ホラー

【笑える怖い話】寺生まれのTさん まとめ

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※洒落怖ブレイカー、「寺生まれのTさん」についてまとめました。怖くなりすぎたときにご活用ください。

真っ赤なワンピース

俺は原付に乗って買い物に出かけた
普段どうり国道を走っていると
真っ赤なワンピースを着た綺麗な女性が眼に映った
お、綺麗な人だな、そう思った瞬間
俺は対向車線から来たトラックに撥ねられた
柔道を習っていた俺はとっさの瞬間受身をとる事ができたため
両足を骨折する重傷ですんだ。

それから半年たったある日友人のKが同じくトラックに撥ねられた
直ぐに病院に駆けつけたが、Kに意識は無くその後死亡した
その場で救助に当たった人の話によるとKは
「赤いワンピースを見てついよそ見しちまった・・・」
と呟いていたという
俺は驚いた。

アレは死神なんじゃないか?
俺がそう思っている頃またあそこで事故が合った
話を聞いてみるとひき逃げらしかった
この辺りは見通しがいいにも拘らずそういう事故が多いらしい
俺はあの赤いワンピースの女が死神だと確信した

数日後俺はバイトの先輩Tさんの車に乗ってその道を走っていた
Tさんは実家が寺で非常に霊感が強いらしく、俺は死神の話をしてみた。
「ふーん」っと素っ気なく聞いていたTさん
だが少し走ってからTさんが突然
「あの女か!」と叫んだ。

見ると確かにあの赤いワンピースを着た女が道を歩いている!!
「そうです!あの女です!!」
俺が叫ぶと「そうじゃない!あっち事だ!!」と正面を指すT先輩

見ると顔の抉れた女が対向車線を走るトラックの方向を狂わそうと、
車体に飛び移っている所だった!
「ハンドル頼んだぜ・・・」
Tさんはそう呟くと車の窓から上半身を外に出し、狙いを定め
「破ぁーーーーー!!」と叫んだ
するとTさんの両手から青白い光弾が飛びだし、女の霊を吹き飛ばした
「これで安心だな・・・」そう呟いて片手でタバコに火をつけるTさん。
寺生まれってスゲェ・・・その時初めてそう思った。

夜釣り

俺は夜釣りに出かけた
ある日、遊びの予定がキャンセルになった俺は秘密の釣り場で夜釣りを楽しむ事にした
街から少し離れた所にある橋で、静かでよくつれる俺の穴場
その日も良く釣れ、しばらくした頃、全身に寒気が。
何か恐いな・・・そう思いつつも入れ食い状態のその場を離れる気にもならず夜釣りを楽しんだ
「あなたも釣りですか?」後ろから声をかけられた、振り返るとそこにはサラリーマン風の中年男性が
「えぇ、ここよく釣れるんです」「えぇそうらしいですね」
「あなたも釣りですか?」「・・・まぁそうですね」話していくうちに段々と俺は違和感を感じた
男性はどう見てもスーツ姿、とても釣りを楽しむ格好じゃない、こんな所でなにを・・・

「あなた、つらないんですか・・・」男性の声・・・いやおかしい、明らかに上から聞こえてきた
「つりましょうよ、あなたも・・・」俺は恐怖に震えながらも上を見上げた・・・
そこには、今話をしていた男性の首吊り死体が!!男が言っていたのは「釣り」ではなく「吊り」だったのだ!!
気が付くと俺の目の前には無数の人影が「吊ろう・・・一緒に吊ろう・・・」と俺に囁いている

「そこまでだ」聞いたことのある声、寺生まれで霊感の強いTさんだ
影によって今にも吊り上げられそうな俺の前に来ると、自前の釣竿を振り回し
「破ぁ!!」と叫ぶ、すると釣竿の糸が眩く光り、振り回した糸が剣のように次々と影を引き裂いてゆく!
ある程度影を振り払うと、Tさんの呪文によって周りには光が走り、アッー!と言う間に影は全滅した。

「Tさんも夜釣りですか?」そう尋ねるとTさんは俺を指差し「まあな、随分と小物を釣り上げちまったがな・・・」
帰り道で聞いた話によるとあそこは自殺の名所で首吊りが首吊りを呼ぶ恐怖の橋らしい。
「すっかり日も上がっちまったな、どれ、街で女の子でも釣りに行くか」
そう言って車に飛び乗り爽やかに笑ってみせるTさんを見て
寺生まれはスゴイ、俺はいろんな意味で思った。

猿夢

元ネタ:猿夢

私は夢をみていました。
昔から私は夢をみている時に、たまに自分はいま夢をみているんだと自覚する事がありました。
この時もそうです。

(中略)



13 :これで最後だ:2000/08/02(水) 07:11
『次は挽肉~挽肉です~』とアナウンスが流れました。
最悪です。どうなるか容易に想像が出来たので、神経を集中させ夢から覚めようとしました。
夢よ覚めろ、覚めろ、覚めろ。
いつもはこう強く念じる事で成功します。
急に「ウイーン」という機会の音が聞こえてきました。
今度は小人が私の膝に乗り、変な機械みたいな物を近づけてきました。
たぶん私をミンチにする道具だと思うと恐くなり、
目を固くつぶり一生懸命に念じました。
いよいよやばくなってきました。「 ウイーン 」と近づいてきます。

(夢よ覚めろ、覚めろ、覚めろ、覚めてくれ)

「いや、次は終点だ」

いつの間にか向かい側の席に寺生まれで霊感の強いTさんが腕組みして座っていました。
「ただしお前らは地獄で途中下車だ!破ぁ!!」
掛け声と共にTさんの両手から青白い閃光が飛び出し、私の膝の上にいた小人を粉々に打ち砕きました。
「さてと、朝まで時間もあるし一眠りするか」
そのまま何事もなかったかのように夢の中でいびきをかいて眠ってしまうTさん。
寺生まれってスゴイ、改めてそう思いました。

テンソウメツ

121 名前:1/3[] 投稿日:2009/04/17(金)

元ネタ:ヤマノケ

一週間前の話。
娘を連れて、ドライブに行った。
なんてことない山道を進んでいって、途中のドライブインで飯食って。
で、娘を脅かそうと思って舗装されてない脇道に入り込んだ。

(中略)


そしたら、白いのっぺりした何かが、めちゃくちゃな動きをしながら車に近づいてくるのが見えた。形は「ウルトラマン」のジャミラみたいな、頭がないシルエットで。

そいつはどんどん車に近づいてきたんだけど、どうも車の脇を通り過ぎていくようだった。通り過ぎる間も、「テン・・・ソウ・・・メツ・・・」って音がずっと聞こえてた。

音が遠ざかっていって、後ろを振り返ってもそいつの姿が見えなかったから、ほっとして娘の方を向き直ったら、そいつが助手席の窓の外にいた。
近くでみたら、頭がないと思ってたのに胸のあたりに顔がついてる。思い出したくもない。恐ろしい顔でニタニタ笑ってる。

俺は怖いを通り越して、娘に近づかれたって怒りが沸いてきて、「この野郎!!」って叫んだんだ。
叫んだとたん、そいつは消えて、娘が跳ね起きた。

俺の怒鳴り声にびっくりして起きたのかと思って娘にあやまろうと思ったら、娘が
「はいれたはいれたはいれたはいれたはいれたはいれたはいれたはいれたはいれた」ってぶつぶつ言ってる。

「出ろ」

声のする方を見ると、車の前にTさんが仁王立ちしていた。
パニクった俺は、自分に向かって言ったんだと思い、思わず車のドアを開けてしまった。
しかし「自分だけ逃げちゃダメだ、娘を連れて行かなくちゃ、でも娘は今」とも思い、
慌てて助手席を見るとなんと娘はすやすやと眠っている。

俺は混乱してしまってTさんを見たが、顔がTさんの顔じゃないみたいになってた。
頼れる人間がいなくなった俺はもう泣きそうになりながらドアを閉め、何とかこの場を
離れるためにダメ元でエンジンをかけようとした。

その途端Tさんが車のボンネットに飛び乗ったかと思うと
「はいれたはいれたはいれたはいれたはいれたはいれたはいれたはいれたはいれた」
ニタニタ笑って、なんともいえない目つきで俺を見ながらつぶやきはじめた。
このときにはもう手が震えてエンジンなんてかけられなくなってた。

「出ろって!」
つぶやきの途中で突然怒号を発したかと思うとTさんは自分の顔面をぶん殴った。
するとTさんの身体からジャミラみたいなやつが勢いよく飛び出した。
Tさんは「破ぁ!」と叫ぶと、そいつに向けて青白い光球を投げつけ距離をとった。

光球はそいつの身体に触れたかと思うと激しい光を発して炸裂。
右腕を失ったそいつは山の奥に逃げていった。
「危ないところだったぜ。あんなもんがいやがるとはな。
遊び半分で山には来るもんじゃねえ。女連れなら特にな」
そう言って鼻血をぬぐうTさん。

俺たちを麓まで送り届けると山菜採りに戻っていった。
寺生まれはやっぱりスゴイ、俺は娘を抱きしめながら思った。

128 名前:本当にあった怖い名無し[sage] 投稿日:2009/04/18(土)

>>121-123
俺がかなりgkbrしてトラウマになってたコピペだw
なんかすっきりしたぜ!さすがTさん!

135 名前:本当にあった怖い名無し[] 投稿日:2009/04/18(土)

自分の顔面をぶん殴ってジャミラ(?)追い出すなんて
Tさん男前過ぎる

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くねくね

元ネタ:くねくね

103 名前:1/2[sage] 投稿日:2009/04/16(木)

何だ...あれは。
遠くからだからよく分からないが、人ぐらいの大きさの白い物体が、くねくねと動いている。

(中略)




僕は、兄の変貌ぶりを恐れながらも、兄に聞いてみた。
『何だったの?』
兄はゆっくり答えた。
『わカらナいホうガいイ......』
すでに兄の声では無かった。
兄はそのままヒタヒタと家に戻っていった。

僕は、すぐさま兄を真っ青にしたあの白い物体を見てやろうと、落ちてる双眼鏡を取ろうとしたが、兄の言葉を聞いたせいか、見る勇気が無い。
しかし気になる。

遠くから見たら、ただ白い物体が奇妙にくねくねと動いているだけだ。
少し奇妙だが、それ以上の恐怖感は起こらない。
しかし、兄は...。よし、見るしかない。
どんな物が兄に恐怖を与えたのか、自分の目で確かめてやる!
僕は、落ちてる双眼鏡を取って覗こうとした。

その時、祖父がすごいあせった様子でこっちに走ってきた。
僕が『どうしたの?』と尋ねる前に、すごい勢いで祖父が、
『あの白い物体を見てはならん!見たのか!お前、その双眼鏡で見た『破ァ!!』

刹那......爆発する祖父の顔面。すると祖父は見る見るうちに変体していった。
「ぬぅおおおおおおおおお!!」
「こんな小さな兄弟を罠にはめるとはな......」

寺生まれで霊感の強いTさんだった!
「神が貴様を裁けぬのなら、義の鉄槌を下すのは俺をおいて他に......」すると変体した祖父が宙に浮いていく。
「破ァ!!」

僕は、わけの分からないまま、家に戻された。
帰ると、みんな笑っている。そこには死んだはずの祖父もいた。
「この土地には親しい人に化けて出て心を食っちまう小悪党がいるのさ」
どこか物悲しそうに語るTさん。

寺生まれはスゴイ、俺はまたもやそう思った。
よく見ると、兄だけくねくねと乱舞していた。

109 名前:本当にあった怖い名無し[] 投稿日:2009/04/16(木)
>>104
とうとうくねくねまで調伏したのか。。
見たら白痴になるくねくねさえもTさんの敵ではない。

あるはずの部屋

156 :本当にあった怖い名無し:2009/04/19(日) 23:08:51 ID:vhpiPiXS0
友人が引っ越しをした。
引っ越し先は築10年の一戸建てで、そこそこの広さもある良い家だった。
だが、家賃が異常なまでに安い。周囲の物件の半分程度しかないのだ。
俺たちは、「そんなに安いのっておかしい」「絶対いわく付きだぜ」「夜幽霊に気をつけろ」等と、友人をちゃかしていた。
やがてそいつは、「そんな事は絶対に無い。来てみればどんなに良い家かわかる」と言い始めた。
そこで、数人でそいつの家に遊びに行くことになった。

その家に入ると、やはりどこかイヤな気配がした。
そいつはしきりに、「どうだ、何もないだろ。おまえらは僻んでいるだけなんだ」等と言っていた。
一階を回った後、階段を上り二階を見て回った。
そこで、昔不動産関係の仕事をしていた家のことに詳しい男が首を傾げた。
「どうかしたか?」と聞くと、
「一階と二階の広さが違う。二階にはもう一部屋あるはずだ」と言う。
言われてみると確かにおかしかった。
二階の廊下の先に、もう一部屋あるはずだった。

問題の廊下にみんなで行って、突き当たりの壁をよく見てみると、壁紙が周りのものより新しい事に気がついた。
そこで、壁紙を引き剥がしてみると、男の予想通りに扉があった。
何があるのかとドキドキしながら戸を開けようとしたが、鍵がかかっていて開かない。
俺たちは、友人の許可を得て扉を破ることにした。

数度の体当たりの後、扉は開かれた。
部屋の中には何もなかった。
ただ部屋の壁すべてに、青いクレヨンでびっしりとこう書かれていた。

『おとうさんおかあさんごめんなさいここからだしてください
 おとうさんおかあさんごめんなさいここからだしてください
 ここからだしてここからだしてここからだしてここからだして
 ここからだしてここからだしてここからだしてここからだして
 ここからだしてここからだしてここからだしてここからだして
 ここからだしてここからだしてTさんだしてくれてさんきゅう』

寺生まれってスゴイ、改めてそう思った。

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八尺様 vs Tさん

元ネタ:八尺様

191 名前:1/3[sage] 投稿日:2009/04/21(火)

春休みに入ったばかりのこと、いい天気に誘われてじいちゃんの家にバイクで行った。
まだ寒かったけど、広縁はぽかぽかと気持ちよく、そこでしばらく寛いでいた。そうしたら、

「ぽぽ、ぽぽっぽ、ぽ、ぽっ…」

と変な音が聞こえてきた。機械的な音じゃなくて、人が発してるような感じがした。それも濁音とも半濁音とも、どちらにも取れるような感じだった。

(中略)




じいちゃんは電話を終えたのか、戻ってくると、「今日は泊まっていけ。いや、今日は帰すわけには行かなくなった」と言った。
――何かとんでもなく悪いことをしてしまったんだろうか。
と必死に考えたが、何も思い当たらない。あの女だって、自分から見に行ったわけじゃなく、あちらから現れたわけだし。

そして、「ばあさん、後頼む。俺はTさんを迎えに行って来る」と言い残し、軽トラックでどこかに出かけて行った。

ばあちゃんに恐る恐る尋ねてみると、
「八尺様に魅入られてしまったようだよ。Tさんが何とかしてくれる。何にも心配しなくていいから」

そのうち、じいちゃんが一人の男を連れて戻ってきた。

「もう私が来たからには大丈夫だ」

Tさんはそう言うと、空に向けて手を伸ばすと「破ァ!」と叫んだ。
途端にTさんの手から青白い光が現れ、村全体に広がっていった。
眩しい光に反射的に目をつぶった瞬間、「ぼぼぼ・・・」という
かすかな悲鳴のような声を聞いた気がした

結局、よくわからないままに終わったが、それでも助かったことだけはわかった
じいちゃんとばあちゃんに見送られながら、バイクで家に帰った。
道すがら「寺生まれってすげえ」そんなことを思った。

八尺様 vs Tさん その2

親父の実家は自宅から車で二時間弱くらいのところにある。
田舎の農家なんだけど、何かそういった雰囲気が好きで、高校になってバイクに乗る
ようになると、夏休みとか冬休みなんかにはよく一人で遊びに行ってた。
じいちゃんとばあちゃんも「よく来てくれた」と喜んで迎えてくれたしね。
でも、最後に行ったのが高校三年にあがる直前だから、もう十年以上も行って
いないことになる。
決して「行かなかった」んじゃなくて「行けなかった」んだけど、その訳はこ
んなことだ。

春休みに入ったばかりのこと、いい天気に誘われてじいちゃんの家にバイクで
行った。まだ寒かったけど、広縁はぽかぽかと気持ちよく、そこでしばらく寛
いでいた。そうしたら、

「ぽぽ、ぽぽっぽ、ぽ、ぽっ……」

と変な音が聞こえてきた。機械的な音じゃなくて、人が発してるような感じが
した。それも濁音とも半濁音とも、どちらにも取れるような感じだった。
何だろうと思っていると、庭の生垣の上に帽子があるのを見つけた。生垣の上
に置いてあったわけじゃない。帽子はそのまま横に移動し、垣根の切れ目まで
来ると、一人女性が見えた。まあ、帽子はその女性が被っていたわけだ。
女性は白っぽいワンピースを着ていた。

でも生垣の高さは二メートルくらいある。その生垣から頭を出せるってどれだ
け背の高い女なんだ…。
驚いていると、女はまた移動して視界から消えた。帽子も消えていた。
また、いつのまにか「ぽぽぽ」という音も無くなっていた。

そのときは、もともと背が高い女が超厚底のブーツを履いていたか、踵の高い
靴を履いた背の高い男が女装したかくらいにしか思わなかった。

その後、居間でお茶を飲みながら、じいちゃんとばあちゃんにさっきのことを
話した。
「さっき、大きな女を見たよ。男が女装してたのかなあ」
と言っても「へぇ~」くらいしか言わなかったけど、
「垣根より背が高かった。帽子を被っていて『ぽぽぽ』とか変な声出してたし」
と言った途端、二人の動きが止ったんだよね。いや、本当にぴたりと止った。

その後、「いつ見た」「どこで見た」「垣根よりどのくらい高かった」
と、じいちゃんが怒ったような顔で質問を浴びせてきた。
じいちゃんの気迫に押されながらもそれに答えると、急に黙り込んで廊下にあ
る電話まで行き、どこかに電話をかけだした。引き戸が閉じられる瞬間、
寺がどうとか聞こえたけど、何を話しているのかは良く分からなかった。
ばあちゃんは心なしか震えているように見えた。

じいちゃんは電話を終えたのか、戻ってくると、
「今日は泊まっていけ。いや、今日は帰すわけには行かなくなった」と言った。
――何かとんでもなく悪いことをしてしまったんだろうか。
と必死に考えたが、何も思い当たらない。あの女だって、自分から見に行った
わけじゃなく、あちらから現れたわけだし。

そして、「ばあさん、後頼む。俺はKさんを迎えに行って来る」
と言い残し、軽トラックでどこかに出かけて行った。

ばあちゃんに恐る恐る尋ねてみると、
「八尺様に魅入られてしまったようだよ。じいちゃんが何とかしてくれる。何
にも心配しなくていいから」
と震えた声で言った。
それからばあちゃんは、じいちゃんが戻って来るまでぽつりぽつりと話してく
れた。

この辺りには「八尺様」という厄介なものがいる。
八尺様は大きな女の姿をしている。名前の通り八尺ほどの背丈があり、
「ぼぼぼぼ」と男のような声で変な笑い方をする。
人によって、喪服を着た若い女だったり、留袖の老婆だったり、野良着姿の年
増だったりと見え方が違うが、女性で異常に背が高いことと頭に何か載せてい
ること、それに気味悪い笑い声は共通している。
昔、旅人に憑いて来たという噂もあるが、定かではない。
この地区(今は○市の一部であるが、昔は×村、今で言う「大字」にあたる区
分)に地蔵によって封印されていて、よそへは行くことが無い。
八尺様に魅入られると、数日のうちに取り殺されてしまう。
最後に八尺様の被害が出たのは十五年ほど前。

これは後から聞いたことではあるが、地蔵によって封印されているというのは、
八尺様がよそへ移動できる道というのは理由は分からないが限られていて、そ
の道の村境に地蔵を祀ったそうだ。八尺様の移動を防ぐためだが、それは東西
南北の境界に全部で四ヶ所あるらしい。
もっとも、何でそんなものを留めておくことになったかというと、周辺の村と
何らかの協定があったらしい。例えば水利権を優先するとか。
八尺様の被害は数年から十数年に一度くらいなので、昔の人はそこそこ有利な
協定を結べれば良しと思ったのだろうか。

そんなことを聞いても、全然リアルに思えなかった。当然だよね。
そのうち、じいちゃんが一人の老婆を連れて戻ってきた。

「えらいことになったのう。今はこれを持ってなさい」
Kさんという老婆はそう言って、お札をくれた。
それから、じいちゃんと一緒に二階へ上がり、何やらやっていた。
ばあちゃんはそのまま一緒にいて、トイレに行くときも付いてきて、トイレの
ドアを完全に閉めさせてくれなかった。
ここにきてはじめて、「なんだかヤバイんじゃ…」と思うようになってきた。

しばらくして二階に上がらされ、一室に入れられた。
そこは窓が全部新聞紙で目張りされ、その上にお札が貼られており、四隅には
盛塩が置かれていた。
また、木でできた箱状のものがあり(祭壇などと呼べるものではない)、その
上に小さな仏像が乗っていた。
あと、どこから持ってきたのか「おまる」が二つも用意されていた。これで用
を済ませろってことか…

「もうすぐ日が暮れる。いいか、明日の朝までここから出てはいかん。俺もば
あさんもな、お前を呼ぶこともなければ、お前に話しかけることもない。そう
だな、明日朝の七時になるまでは絶対ここから出るな。七時になったらお前か
ら出ろ。家には連絡しておく」

と、じいちゃんが真顔で言うものだから、黙って頷く以外なかった。
「今言われたことは良く守りなさい。お札も肌身離さずな。何かおきたら仏様
の前でお願いしなさい」
とKさんにも言われた。
そして、扉が閉められた。

テレビは見てもいいと言われていたので点けたが、見ていても上の空で気も紛
れない。
部屋に閉じ込められるときにばあちゃんがくれたおにぎりやお菓子も食べる気
が全くおこらず、放置したまま布団に包まってひたすらガクブルしていた。

そんな状態でもいつのまにか眠っていたようで、目が覚めたときには、何だか
忘れたが深夜番組が映っていて、自分の時計を見たら、午前一時すぎだった。
(この頃は携帯を持ってなかった)

なんか嫌な時間に起きたなあなんて思っていると、窓ガラスをコツコツと叩く
音が聞こえた。小石なんかをぶつけているんじゃなくて、手で軽く叩くような
音だったと思う。
風のせいでそんな音がでているのか、誰かが本当に叩いているのかは判断がつ
かなかったが、必死に風のせいだ、と思い込もうとした。
落ち着こうとお茶を一口飲んだが、やっぱり怖くて、テレビの音を大きくして
無理やりテレビを見ていた。

そんなとき、じいちゃんの声が聞こえた。
「おーい、大丈夫か。怖けりゃ無理せんでいいぞ」
思わずドアに近づいたが、じいちゃんの言葉をすぐに思い出した。
また声がする。
「どうした、こっちに来てもええぞ」

じいちゃんの声に限りなく似ているけど、あれはじいちゃんの声じゃない。
どうしてか分からんけど、そんな気がして、そしてそう思ったと同時に全身に
鳥肌が立った。
ふと、隅の盛り塩を見ると、それは上のほうが黒く変色していた。

一目散に仏像の前に座ると、お札を握り締め「助けてください」と必死にお祈
りをはじめた。

そのとき、

「ぽぽっぽ、ぽ、ぽぽ…」

あの声が聞こえ、窓ガラスがトントン、トントンと鳴り出した。
そこまで背が高くないことは分かっていたが、アレが下から手を伸ばして窓ガ
ラスを叩いている光景が浮かんで仕方が無かった。
もうできることは、仏像に祈ることだけだった。

とてつもなく長い一夜に感じたが、それでも朝は来るもので、つけっぱなしの
テレビがいつの間にか朝のニュースをやっていた。画面隅に表示される時間は
確か七時十三分となっていた。
ガラスを叩く音も、あの声も気づかないうちに止んでいた。
どうやら眠ってしまったか気を失ってしまったかしたらしい。
盛り塩はさらに黒く変色していた。

念のため、自分の時計を見たところはぼ同じ時刻だったので、恐る恐るドアを
開けると、そこには心配そうな顔をしたばあちゃんとKさんがいた。
ばあちゃんが、よかった、よかったと涙を流してくれた。

下に降りると、親父も来ていた。
じいちゃんが外から顔を出して「早く車に乗れ」と促し、庭に出てみると、ど
こから持ってきたのか、ワンボックスのバンが一台あった。そして、庭に何人
かの男たちがいた。

ワンボックスは九人乗りで、中列の真ん中に座らされ、助手席にKさんが座り、
庭にいた男たちもすべて乗り込んだ。全部で九人が乗り込んでおり、八方すべ
てを囲まれた形になった。
「大変なことになったな。気になるかもしれないが、これからは目を閉じて下
を向いていろ。俺たちには何も見えんが、お前には見えてしまうだろうからな。
いいと言うまで我慢して目を開けるなよ」
右隣に座った五十歳くらいのオジさんがそう言った。

そして、じいちゃんの運転する軽トラが先頭、次が自分が乗っているバン、後
に親父が運転する乗用車という車列で走り出した。車列はかなりゆっくりとし
たスピードで進んだ。おそらく二十キロも出ていなかったんじゃあるまいか。

間もなくKさんが、「ここがふんばりどころだ」と呟くと、何やら念仏のよう
なものを唱え始めた。
「彼の力が及ぶか……」隣にいたオジさんが意味深に言う。
それを聞いて、「彼って?」と俺が聞いた瞬間、

「ぽっぽぽ、ぽ、ぽっ、ぽぽぽ…」

またあの声が聞こえてきた。
Kさんからもらったお札を握り締め、言われたとおりに目を閉じ、下を向いて
いたが、なぜか薄目をあけて外を少しだけ見てしまった。

目に入ったのは白っぽいワンピース。それが車に合わせ移動していた。
あの大股で付いてきているのか。
頭はウインドウの外にあって見えない。しかし、車内を覗き込もうとしたのか、
頭を下げる仕草を始めた。

無意識に「ヒッ」と声を出す。
「見るな」と隣が声を荒げる。

慌てて目をぎゅっとつぶり、さらに強くお札を握り締めた。

コツ、コツ、コツ
ガラスを叩く音が始まる。

周りに乗っている人も短く「エッ」とか「ンン」とか声を出す。
アレは見えなくても、声は聞こえなくても、音は聞こえてしまうようだ。
Kさんの念仏に力が入る。
どさっと音を立てて、俺に誰かがもたれかかった。驚きのあまり声を漏らすと、車は少しスピードをあげた。
まわりからくぐもった声が響き、そのたびにガラスを叩く音が大きくなる。
ふいに、Kさんの念仏が聞こえなくなった。
車内を、走行音だけが静かに響いた。
それが十秒ほど続いた。
終わったのかと、ため息をつきそうになった瞬間、
「まだ目を開けるなッ!」
と男の怒鳴り声が届く。この車内じゃない、声は窓から響いた。
その瞬間、

「ぽぽ、ぽ、ぽっぽぽぽぽ」

と、真横からあの音が聞こえる。
隣にいる。
全身の鳥肌が総立ちし、喉がカラカラになる。
そして、冷たい何かが、俺の右頬に触れた瞬間、
「もってくれよ……。破ぁーーーーーーーーーーーーーーーッ!!」
という絶叫が響いた。
続いて、目を瞑っていても目蓋を通して青白い光が入り込んできた。
それは暖かい光で、お湯のように全身を包んでくる。

だけど、「ぽ、ぽ、ぽ、ぽ、ぽ」

という音は消えない。むしろ強まっていく。耳から響いていたはずの言葉は、
頭の中から聞こえてくるようになっていた。
さらに、この暖かい光の中で、俺の頬だけは異様に冷たかった。
そのままどこかへ連れて行かれるんじゃないかと諦めかけた瞬間、光が消えた。
「抜けた」
と、息も絶え絶えにKさんは声を上げた。

そして、やっと車は止まると俺は眼を開くことを許された。
なんと、俺の周りにいた人達は全員気絶していて、運転手とKさんだけはギリギリ意識を保っているような状況だった。
Kさんが「お札見せてみな」と近寄ってくる。
無意識に握り締めていたお札を見ると、全体が黒っぽく変色し、
焼け焦げた炭のように崩れてしまった。
気絶した人達は急いでじいちゃんのトラックへ乗せると、すぐに走り去ってしまう。
親父曰く、近くのお寺で様子を見るらしい。
広いところで車を降りると、俺は親父の車に移された。
そこには、一人の男が座っていた。爽やかな印象を持たせる青年だったけど、
酷く疲れているようだった。
「あの人は?」と聞くと、「彼は寺生まれのTさんだ」と親父が答えた。
なんでも人知を超えた霊力を持っているらしく、
今回俺を守るために協力してくれたんだと。
礼を言うと、Tさんは首を横に振り、「すまない」と呟いた。
「俺の力では、あれが精一杯だった」荒い息を零しながら、
Tさんは項垂れてしまった。助かりましたと言ったら、
「あんたの頬にアイツは印をつけた」と俺の頬を指差した。
そう言われて右頬を触ると、その場所だけ氷を押し付けていたかのように冷たい。
Tさん曰く、あと少しでも遅れていたら、俺はこの世にはいなかったらしい。
「絶対に、この地区には近寄るな」
帰りの車の中、Tさんは俺にずっとそう言っていた。
Tさんと別れる時、彼は小さいお守りを俺に渡してくれた。
「そのお守りは絶対に手放すな。それと、もし次に何かあったなら、俺に連絡しろ」
有無を言わさぬ声で、Tさんは言い、俺は頷くしかなかった。

その後は親父と二人で自宅へ戻った。
バイクは後日じいちゃんと近所の人が届けてくれた。
親父も八尺様のことは知っていたようで、子供の頃、友達の一人が魅入られ
て命を落としたということを話してくれた。
魅入られたため、他の土地へ移った人も知っているという。

バンに乗った男たちは、すべてじいちゃんの一族に関係がある人で、
つまりは極々薄いんがらも自分と血縁関係にある人たちだそうだ。
前を走ったじいちゃん、後ろを走った親父も当然血のつながりはあるわけで、
少しでも八尺様の目をごまかして時間を稼ぐつもりだったという。
その間に、霊力の異常なTさんに何とかしてもらうつもりだったけど、
八尺様の力は予想以上で、あと少しで俺は連れ去られるところだったらしい。

そして、先に書いたようなことを説明され、もうあそこには行かないようにと
念を押された。

家に戻ってから、じいちゃんと電話で話したとき、あの夜に声をかけたかと聞
いたが、そんなことはしていないと断言された。
――やっぱりあれは…
と思ったら、改めて背筋が寒くなった。
ちなみに、寺生まれのTさんの霊力は本当に凄まじく、
俺が八尺様に魅入られた時には、既にこっちに向かっていたらしい。
だから、あんなにも早く駆けつけることが出来た。
でもそんな彼でも八尺様を退治することは出来なかった。

八尺様の被害には成人前の若い人間、それも子供が遭うことが多いということ
だ。まだ子供や若年の人間が極度の不安な状態にあるとき、身内の声であのよ
うなことを言われれば、つい心を許してしまうのだろう。

それから十年経って、あのことも忘れがちになったとき、洒落にならない後日
談、いや、まだ終わっていないんだ。

「八尺様を封じている地蔵様が誰かに壊されてしまった。それもお前の家に通
じる道のものが」

と、ばあちゃんから電話があった。
(じいちゃんは二年前に亡くなっていて、当然ながら葬式にも行かせてもらえ
なかった。じいちゃんも起き上がれなくなってからは絶対来させるなと言って
いたという)

ばあちゃんの電話を終えた俺は悪寒を感じ、
彼のお寺の番号を聞いていたのですぐさまTさんへ電話した。
だけど、電話に出た住職によると、Tさんは今外出中だという。
俺の名前を出すと、相手は何か知っているのか、簡単に携帯電話の番号を教えてくれた。
すぐに電話を繋ぐと、
「あぁ、わかっている。今、お前の家に向かっているところだ」
とTさんは答えた。
その声は、八尺様の恐怖に震えている俺が、さらに恐怖するほど、怖かった。
ふと、Tさんから貰ったお守り(テレビの横に飾ってある)を見ると、
糸が黒ずんで解け、ボロボロと崩れ落ちていく。
「俺が行くまで、家から出るなよ」
Tさんはそう言って、電話を切る。
その声には、ある種の決意が込められているような気がした。

寺生まれは、怖い。俺は玄関から響く懐かしい声を聞きながら、そう思った。「ぽぽぽ」

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巨頭オ

元ネタ:巨頭オ

11 名前:本当にあった怖い名無し[sage] 投稿日:2009/08/26(水)

数年前、ふとある村の事を思い出した。
一人で旅行した時に行った小さな旅館のある村。
心のこもったもてなしが印象的だったが、なぜか急に行きたくなった。

(中略)



「この先○○km」となっていた(と思う)のが、「巨頭オ」になっていた。
変な予感と行ってみたい気持ちが交錯したが、行ってみる事にした。
車で入ってみると村は廃村になっており、建物にも草が巻きついていた。

車を降りようとすると、20mくらい先の草むらから、頭がやたら大きい人間?が出てきた。
え?え?とか思っていると、周りにもいっぱいいる!
しかもキモい動きで追いかけてきた・・・。両手をピッタリと足につけ、デカイ頭を左右に振りながら。
車から降りないでよかった。

恐ろしい勢いで光弾を撃ちまくり、とんでもない勢いで袈裟を振り回した。
落ち着いて地図を見ると、道を間違えていた。
異形の者とはいえ村を壊滅させてしまった心苦しさから、その日は晩飯が喉に通りにくかった・・・。

酒のつまみにそう語るTさんを見て、寺生まれってやっぱりスゴイと思った。

嫌な夢

9 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2008/05/19(月) 15:49:43 ID:NDIuJOWx0
俺は久々に嫌な夢を見た。
ノコギリを持った男が俺の部屋に立っている・・・。
俺は恐怖のあまり動くことが出来ず、ただその男を眺めている。
すると男は突然ノコギリで家の柱を切り出した!思わず「やめろ!!」と叫ぶ俺

するとゆっくりこちらを振り返る男。
その顔は、見るも無残に潰されて顔中に釘が打ち付けてある。
「お前もこうなりたいのか?お前もこうなりたいのか?
してやろうか?してやろうか?」

ゆっくり俺に近づく男・・・俺は金縛りにあったように動けず、そして・・・ 男のノコギリが俺の顔に・・・。

そこで目が覚めた

嫌な夢だ、後味が悪い・・・俺は水を飲もうと立ち上がった。
俺の目に飛び込んできたのは、無残にも傷つけられた家の柱!
俺は恐怖で腰を抜かしてしまった、あの男は現実に!!
そして次はホントに俺の顔が刻まれてしまうのではないかと

その日のバイトで、俺は寺生まれで霊感の強いTさんにその夢を相談してみた
しかし、Tさんは「しょせん夢だろ?」と冷たい対応。
なんとしても引き下がれないので必死に何とかしてください!と頼み込むと
「それじゃあ俺の作ったお守りやるからそれを枕元に置いて寝ろ、
そうすりゃ大丈夫だ」とお守りを渡してくれた

次の日、不安ながらも朝の早かった俺は床に付いた、そこでまた夢を見た
「つづき、つづき、つづき!つづき!つづき!つづき!」
またあの男だ!!俺は夢の中でTさんのお守りを探した
しかしどこにも見当たらない・・・
「これ?これ?これ?」なんとお守りを男が持っている!もうおしまいだ!!

だが次の瞬間、お守りが眩い光に包まれ、どこからとも無くTさんの声が
「破ぁ!!」
お守りは光と共に飛び散り、男の半身を吹き飛ばした。

「あああああああああ」
半身でのたうつ男を尻目に俺は夢から目覚めた
枕元にあったはずのお守りはどこをどんなに探しても見つからなかった・・・

その話をTさんに話すと
「半身を吹き飛ばした? やれやれ、威力は親父の作った奴の半分か・・・」と呟くTさん
寺生まれはスゴイ、俺は感動を覚えずにはいられなかった。

シャム猫

155 名前:本当にあった怖い名無し[sage] 投稿日:2009/04/19(日)

個人デザイン事務所にアルバイトしていた時の話。
3LDKマンションが事務所で、シャム猫が1匹飼われていた。
元々は社長の愛人が飼ってた猫だったが、愛人と別れる際、
「この猫を私と思って一生面倒を見なさい」と押しつけられたらしい。
働き始めて半年ぐらい経った頃、事務所で社長と二人で残っていた。
夜食のピザが来る間、社長は自分の部屋でエアブラシ作業、俺は各種資料をコピーしていた。
シャムがコピー機の上に乗ってきた。
「ほら、邪魔だよ」と俺が言った瞬間、ボタンを操作していた俺の手に激痛!
シャムが突然、噛みついてきた!
甘噛みではない、本気で肉を食い千切るような噛み方!
っつーか、肉が一部裂けた! ピュゥッて血が吹き出てるし!?
「うあっ!」と声を上げた瞬間、またも激痛!
腕に牙を立てながら、思いっきり爪を立てている!
俺は思い切り腕を振り上げてシャムを投げた。
しかし、シャムは身を翻して再び立って襲う構えを見せる。
「シャアアアあああああああああああーーーーーーーー!」シャムの鳴き声が
徐々に変化してきた。まるで、人間の泣き声だ!
こんな大きな声なのに隣の社長は全く気付いていない。
よく見るとシャムの影が大きくなり、人の形になってきていた。
そして、下顎が外れそうなくらいに口をあけ、何かに狙いをさだめた様だ。
おそらくは俺の首筋・・・逃げなきゃ!しかし体が動かない!!

「そこまでだ」聞いたことのある声、寺生まれで霊感の強いTさんだ
Tさんは俺とシャムの間に立つと、あるものを振り回した・・・”ねこじゃらし”だ!
シャムがねこじゃらしに飛び掛った瞬間、Tさんが「破ぁ!!」と叫んだ。
するとねこじゃらしが光り、シャムの影を引き裂いてゆく!
ついにシャムの影はもとの猫の影となった、その瞬間シャムの首輪がパァンと弾けた。
「この首輪に念を込めてたんだな」シャムは人?が変わった様に大人しくなっていた。
「なんでTさんがここにいるんですか?」
「テリヤキコンビとあつあつグラタンピザですね」
寺生まれはスゴイ、俺はピザを頬張りながら思った。

海水浴

俺はバイト仲間5人と海へ行くことにした
しかし、海岸は物凄い人で、とても遊ぶことが出来ず、
俺達は目的をドライブに半ば無理やり変更し
海辺の道路をひたすら走っていた。

すると友人のYが「あれ?この辺り人全然いないよ」と言った
見てみると確かにこの辺りだけ人がポカンとおらず、5人で遊ぶなら丁度いい広さがある
浜に降り、ビーチバレーをしたり砂のお城を作ったりと楽しい時間を過ごした
するとYが「私元水泳部なんだー
あのブイまで泳ぎきったらかき氷おごってね!」と言い出した

俺が返事をするより早く海に飛び込むY
なるほど水泳部だけあってか綺麗な泳ぎでブイまでたどり着くY
沖で大きく手を振るY
俺達も浅瀬から手を降って返すが、どうも様子がおかしい

「あれ!?溺れてるんじゃない!?」誰かが叫んだ
確かに今にも沈みそうだ!俺達は急いで救助に向かった
しかし、水泳部のYと違い泳ぎの遅い俺達は中々たどり着くことが出来ず
代わりにYは今にも沈みそうに・・・

「おかしい・・・」
そう思った俺は水中に潜った、するとそこにはYの身体にしがみ付き、
引き込もうとする黒い影が無数に蠢いていた!!

このままじゃ俺達も・・・
そう思った瞬間、大波の向こうから一人のサーファーが!!
寺生まれで霊感の強いTさんだった!
Tさんは板を華麗に操りYを抱き上げるとそのまま波に乗って陸地へ
「破ぁ!!」
振り返らずにTさんが叫んだ
するとTさんの板が起こした無数の泡がボコボコと集まり浮き輪状に、
俺達もそれにつかまって陸までたどり着くことが出来た

「ありがとうございますTさん、でも何でここへ?」
そう聞いた俺にTさんは
「なぁに、この辺りは毎年水難事故が起こってるっていわく付きの海岸でな、
こんな事もあろうかとな・・・」
そういいながらYの胸に手をあて呪文を唱えるTさん、
するとYの口から汚れた水が吐き出されYは意識を取り戻した。

「きっと死者が死者を呼ぶ潮の流れなんだろうぜ、ここは・・・」
海岸線を見つめて呟くTさん
顔を赤くしながら
「あ、あんたなんかに助けてもらうくらいなら死ねばよかったわ!」
と大げさに言い放つYを見て
寺生まれはスゴイ、俺はまたもやそう思った。

飼い犬

俺は彼女から深刻な相談をされた。

最近、自宅の老いた犬が
誰もいない玄関に向かってけたたましく吠えるというのだ

俺が彼女の家に挨拶に行った時も、
俺を見ても全く吠えなかった人なつっこいあの犬が
突然ものすごい剣幕で吠えるのだという、しかも時間を問わず。

不安がる彼女が霊を引き寄せやすい体質だったことを思い出し、俺は
寺生まれで霊感の強いTさんに相談する事をすすめた

ファミレスで3人で食事をしながら事の話をするとTさんは

「大丈夫、その犬は
 帰ってきた先祖に挨拶してるんだよ、この時期だし」とのこと

すっかり安心した彼女を送り返すと、Tさんから連絡が・・・

「彼女の言っていた事だが、確認したい事がある
 あの子の家の前まで案内してくれ」

深夜2時、彼女の家の前に行くと
確かに駐車場に繋がれた犬が吠えている。

「やはりな・・・」

そう呟いてTさんは彼女の家の向かいにある電柱に手を添えた
するとそこからスッと青白い光が走り
幾つもの亡者が彼女の家を通り抜けようとしているのが見える
しかし犬の抵抗に遭い、上手く通り抜けられない模様

「大した犬だ・・・ずっと家を守っていたのかい」

そういいながら犬の頭を撫でるTさん

「破っ」

Tさんの声と共に道は家を避け天に伸び、
虹のように遠くの空に伸びていった・・・

「何故彼女に嘘をついたんですか?」の問いに
「他人の女とはいえ、
 可愛い子を無駄に恐がらせるのは男の仕事じゃないぜ・・・」

寺生まれはスゴイ、俺は久しぶりにそう思った。

冷蔵庫を開けると

4 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(愛知県):2008/09/13(土) 20:51:05.16 ID:g8jqvHO50
私が牛乳を飲もうと冷蔵庫を開けると、誰かの生首が入っていました。
私はビックリして、思わず冷蔵庫のドアを閉めてしまいました。
きっと今のは何かの見間違いであろうと思い直し、
再び冷蔵庫を開けると、なんとそこには誰かの生首が白目を向いていたのです。
私は思わずドアを閉めましたが、きっと疲れていて見えもしないものを見てしまったのだと思い直し、
覚悟を決めて、改めて冷蔵庫を開けました。
するとそこには、何者かの生首が白目を向いて、ほのかにほくそ笑んでいるのです。
私はビックリして、冷蔵庫のドアを閉めましたが、きっと幻覚を見たに違いない、
最近あまり寝てないから、見えもしないものが見えてしまったのだと思い直し、
冷蔵庫を開けました。するとそこには、白目を向いた生首が入っていたのです。
驚いた私は、気がつけば冷蔵庫の扉を閉めていましたが、気のせいだと思い直し、
再びドアを開けると、やっぱり白目を向いた生首が、ほのかに笑っているのです。
思わず扉を閉めてしまいましたが、きっと幻覚に違いありません。最近寝てなかったから。
と、思い直し冷蔵庫を開けると、やっぱり誰かの生首が入っているのです。
思わず冷蔵庫を閉めた私でしたが、これは何かの間違いに違いない。
疲れているから見えもしない物が見えたのだと思い直し、冷蔵庫を開けると、
そこにはなんと白目を向いた生首が……、うわっと思い冷蔵庫を閉めましたが、
きっと疲れのせいで幻覚を見たに違いないと自分に言い聞かせ、
再び冷蔵庫を開けると、なんと誰かの生首が白目を向きながら笑っているのです。
思わず冷蔵庫の扉を閉めましたが、きっと気のせいで、
何かと見間違えをしたのだと自分に言い聞かせ、扉を開け直すと、
なんとそこには、何者かの生首が白目を向いて笑っていたのです。

「さがってろ!!!」
とっさに後ろから聞こえた声の方を向くと、そこには寺生まれで霊感の強いTさんが!
Tさんは冷蔵庫の中の生首に向かって「破ぁ!!!」と叫ぶと、
生首はおいしそうなケンタッキーフライドチキンに変わってしまった!!!
「おそらく遠まわしに何かの恨みがあったんだろう、気をつけるこったな」
Tさんははにかみながら、「食べたくなるなるケンタッキー」とだけ言い残して帰っていった。
寺生まれってスゴイ、改めてそう思った。

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初めての彼女

俺にもやっと彼女が出来た
彼女は色白で背も低く病弱で、学校でもよく虐められていたそうだ
俺はそんな彼女の事を守ってあげたいと思い、告白し、付き合うことになった
付き合いだしてから1ヶ月後、彼女が初めて家に止まりに来た。
だが童貞で奥手な俺は彼女にキスすることすら出来ず、
酒を飲むとそのままソファーで眠ってしまった

夜中に妙な音がしたので目が覚めた
誰かがブツブツ何か言ってる・・・
俺は彼女が電話しているのかと隣の部屋を覗き込んだ

するとそこには恐ろしい顔をした彼女が
「おうち、おうち、あたらしいおうち」と呟きながら
自分の髪の毛を壁とタンスの隙間や戸棚の下に押し込んでいる姿だった。
俺はあまりの恐怖に言葉を出すことも出来ずそのまま朝を迎えた。

何事も無かったかの様に眠る彼女・・・俺はどうしていいのか分からず
寺生まれで霊感の強い先輩のTさんに電話をし、ワケを話した
黙って俺の話を聞いたTさんは「よし、待ってろ、すぐ行く」と言ってくれた

俺は彼女に気付かれないようにこっそりTさんを上げると、
彼女を見たTさんは「これは・・・」と呟き
「俺の後ろに下がってろ、絶対に前に来るな・・・」と言い彼女の前に立った
Tさんは何か呪文のようなものを唱え「破ぁ!!」と叫んだ

すると部屋中に仕組まれていたであろう髪の毛がいっせいに燃え上がり
彼女の髪の毛までもが燃え上がった!!

「姿を見せな・・・」
Tさんがそういうと長かった彼女の髪の毛がバサリと抜け落ち、女の生首になった!
「こんな女の子に取り付いて、自分の結界を広げて他のかい、この小悪党め!!」
生首をガシリと掴むTさん
次の瞬間生首は断末魔をあげながら燃え上がり、灰になって消えた。
しゃがみ込んだTさんは無残に抜け降ちた彼女の髪の毛に触れると
「お前たち、元の場所に帰りな・・・」と優しく呟き
フワフワと浮かび上がった髪の毛は彼女の頭に生え移り、元どうりになった。

「二人に『カミ』のご加護がありますように」
Tさんは笑いながらそう言って帰っていった。
寺生まれってスゴイ、改めてそう思った。

殺人サイト

1990年の10月、私がアメリカの大学で経験した話。

アメリカの学生はとにかく課題レポートを書かされる。
もちろんパソコンを使って仕上げるわけで、私の大学には
50台程度のコンピューターが整備されているラボがいくつもあった。
学生はここで夜通しレポートをタイピングするわけだ。

その日も私は相変わらずレポート作成に忙しかった。
夕食を済ませ、寮から荷物を抱えてコンピューターラボに入り、
パソコンの前に座った。
当時は来る日も来る日も同じような生活で、うんざりだった。

ここのパソコンはインターネットに接続されていた。
まだウェブブラウザが「モザイク」メインだった頃だ。
ウェブコンテンツも研究者の研究成果発表などばかりで、
さほど面白いものではなかった。
おまけに検索エンジンなどは進化しておらず、
URLはもっぱらページ制作者本人から口頭で教えてもらうことが多かった。

その夜、私はいつものようにレポートをしばらく書いていた。
その時、何気なく目をやったパソコンデスクに、鉛筆でURLが書かれていた。
学生がメモ代わりにしたんだろう。

気分転換にはなるだろうと思い、私はそのURLをブラウザに入力してみた。
しばらくすると画面にはページが現れた。信じられないページだった。
そこには薄暗い部屋で床に血だらけで倒れている男性の写真があった。
(今ではよく見るこのような画像ではあるが)
私はこのような残酷な写真に戦慄し、吐き気を催した。

よく見ると、画像の下にはこんな一文が添えられていた。
"A guy in Michigan, aged around 30, Killed by me today"
間違いない、殺人者が自らの犯罪を自慢するサイトだ。
私は何かとんでもないものを知ってしまったのではと思い、
すぐにラボを飛び出して寮に帰った。
翌日まで誰とも話すことが出来なかった。

次の日の朝。私は再度ラボに出向いた。
そして、昨日のウェブサイトが気のせいであることを信じてURLを開く。
現れたのは同じく薄暗い部屋の画像だった。
しかし、今回は床に倒れているのが
丸裸で仰向けになっている女性だ。左乳房に大きなナイフが刺さっている。
口、鼻、耳から血が流れている。

写真の下にはまたも一文が添えられていた。
"A bitch in Michigan, aged around 30, Killed by me today"

すぐに私は大学警察に行き、警官に相談した。
しかし、まだウェブがまったく メジャーでなかった頃だ。
「ウェブで殺人者が犠牲者の画像ファイルを掲載している」といっても、
うまく理解してもらえない。
それに恥ずかしい話だが私の稚拙な語学力も足かせになり、取り合ってもらえなかった。

恐怖と好奇心が一緒になった独特の心境で再度ラボに戻り、
そのウェブサイトのURLを入力してみた。

すると、その日数時間前まであった画像はすでになくなっていた。
その代わりに、なぜか私の住所と電話番号が書かれていた。
その後にメッセージが一文。

「You are the next star on my Web.」

あまりの恐怖に私は声すら出せなかった
なぜなら私の後ろにいつのまにか見知らぬ男が立っていたからである。

「ABU! NAI!」
その時だった、いきなり別の見知らぬ男が窓を蹴破り部屋に侵入してきた。

「SYOW TAI MISE RO !! HAAAAA!!!」
その男は明らかに日本語なのに無理して英語っぽく喋っていた。
痛々しかったが、その男が気合を入れた瞬間、私の後ろの気配が爆発するように消えた。

「ダイジョウブデ~スカ~?アノサイト トテモアーブナイデース」
聞くとその男の人はTというらしく、日本でお寺の跡取りをやっているらしい。
わざわざ日本から怪しい気配を嗅ぎ付けて助けにきてくれたそうだ。
寺生まれってやっぱり英語苦手なんだなあと思った。

足長男

当時俺はバイト先までは車で通ってた。
家までの道にトンネルがあるんだけど、
いつものように深夜3時位にそのトンネルを通りがかった。
するとトンネルのはじっこを男が歩いてる。

歩行者用の道なんて無いから思いきり車道だし、時間も時間。
ちょっと気になって見てた。
進行方向は同じだったから、始めはその人の後ろ姿を見たわけね。
だんだん近付くにつれて、異様な事に気付いた。
時期は冬だし外は寒い。
なのにその人は半そで、短パン。
別にランニングしてるようでもなかった。
一番気になったのが、その人、足が長いんだ。
いやもうモデルとかそんなレベルじゃない。明らかにおかしい長さ。
鬼太郎にでてくる妖怪で、手長、足長、てわかるかな?
あれの足長のほうに似てたって。

(うわー、気味悪いなあ…)

まあ深夜にそんな人見たら誰だって嫌だよな。
俺はあまり見ないようにしてアクセルを踏み込んだ。
んで、通りすぎた後にチラっとバックミラー見たわけ。
ここからはお約束。

も の す ご い 勢 い で 走 っ て 追 い か け て き て た 。

目は今にも飛び出すんじゃないかって位ひん剥いて、
狂ったように腕を振ってる。
まあバックミラーでカオが見えるくらいだから、すぐそこまで迫ってたんだろな。
俺は気が動転して、めちゃめちゃなスピードで飛ばして逃げた。
しばらく走るとどうやら振り切ったっぽい。
家も近くなってきて、だんだん落ち着いてきた。
疲れてたし見間違いだろうと。
次の角を曲がると家・・・だったんだが
その角を曲がった瞬間信じられないものを見た。

門の前にあの男がいる!

俺は車だし自分家に帰るには当然最短ルートを通ってる。
俺より先に家に着くなんてありえない。第一なんで俺の家知ってるんだよ!

怖くなった俺は朝まででコンビニに居ようと思った。
でもUターンするには道も狭いし、逆に気付かれると思い
家を通り過ぎてコンビニに行こうとした。
それがいけなかった・・・

ちょうど男の前(実際には足しか見えなかったが)
を通り過ぎようとした時だった。

「みつけた」と言う声がした。
実際には「ミヅゲダ」が近いと思う。

フロントガラスには男のカオがあった。
深夜で街灯の明かりだけなのに男のカオはハッキリ見えた。
一部分を除いて・・・それは・・・目。
両の眼だけは、まるでコールタールを塗った様に真っ黒だった。
男はニヤリと笑い、再びこういった

「ミヅゲダ」・・・。

男のカオはフロントガラスをすり抜けて俺に近づいてくる。

「そこまでだ」
聞いたことのある声、寺生まれで霊感の強いTさんだ
Tさんは俺の車の助手席に乗り込むと、男のカオに両手を突き出し
「破ぁ!!」と叫んだ
するとTさんの両手から青白い光弾が飛びだし、男を包み込んだ。
男はみるみるやせ細り、やがて消えていった。

「なんでここに?」
「コンビニ行くのにアシが必要でな、さあ行くぞ・・・」
そう呟いて片手でタバコに火をつけるTさん。
寺生まれってスゲェ・・・その時改めてそう思った。

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