全然知らないで観たけどこれはホラーというよりホラーゲーム映画
一言で表すと「攻略法教えてもらったからプレーしてみた」という感じ
実況動画を観る感覚で自分ならどうするか考えながら観るとより楽しめるかも
— akiyoshi mizuho (@glEpUUStAC9Vj3z) June 20, 2022
映画「きらさぎ駅」舞台挨拶の様子
映画 #きさらぎ駅 の大ヒット御礼!舞台挨拶でした!
線路のおじさんのポーズでトコトコトコ…てしてるの可愛らしかったのと、プロデューサー様を拝めると思ってなかったので一人腰抜かしておりました。映画見た方なら分かる"例のセリフ"の経緯聞けて良かったです🚃
— み📷 (@hirukka) June 21, 2022
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監督の声
自分の監督作品だよな?
夢じゃないよな?
って毎日思ってます。。
信じられないくらいの高評価と動員。
映画監督続けてて良かった。(笑)
引き続き映画「#きさらぎ駅」を宜しくお願いします! https://t.co/BQBgBml2ew
— 永江二朗@映画「きさらぎ駅」6月3日公開❗️ (@eijigumi) June 21, 2022
映画「#きさらぎ駅」
本日で3週目が終わります。
しかし、皆様の口コミ、高評価、動員のおかげでほとんどの映画館で4週目も上映してくださいます!
本当にありがと様です!!
まだまだ「きさらぎ駅」は終わりません!!
奇跡の4週目!!
何卒宜しくお願いします!! pic.twitter.com/mRWzIOpfGY
— 永江二朗@映画「きさらぎ駅」6月3日公開❗️ (@eijigumi) June 23, 2022
『きさらぎ駅』
映画館のすぐそこにロケ地やモデルになった電車があるというのもあるが、純粋に作品の面白さもあるだろう
何はともあれ地元のミニシアターを救ったのがホラー映画というのが意外というか凄い本当にロビーのキャパオーバーで身動き取れなかったもん https://t.co/Ssfp9KYIAE
— 四畳半 (@baiken0815) June 21, 2022
映画情報
そこは、たどり着いてはいけない異世界
話題の都市伝説「きさらぎ駅」初の映画化。
2004年、「はすみ」と名乗る女性が「きさらぎ駅」という見知らぬ無人駅に着いた時の状況をリアルタイム実況し、投稿以後消息不明となった。「はすみ」の状況やきさらぎ駅の所在地などを巡り、ネットで多くの議論が巻き起こった都市伝説「きさらぎ駅」。そこから着想を得て描かれた本作では、初の主演作品となる恒松祐里が主人公を演じる。
監督:永江二朗
脚本:宮本武史
キャスト:恒松祐里、本田望結、莉子、寺坂頼我、木原瑠生、芹澤興人、佐藤江梨子
ヒューマントラストシネマ映画公式ページ:https://ttcg.jp/human_shibuya/movie/0864000.html