スポンサーリンク
698:本当にあった怖い名無し:2013/10/25(金) 22:02:32.23 ID:r0/qDY010
数年前、まだ学生だった僕は
24時間営業の、某弁当屋の深夜時間帯(22時~翌6時)でアルバイトをしていました。
その店舗の目の前は、セレモニーホール、いわば葬儀屋で
時々、店にお客さんが入ってくると鳴るピンポーンて音がしても
誰もいないとかはありました。
一緒にやってるおばちゃんも、時々作業中背中に視線を感じるのよ
振り向くと誰もいないんだけどね。
とか言うんです。
僕は霊感は全然ないので、何か嫌な気持ちにはなりましたが
そこそこ日にちが流れて行きました。
699:本当にあった怖い名無し:2013/10/25(金) 22:16:25.70 ID:r0/qDY010
そんなある日のことです。
だいたいバイトは2人体制ですが、深夜2時~3時頃に
一人が休憩に入るのです。
その日もそうでした。多分深夜2時を過ぎた頃。
もう一人のバイトが、近くのコンビニに何かを買いに出て行きました。
店には僕一人。
深夜バイトは店の清掃もしないとなりません。
僕は店の全面的に張り巡らされたガラスを掃除しようと、店の外に出ようとした時です。
ふと外を見ると、店の端の方のガラスに
赤い帽子をかぶった、6歳くらいの男の子が外から店を見ているのです。
深夜2時、こんな時間に子供ひとりいるわけがない。
僕は恐ろしくなって、緊急連絡先の社員に電話してました。
でも出ません。
そして次の瞬間
ビンポーン
と言う音がなったのです。
誰かが店に入ってきた、その合図です。
僕は恐ろしさで、店の奥にうずくまっていました。
701:本当にあった怖い名無し:2013/10/25(金) 22:29:23.41 ID:r0/qDY010
おーい
おっさんの声で、俺はただのお客さんなのか
と思い、むしろむちゃくちゃ安心して
いらっしゃいませー
とか笑顔でレジのある場所まで走ってったら
誰もいない。
いや、いた。
うちの店には唐揚げとかお惣菜が並んでたりするんだけど
時間的に廃棄になって、そこにはもう、何もなかったのに
そいつは、そこで何かを食べてた。
だけど、貪り食いながら、腹から何かがダラダラと流れてた。
さっきの子供。
腹に穴が空いてるのか
俺は声も出なくて、体も思うように動かなくて
とにかく奥にある休憩室っていうか、従業員用の部屋に逃げようとしてた。
とにかく見つかったらヤバイ
そう思って
702:本当にあった怖い名無し:2013/10/25(金) 22:38:03.76 ID:r0/qDY010
そして、僕はやっと体を動かしながら
奥へ逃げようとしてたその目の前に
そいつは立っていました。
従業員用の部屋のその前に
赤い帽子をかぶった子供が。
顔はケロイドみたいに溶けて、左手は手首から先がなくて丸くなって
腹には穴があいて、何かドロドロと垂れ流して
俺は悲鳴にならない悲鳴をあげて、そこで倒れたんです。
その後のことは全然覚えてない。
ただバイトはすぐやめました。
今でもおもうのです。
あの子は、まだ誰にも見つけられてないのでは?