269: 本当にあった怖い名無し:2011/08/04(木) 13:50:35.30 ID:6yzUsJ7H0
父の無念
聞いた話。
友人の父が亡くなった。
友人は病院から父を乗せた霊柩車に同乗した。
信号待ちでふと目をやると、
向かいの歩道にパジャマ姿の父がいた。
目を凝らしてよく見たが、間違いなく亡くなったはずの父だった。
うつろな目でこちらを見ていた。
混乱しているうちに、車はすぐに発進した。
その後三回ほど赤信号につかまったが、いずれも同じように父の姿をみとめたという。
どういうわけかわからず、疲れているし、何かの見間違いだろうと自分を納得させた。
数日後、病院内部からの告発で、父の死に重大な医療ミスが絡んでいたことがわかった。
父が執拗に現れて伝えたかったことはこのことだったのか、、
友人は、父の無念のほどを感じ、胸が痛くなったという。