後味の悪い話

【後味の悪い話】アニメ「ボージャックホースマン」のハーブのエピソード

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124: 本当にあった怖い名無し 2019/01/24(木) 14:35:29.19ID:2tO4SkWo0
アニメ「ボージャックホースマン」に登場するハーブという人物のエピソード

昔、主人公ボージャックは売れない無名の新人役者だった
そんな若き日のボージャックを信じてあれこれと面倒を見てくれたのがハーブという名の男だった
ハーブは脚本を執筆して(フルハウスのような)ホームドラマの企画を立ち上げると、テレビ局の反対を押し切って無名の役者であるボージャックを主役に指名する。

そのホームドラマは国民的な人気作品となり、ボージャックは一躍お茶の間のスターと成る。
そんな矢先、ハーブが実は同性愛者(ゲイ)であるという事実が発覚してスキャンダルとなってしまう。
国民的作品の脚本家がこんな淫らな男でいいのか?
世間はちょっとした騒ぎとなり、テレビ局はハーブをクビにしようとする
ハーブはボージャックに助けを求めた

主演であるボージャックが
「ハーブをクビにするなら俺も降りる」と言えば、ハーブのクビは免れるかもしれないのだ。
ボージャックは親友にして恩人であるハーブの頼みを快く承諾した。

しかしテレビ局はそれを許さず、ボージャックに2つの選択を突き付ける。
ハーブと共に消えるか、ハーブを切り捨てて栄光の道を歩むか。
テレビ局の圧力に押され、ボージャックは後者を選んでしまった。

125: 本当にあった怖い名無し 2019/01/24(木) 14:37:48.41ID:2tO4SkWo0
それから20年程が過ぎ
ハーブが末期ガンを患って余命残り僅かだという噂がボージャックの耳に入る。
ボージャックは20年ぶりにハーブの自宅を訪ね、
末期ガンで変わり果てた姿と化したハーブと再会する。

ハーブはボージャックを暖かく歓迎し、昼食を御馳走してくれる。
二人は昔話に花を咲かせ、冗談を言い合って笑い合った。
そんな良いムードが続き、ボージャックは帰る前にハーブと握手し、20年前の裏切り行為を謝罪した。

ハーブはさらっと答えた「許さない」

予想外の答えにボージャックは一瞬面喰らってしまう「俺は謝罪をしたんだぞ!?」

ハーブは淡々と答える「ああ、そんなこと分かってる。それでも俺はお前を絶対に許さない」

「俺はあのスキャンダルで地位や名誉を失ったって別にかまわなかった。
だが、誰もが俺から離れて行った。
あの時俺に必要だったのは友達の存在だったんだ」
「なのにお前は20年間も電話の一本もくれなかった。俺はお前の心を慰める道具になんてならない」

その後ボージャックとハーブの喧嘩は取っ組み合いにまで発展
(余命僅かな末期ガン患者との取っ組み合いは見ているだけで肝が冷える)

結局ボージャックはハーブと和解することなく、
険悪な状態のまま今生の別れをしてしまったのであった。

126: 本当にあった怖い名無し 2019/01/24(木) 18:14:18.04ID:LKTCTEG90
「俺は謝罪をしたんだぞ」
はぁ?

127: 本当にあった怖い名無し 2019/01/24(木) 21:11:19.77ID:cIhTZiJq0
ボージャック自体に同情は出来てもそもそもが結構なクズ野郎だからな…

128: 本当にあった怖い名無し 2019/01/24(木) 21:41:56.19ID:YeT72Q7j0
事有る毎にボージャックを「お前は出来損ないだ」と罵って虐待して育てた母親曰く、
「お前は私のことを怪物だと思っているんだろ?
でもねボージャック、お前は父さんと母さん両方の悪い部分だけを受け継いで生まれて来たんだ。
最初から壊れていたんだよお前は」
だからな

そんなダメダメだったボージャックに親身に接して励まして慰めて世話を焼いて
才能を開花さてあげたハーブはマジで良い奴だった。ホモだったが

NETFLIXオリジナル作品『ボージャック・ホースマン』

130: 本当にあった怖い名無し 2019/01/25(金) 01:59:45.97ID:PJi7hSor0
「ボージャック・ホモスマン」のハーブの後のエピソード

ハーブがこの世を去った
ガンで死んだのではない。ハーブは奇跡的にガンを克復したのだ
「ガンに勝った!」「俺は無敵だ!」とツイートして意気揚々とドライブに出掛けたハーブだっが、運悪く車のブレーキが故障し、トラックに追突
この時点ではまだ彼は無事だったのだが、トラックに積まれていた大量のピーナッツが降り注ぎ、ハーブは全身にピーナッツを浴びてピーナッツ・アレルギーを起こして命を落とした(そしてその一部始終をTwitterで実況していた)

ボージャックはハーブの葬儀に参加する。かつてハーブのドラマで共演していた出演者達が一同に集う
そこでハーブの奇妙な遺言が明らかにされる
ハーブは「ゴールド(金)」なるお宝を何処かに隠しており、それをドラマ出演者の一人に託すというのだ
ボージャックは思い返す。かつてハーブは自分のドラマで宝探しのエピソードをやりたがっていたが、テレビ局から却下されていた。

どうやらハーブは昔出来なかった宝探しのエピソードを、自分の葬儀に集まったドラマ出演者達に演じさせようと計画していたらしい

ボージャック達は宝探しを始め、ハーブの仕掛けた謎を解いていく
そしてとうとう「ゴールド」と書かれた宝箱を発見
しかし箱の中は空っぽであり、「ゴールド」は何者かによって既に持ち去られた後だった
ボージャックは恐ろしい可能性に気が付く
お宝を狙う何者かが事故に見せかけて計画的にハーブを殺したのではないか?

131: 本当にあった怖い名無し 2019/01/25(金) 02:14:02.77ID:PJi7hSor0
ボージャックは事件を推理し、ある人物を犯人として弾劾する
犯人とされた人物は「確かにゴールドを盗んだのは私だ」と認めると、懐に手を入れる
「銃を取り出す気だ!」とパニクるボージャック達だったけど、犯人が懐から取り出した物は原稿の束
この原稿の束には小説が記されていて、タイトルは「ゴールド」
末期ガンだったハーブは余命を賭けてこの小説を執筆しており、「この小説は最高傑作になる」と意気込んでいたらしい
ボージャックは犯人に「その小説を自分の作品として出版するつもりでハーブを殺したのだろう?」と問う
だが、犯人はそれを否定する
犯人「私はこの小説を燃やすつもりでいた。私はハーブを殺してなんていない」
どういう事かというとボージャックもハーブの小説「ゴールド」を読んでみるのだが、一行読んだだけで呆気にとられて「なんだこりゃ?」の一言

“○○は××であり、△△は□□であった 点 点 点 "

ボージャック「本当に“点、点、点(don't don't don't)"って書いてある…」(“…"と書くべきなのに)

かつてハーブは確かにセンスがあった
だが、才能が枯渇したのか。それとも親友への失望、長い孤独、末期ガンによる死の恐怖等から精神的に不調だったのか。はたまた単純に小説を書く事に関しては不向きだったのか
とにかくハーブの書いた小説はとてつもない駄作だったのだ

犯人「こんな小説を出版すれば彼の名に泥を塗ることになる」
その場の全員が同意。こうしてハーブの遺作は闇に葬られたのであった。

132: 本当にあった怖い名無し 2019/01/25(金) 02:16:10.11ID:PJi7hSor0
ちなみに宝探しの中でハーブのパソコンにパスワードを入力するシーンがあったんだが、そこでボージャックがパスワードとして「我が永遠の友、ボージャック」とか「ボージャック、君を許す」といった言葉を次々と入力してことごとく不正解になったのが哀れだった

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