後味の悪い話

【後味の悪い話】封印された円谷プロの作品

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355:約40年前の作品です:2006/06/21(水) 21:17:19 ID:X/Z8ZqEI0
円谷プロの作品で封印された話
怪奇大作戦という作品より「「狂鬼人間」という話(DVDにも収録されず)
この作品はヒーローは登場せず、SRIという捜査機関が登場する。
この組織は、かつて警視庁の元鑑識課課長が、より自由な科学捜査の
可能性を追求する為に設立した民間の機関。ただし警視庁捜査一課課長と
知り合いなので、公的あるいは私的に捜査に協力する。

ある夜、ネグリジェを着たユキコという女が、深夜の駐車場で元恋人の男を
刺殺する。手についた血を見て、けたたましく笑うユキコ。
精神鑑定の結果、ユキコは重度の精神障害者と認定され、刑法39条により
無罪とされる。彼女は精神科の病院に入院するが、二ヶ月で全快して退院する
その後、町の金融業者が半裸の狂った男に日本刀でで斬殺される事件、
料亭の客が狂った男に猟銃で射殺される事件が連続して発生する。
犠牲者の数は7人にも上るが、それぞれの事件の犯人も心神喪失者と見なされ、
無罪になったが、その後一様に症状が全快していた。

356:本当にあった怖い名無し:2006/06/21(水) 21:20:41 ID:X/Z8ZqEI0
この異常事態に裏があると踏んだSRIの職員である牧は、最初の事件の加害者、ユキコを尾行。
洋装店「る・それいゆ」に入っていった彼女をガラス越しに観察すると、店主の美川に札束を見せて
何事か頼んでいたが断られた様子。
その後、ユキコはまたも殺人事件を起こして逮捕される(被害者は彼女から恋人を奪った女)が、
精神鑑定の結果、今度は精神障害ではないと認定される。
問いただした牧に対してユキコはついに口を開く。「あの人は、狂わせ屋です」
数ヶ月前、失恋による傷心の為に投身自殺を図ったユキコは、入院していた。
そこに赤の他人の美川が面会に来た。
「死のうなんて馬鹿よ、どうして相手を殺そうとしなかったの?」
「私がいい方法を教えてあげましょうか?兵器で相手が殺せて、しかも無罪・・・」
その申し出を受けたユキコは、美川の店に行き、一回限りという条件で、変な機械で自分を狂わせて
もらったのだという。
SRIは美川を罠にかけるため、牧と同じく職員のさおりを恋人同士に仕立て、同僚がさおりをひき殺した
という芝居を打った。ニセの墓参りに行った牧。すると美川が牧に接近してきた。

357:本当にあった怖い名無し:2006/06/21(水) 21:24:19 ID:X/Z8ZqEI0
自分はあなたの味方でお手伝いしたい事があるという。
「殺人よ。あなたは、あなたの恋人をひき殺したあいつを殺してやりたい。でも勇気が無い。
その理由ははっきりしているわ。あなたはね、自分の一生を棒に振ってまで復讐する気になれないのよ」
自分の過去を語りだす美川、自分にはかつて夫がいた。脳波の研究で学会でも注目され、
自分はその助手。子供もでき、幸せな毎日だったが、ある日精神障害者に夫と子供を殺されてしまった。
精神鑑定の結果、犯人は無罪。それから自分は、精神障害者の犯罪が無罪になるような世の中に復讐してやろうと決心し、夫が研究中だった脳波変調期を改造して・・
牧は、誘いに乗ったと見せかけ所長にOKと、殺害の(フリ)の実行場所を連絡する。
しかし、銃から弾を抜いていたところを美川が双眼鏡でみていた。
牧は装置にかけられるが、美川に改めて弾を込められた拳銃を渡し、仲間に仕向ける。
(牧はギリギリのところで警官に取り押さえられる)
SRIに追い詰められた美川は、装置を最大出力で作動。
急激に脳波を変えられた美川は一生、正気には戻らなくなった。

尚、刑法39条「心神喪失及び心身耗弱」
一項 心神喪失者の行為は、罰しない
今でも麻原が揉めてますけどねー

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