後味の悪い話

【後味の悪い話】関よしみ「ウイルスの牙」

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68: 本当にあった怖い名無し2020/02/27(木) 01:47:59.82ID:VphgJe1f0>>331
関よしみ「ウイルスの牙」

1997年のホラー漫画だけど、のちのコロナウイルス問題を彷彿させるような内容だと思った

T国で流行している致死率が非常に高いD型インフルエンザが日本に上陸して猛威を振るい始め、ウイルスの流行に直面した人々が次第にエゴをむき出しにしてしまうという内容。
D型インフルエンザは感染したら吐血しながら1日から3日で死ぬほど致死率が高く、本編開始時点で治療法がなかったため、マスクなどで感染を予防するしかなかった。
主人公の木村仁美は中学生で両親が薬局を経営しており、担任の山崎先生に想いを寄せている。
D型インフルエンザの流行がきっかけで人々は予防を意識するようになり、それに便乗して高性能と宣伝したハイテクマスクが高額な値段で売られていた。

やがて感染が広がって500人以上が犠牲となり、人々は感染に恐れ、街中の学校や会社が閉鎖されて木村家の薬局も閉店した。
その時を境に木村一家は自宅で引きこもる生活を強いられ、感染者を火葬場へと運ぶためのサイレンカーが街を徘徊していた。
その後、仁美の母親も感染してサイレンカーに乗せられ、クラスメイトは絶望のあまり毒薬で自ら命を絶ち、父親と山崎先生は防護服姿の隊員達に銃で撃たれて死亡。

そして、ハイテクマスクを売っていた男も感染で死亡しており、「ひとりぼっちで生き残る方が怖い」と絶望した仁美はクラスメイトが使った毒薬で死のうとしたが、自分と同じように親と友人を失った女の子に話しかけられた事で自殺を思いとどまった。
仁美は女の子を連れてどこかへと去っていった。

ちなみにD型インフルエンザに関しては最終的に流行が収まったことが語られているけど、親も友人も好きな相手も失った主人公のその後はたぶん前途多難だと思う。

69: 本当にあった怖い名無し2020/02/27(木) 12:21:30.08ID:EJrOL7eb0
マスクを高値で売るって昔の人も考えるんだね

でも少し思うことは
自分は昔やってた職業柄、大量の使い捨てマスクを買い込んでたんだけど、転職してからマスク使わなくなって放置してた
そのマスクも高値で転売出来るんだろうか?
と思うと何だか勿体無いような気がすると同時に、転売屋と大差無い自分の浅ましさに気付かされて後味が悪い

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