34:本当にあった怖い名無し:2007/11/24(土) 07:13:08 ID:GFHJ5TXs0
これは俺が18才の夏に経験した出来事だ。
その日 男5人女5人が集まり、肝試しをしようということになった。
場所は とある池。でかい池を中心に木々が生い茂った細い山道のような道である。
深夜ともなれば目が慣れるまではほとんど周りが見えない暗さだ。
俺と男友達のAはけっこう平気な方で、女を含む8人のスローペースに飽きていて、
「どんどん進もうぜ」という具合に後続の声が聞こえない程の距離が開いていた。
そんな時ふと気づいた。Aが見当たらないのである。
俺は、「あいつ、先に行きやがったな」と思い、
目も慣れてきたこともあり足早に先へと進んだ。
案の定 少し先に黒い人影が見えた。俺はAに向かって呼びかけた。
「A!いくらなんでも早すぎるって!とりあえず後続を待とうぜ!」
しかし止まろうともせず先へ先へと進むA。これは危険だし、ちとヤバい。
追いつく為に走った。そしてAに追いつくか追いつかないとこで転んだ。
そしてすぐ目を前にやるとAがいない。起き上がり少し進むと、
そこはかなりの勾配で軽い崖のような場所だった。
「Aが落ちた・・・。」俺も転んでなければ落ちていた。
急いで道を引き返し後続にそのことを伝えた。が、しかし
そこにはAの姿がある。勝手に合流してたようだ。
俺を崖へと誘う人影には恐怖を覚えたが、Aの無神経さには殺意を覚えた。