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262: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/17(日) 03:41:17.69 ID:m58+lzN20
102名前 :名無し不動さん:2007/01/07(日) 10:54:30 ID:???
ある不動産会社から依頼が来た。過去のその不動産屋:担当者からの依頼で仕事をやったことがあり、
お互い全く知らない間柄でもなかった。
現場は少し古いマンション。近隣の住人が
「異臭がする」
と言ってきたらしい。不動産業も長年やっていれば、住民が「異臭がする」と言ってくれば腐乱死体か
ゴミ屋敷かどちらかしかないと判断する。あとは、せいぜい排水溝の問題くらいである。
今回は、腐乱死体だと判断したらしく、
「ドアを開錠するので立ち会ってほしい」
という依頼だった。
現場に行ってみると、やはり腐乱死体の異臭が漂っていた。異臭の原因は腐乱死体に間違いない!
いつも通り手袋をして、ドアを開けるため鍵を預かった。
手袋を着けている間、一応、ドア回りを見回したら、ドアの淵が妙に湿っていて、よく見ると隙間にかすかにウジの姿が見えた。
「遺体は玄関ドアから近いところにあるな」
と内心警戒しながら、何となくイヤーな予感がしたので、
「第三者が最初に開錠して、後々に法的な問題が発生したらマズイから」
と、不動産屋に鍵を返して、不動産屋にドアを開けてもらうことにした。
263: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/17(日) 03:41:34.88 ID:m58+lzN20
103名前 :名無し不動さん:2007/01/07(日) 10:55:23 ID:???
「あ、そうですかぁ・・・」
と言いながら、少し嫌そうにしながら不動産屋は鍵を受け取った。不動産屋が嫌そうにしたのは、
私だけが着けている手袋が気になったからであって、中の状況に不安感があってのことではなかったと思う。
渋々、その不動産屋は開錠・ドアを開けた・・・その途端、腐乱死体が不動産屋に抱きつくように被いかぶさってきたのである。
死体は、ドア金具に紐を掛けて首を吊ったまま腐乱していたのである。
不動産屋は
「ぎゃーっ!!!!!」
と悲鳴をあげて倒れこんだ。そして、その上には腐乱死体が!私も驚いて
「ウワ~ッ!!」
と声を上げて後ずさりしてしまった。
もう、ビックリして頭の中が真っ白になった。
とりあえず、この場は何とかせねば!不動産屋は自分にのしかかってきた遺体を押し退けて
言葉にならない嘆きの奇声を発していた。それはそれは悲惨な状況だった。
まずは警察を呼ぶべきなのに、不動産屋は
「先に俺を助けてくれ!」
という状態に。それでも警察に一報いれてから、消毒剤を使いながら汚れた身体を清拭し、
汚れた服を脱がせ、私の着替用の予備作業服を着せてあげた。不動産屋の服や身体には腐敗液が
ベットリ着いて、とっさに遺体を押し退けた手は、それこそ腐乱死体の手のように汚れていた。
近隣の人も集まってきて、大騒ぎになった。
そのうちやって来た警察に、その場はバトンタッチして一時退散。
「もし開錠を自分がやっていたら・・・」と思うと・・・たまらん!
よく「虫の知らせ」と言うが、ウジの知らせで助かった!私であった。
ウジさん、いつもアナタを虐めている私を助けてくれて、どうもありがと