後味の悪い話

【後味の悪い話】金色のガッシュ

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635:本当にあった怖い名無し:2013/12/06(金) 20:47:17.97 ID:nW7j7e7CP
金色のガッシュのキャラ、デュフォーの過去がきつかった

「アンサートーカー」という、どんな難問でも答えを導き出す能力。
デュフォーもその能力を持っていた。
しかし、彼の人生は決して明るい物ではなかった。
どこかの研究施設のような殺風景な部屋で、ひたすら問題を解き続ける日々。
どれだけ母の元に帰りたいと思っても、それを聞き入れられることは無かった。
更に、研究者から日々かけられる言葉は、デュフォーの心を抉るモノばかりだった。

「キミの研究が何に使われているかわかるかい? 戦争だよ、人殺しの道具さ」

「キミのお母さんも、もう死んでいるかもね」

母親からの手紙が来れば、「稚拙なものだ」と言われ、破り捨てられる。
彼に親切にする研究員がいれば、すぐに追い出される。
部屋に迷い込んだネズミと遊んでも、そのネズミをすぐに殺されてしまう。
それらによって生じるデュフォーの怒りさえ、研究の対象とされていた。
どうしようもない状況の中、デュフォーはそれでも生きるために、与えられる問題をひたすら解くしかなかった。

636:本当にあった怖い名無し:2013/12/06(金) 20:48:10.51 ID:nW7j7e7CP
ある日、研究者から「この問題を解けば外に出す」と言われる。
必死に問題を解いていくデュフォー。
しかし、最後の問題を解いて開かれた扉の先に広がっていたのは、吹き荒れる吹雪。
デュフォーのいた研究施設は、北極のど真ん中だったのだ。

「キミの力を恐れた我々は、キミを始末する事にしたよ」

「間もなく施設は爆発する」

「最後に解いてくれた問題で、また一つ兵器が作れたよ」

「お別れに良い事を教えてあげよう。君のお母さんは、金欲しさに君を我々に売ったのさ」

「では、さようなら」

研究者からの無慈悲な言葉、母への絶望、そして「アンサートーカー」の力を持ってしても覆せない自分の死。
彼らへの怒り、愛されてなどいなかったという悲しみ、解放された喜び。
それら全てに満ちた、何とも言えない表情を浮かべながら、デュフォーは爆風に包まれる。
…しかし、デュフォーはまだ死んでいなかった。
彼のパートナーとなる魔物の子、ゼオンが彼を爆風から守ったのだった。
それがゼオンとデュフォーの出会いであり、魔物の王を決める戦いの始まりだった。

637:本当にあった怖い名無し:2013/12/06(金) 23:46:35.39 ID:lY9GqNJbi
最後は幸せそうだったから、全体としては後味悪くないよな

658:本当にあった怖い名無し:2013/12/07(土) 09:05:08.22 ID:ODVe61xy0
>>637
ゼオンのおかげで救われた感じだもんなあ

ファウード編の終盤を原作忠実にしてもう一回アニメ化してくんねえかなー

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