ツイッターで有名なたらればさんが、Fate/Grand Order 第1部 第2特異点 永続狂気帝国 セプテム 「薔薇の皇帝」の考察・感想を呟いていらっしゃいました。
いつもながら、とても勉強になる内容です。
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たらればさん 第二章「セプテム」感想
●古代ローマにいくと決まった際にダ・ヴィンチが「ネロかカリギュラ帝に会いたい、話が合いそうな気がする」と話すのは、これ、史実でダ・ヴィンチがルネサンス(古代ローマ、ギリシャの文化復興運動)の代表的人物だったからですよね。うまいなー。
●こういう、15世紀の人物であるダ・ヴィンチが1世紀のネロに思いを馳せる…みたいな壮大すぎるロマンをさらっと見せるところ、このゲームの醍醐味なんですね。
●シナリオが進むとそのうち絡んだりするんでしょうか。「このふたりを会わせてみたい!」というような情熱もゲームを進める原動力になりそう。
●ネロのキャラクター造形にびっくりしています。寛大なんですねー!!
●マリー・アントワネットでも紫式部でも感じたんですが、このゲームでは…というかFateという作品世界では、(性別や見た目も含めて)あえて史実と正反対の要素をキャラクターに織り込む…というのを意識的にやってる気がします。
●そういうキャラ(史実とは正反対の見た目、性別、言動をとること)で、非現実感も増すんですけども、それとともに不思議な「奥行き」が出てくるのって、すごく面白いですね。一言でいうと、それで親近感もわくという。これ二次創作的な手法なのでしょうか。キャラクター作りの勉強になるなーー…。
●こ……これが……カエサル……。。??
●な、、、、な、、、中身は完全無欠にカエサルなんですね。。。。
第13章攻略
●ネロって史実の一般的な理解では「暴君」なんですよね。師(セネカ)を殺し、妻を殺し、母と交わり、その母も殺し、姦淫と祭りと享楽に溺れ、火事の濡れ衣でキリスト教を弾圧し、殉教者を出し、最終的には民衆に追われて自死を選んでいるわけです。
●(ところでこれは素人考えなんですけど、ネロ関連の話って、「こんなとんでもない悪魔のような人物にキリスト教は弾圧された」というよりは、「キリスト教を弾圧したから悪魔のような人物というふうに伝えられるよう尾ヒレがついたんじゃないか」と思ってしまうんですが…)
(閑話休題)
●また、その後に衰退することになるローマという都市が、キリスト教(バチカン)と芸術の力で復興してゆくのは(まさにダ・ヴィンチらの力で)、めぐる因果の風車という感じがしますよね。
●ともあれそのネロに、本作では「アイデンティティクライシス」を起こさせているのがとっても興味深いです。
●(一神教ではなく)多神教を信奉するネロは「女神」を認めることができるし、だからこそ「皇帝(自分)=神」という等式も成立すると。
●けど(カエサルやアレキサンダーやロムルスの登場で)「真の皇帝が自分のほかにも複数いる」という状況は、彼女(彼)の存在そのものを揺るがすわけですねー!
●ここらへん、この第2部のラストでどう畳むのかとても楽しみですー。
●あ、あと、呂布これ無駄遣いじゃね?と思ってたら諸葛孔明が出てきて「おおおきたこれ遠くローマの地でこの二人が絡むのか!?」とわくわくしてたらゼロ接触でしたーわー(次回以降に期待!)(…でも話つうじなさそう…)
●ご指摘いただきまして、訂正します。「第2部」ではなく「第1部 第2章」でしたー。すみませんでしたー。
セプテムクリア!
●FGO第1部 第2章「セプテム」クリア!
●サポートで何度もお世話になってる「アルテラ」さんが、破壊力といい話の通じなさといい、完全に災害レベルでした…。
●本来の神話系登場キャラってなにげにこういう話通じないパターン多いんですよね。「ヤマタノオロチは火山の噴火がモチーフだったのでは」とか。
●最終的に語られたのが、神にも壊せないものがある(「文明」のモチーフ?)、世界は美しい、皇帝(その時代の盟主)は孤独である、というあたり、とても興味深かったです。
●時間が超絶早くすぎてゆく!
(了)