90:本当にあった怖い名無し:2013/01/20(日) 00:06:39.96 ID:G/S88upT0
うろ覚えなんで詳細は違ってるかもしれないが、
「地球はプレイン・ヨーグルト」っていうSFの短編。
凄腕の料理人が政府の要請で極秘裏に召集。
そこで対面したのは、政界の陰の支配者にして超絶味覚の持ち主な老人と
マリモに無数の触手の生えたような生物。
その生物は異星人で、言葉やゼスチャーの変わりに「味覚」でコミュニケーションをとる存在。
体表に意を込めた体液を分泌し、それを触手で舐めとって”味”で意思伝達をしていた。
異星人との交渉者として選抜された老人と料理人は、
老人がマリモのメッセージを舐めて味わう→その返答を料理人が該当する味の料理を作る
という外交が進められ、老人と料理人の能力の高さから順調にコミュニケートが進んでいった。
(ちなみに作品名にもなった地球を表す”味”はプレイン・ヨーグルト)
そんな最中事件が起こる。
料理人が、うっかり躓いて”返答”用の無数の料理をマリモに一度にブチまけてしまう。
その後何故外交は突如打ち切られ、料理人は任を解かれる。
それから数年後、色々あって料理人は当時の関係者から事の詳細を知る。
マリモにとって件のブチまけた”味”は最大級の侮辱的な”味”であり激怒。
が、その激怒の”味”は老人が今まで味わったことの無い至上の美味だった。
老人はその快楽の虜となり、己が権力を最大限に発揮し、計画を闇に葬りマリモを私物化・監禁。
その後、マリモにあらゆる虐待・拷問を課し”至上の美味”を分泌させ味わい続けているのだった。
物語の〆は、今も人知れず密室で異形の化物を虐待し、
その体表を舐め回している醜悪な老人が居る。
というモノだが、その絵面を想像しただけで後味が悪い。