ホラー

【洒落怖】短い怖い話7つ「山の神様」

スポンサーリンク

∧∧山にまつわる怖い・不思議な話Part23∧∧

山の主様

734 :本当にあった怖い名無し:2005/11/29(火) 11:02:59 ID:mpuswWhn0
じっちゃんから聞いた話。

昔、やたらと蛇が多く、『蛇山』と渾名された山があったそうな。
その山に入る者には、毒蛇にやられるものが多かったという。

ある時、蛇山に入った猟師が恐ろしい唸り声を聞いた。
声を辿っていくと、藪の中で真っ白な大蛇が、頭を食いちぎられて息絶えていた。
その躯には、至る所に巨大な猛禽の爪痕が残っていたという。

恐ろしさに逃げ帰った猟師が、山で見たことを話すと、
村の老人達は「山の主様が代わった。これで蛇は減るだろう」と皆に告げ、
その日の内に前代の主である大蛇への供養と、新たな主である猛禽を迎える儀式が行われたという。

その後、蛇の被害は減り、代わりに山には鳥が増えたそうだ。

「その山はよく主が代わるそうでな。白蛇の前は猪、その前は山犬だったそうだ」
最後にそう語って、爺ちゃんはこの話を締めくくった。

玉突き事故

64 :本当にあった怖い名無し:2005/06/17(金) 12:49:26 ID:9oInbmk70
知り合いから聞いた話

「昔○○トンネルで大規模な玉突き事故あったでしょ。
 そのニュースを見てた叔父(元道路公団)が、
 ボソッと『・・・これで人数が合うなぁ』って言ったんだよ。
 なんのことか質してみたら、
 『山にトンネル掘るときはな、事故で亡くなる人数がほぼ決まってるんだよ。
 だから、犠牲者の葬儀費用やら補償金やら、最初に予算に織り込むんだな。
 だけどあのトンネルに限って、犠牲者がいなかったんだよな。
 不思議に思ってたけど、やっぱり勘定が合うもんなんだな』だってさ」

「犠牲は人じゃなければダメなんだね。パワーが強いのかね、人は」
と、その知り合いは目の前のしらすを指して、
「こいつらみたいなんじゃパワー不足だろうしな」と笑った。

マムシ

636 :330:2006/04/10(月) 13:24:41 ID:d2AKNhaD0

山仕事をしていると、マムシを見つけることがある(特に水場付近)。
普通の人だと逃げるだろうが、山の人達には小銭に見えるらしく取って来る。
土産品などを売っているところで5千円~で引き取ってくれるからだ。
あるマムシ取りの名人?曰く、テクニックがあるらしい。
聞くとこによれば、まず見つけたら首に巻いてるタオルでヘビの気を引き、タオルを咬ませる。
そして咬んだ瞬間にタオルを思いっきり引くと、牙が折れて安全になるという。
それを聞いた友人が釣りの帰りにマムシを見つけ、果敢に挑戦したという。
「うまくいった?」と聞いた私に、「あれはうそだ!」と言った。
「どうして?」と尋ねると、苦笑いしながら、
「タオルを咬んだまではいいんだが、引っ張ったらヘビごと飛んで来たよ!」
その光景が見えるようで、腹を抱えて笑った。
ちなみにマムシはタオルごと捨ててきたと言っていた。

木の枝

239 :本当にあった怖い名無し:2006/05/20(土) 18:21:30 ID:2sROl7VWO
小さい頃、父親と登山した。
山頂にはいろんな形の木の枝があり、面白いから持って帰ることにした。
ところが、最初はキャッキャ言いながら楽しく下山していたのに、
途中から背後にずっと人の気配を感じて、怖くて涙が出てきた。
私は父親に大泣きしながら、
「誰か何人もついて来てる。でも振り向いても誰もいない」と言った。
子供ってそういうのわかるっていうし、多分本当に良くないものが後ろにいたんだと思う。
麓に着いてから父親が、
「きっと勝手に木の枝持って来たから山の神様が怒ってるんだよ。枝は置いて帰ろう」
と言った。
枝を置いて来たら嘘みたいに気配がなくなった。
山には絶対神様がいると思う。

雨の神様

242 :本当にあった怖い名無し:2006/05/20(土) 22:17:32 ID:VlSKNX/Q0
小さい頃に夏休みで秋田にある母の実家に遊びに行った時、
雨が降らず困った村の農家の人方が、山奥にある雨の神様の祠を掘り起こして頼む事になったんです。
おもしろそうなので私も行きました。
軽トラで山道を大分走った記憶があります。
車が入れない道まで来てそんなに歩かなかったと思うのですが、
目的地は木々に囲まれてぽつんと土が茶色く剥き出しになった場所でした。
着いて早々に大人達がスコップで土を掘り始め、
その中から石や岩が出てきてその一つ一つを組み上げていき祠を建て、
お供え物をして祈願して終わりました。

何かつまらなかったと思いながら帰る途中の軽トラの荷台で、
スコールのような雨がザーっと降り始め、家に着いた頃に止みました。
その日の天気予報は0%の晴れ予報。
次の日も晴れ予報だったんですが、半日雨が降りました。
その時ほど神様の存在を信じた事は言うまでも無く、不思議な体験でした。

登山靴

370 :本当にあった怖い名無し:2006/05/27(土) 05:32:02 ID:OCTU//M80
靴で思い出したけど、いつも行く山の中で一人でキャンプしていたんだ。
酒ちょっと飲みすぎて明け方、目を覚まし、
水飲むのに寝ぼけて汲み置きした水筒が見つからなくって、テントの口あけて外見たら、
テントの入り口においらの登山靴と、もう一足泥まみれの登山靴があるんだよ。
一瞬、なんだこれ?????って思ったんだけど、
まだ酔いが残っていて寝ぼけていて水飲みたかったから、
シュラフの足元にあった水筒見つけて水飲んで、また寝たの。
日が上がって、目がさめてテントの入り口見たら、
おいらの登山靴だけあって、寝ぼけてた時に見た汚れた登山靴は無かった。

寝ぼけただけだと思うが、なんだったんだあれ?
実を言うと、一緒によくキャンプする仲間も同じ場所で、同じ体験をしているんだが、
そういうことがあったというだけで、ほかに妙なことは起こっていない。
非常に良い場所なんだよね、良く行くし、落ち着ける。
弊害といえば、そこは狸がいっぱい居てテントに砂かけられる事が多い事だけど、やっぱ狸のしわざかな?

カーンカーン

85 :本当にあった怖い名無し:2005/06/17(金) 14:54:50 ID:KFWOia920
うちの爺さん(イギリス人)が若い頃こんな夢を見た。
近くの山のなかを歩いていたら、カーンカーンという音とともに、
「トンネルの中でなすすべもなく叫ぶ哀れなものどもに捧ぐ」という声がして、
複数の人がドッと笑ったところで目が覚めた。

不吉な夢だと思って震えていたら、親が部屋にやってきて、
「トンネルが崩れた。救助に行くからお前も来い」といわれて、
助けに行ったんだけれども、誰も助けられなかったらしい。

崩れたトンネルは最近出来たばかりで、近くの町に行くのには便利なんだけれども、
地元の年寄りの話では、かつて残虐非情な盗賊の一味を捕まえてリンチにかけたところだったので、
よくない噂がささやかれた場所であったらしい。
あと、トンネル作りに奔走した村の若い役人が、ショックで夜になると叫ぶようになって、
村のみんなが暗い気分になってしまった。

スポンサーリンク

-ホラー