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903:本当にあった怖い名無し:2013/04/03(水) 13:13:21.13 ID:8E/b31uS0
タイトルは忘れたが、乃南アサの短編集より。
1/2
主婦A子は友人B美の所に遊びに行く。
B美の旦那は一流企業のエリートマンで、高級マンションに住んでいた。
専業主婦で暇を持て余しているのか、ドアノブやクッションなど
部屋はB美の手作りのもので溢れかえっている。
「私ね、時々思うの。主人が死んでくれないかしらって」
何一つ不自由などなさそうなB美のセリフに驚くA子。
「旦那さんとうまくいってないの?」
「いってるわ。いきすぎてる程に。だからかしら?刺激がないの。
主人が死んで、自分が悲しんでるのを想像するの。
そうすることで主人にも優しく出来るのよね」
変でしょと笑うB美。
904:本当にあった怖い名無し:2013/04/03(水) 13:14:31.86 ID:8E/b31uS0
2/2
夕方になり二人は揃って夕飯の買い物に行く。
高級食材を値段も見ずカゴに入れていくB美。
一円でも安いもの、特売品を必死に探すA子。
家に帰るとA子の旦那は既に帰宅しており、
寝転がってビールを飲みながら野球中継を見ていた。
ビールは自分で出せたのね関心?するA子。
「早く飯にして」
脱ぎ散らかった旦那の服を片付けながら、A子は急いで食事の用意にかかる。
「くそっ!あれ?おい、ビール無くなったぞ」
狭い台所とリビングを忙しく往復するA子。
B美が着せてくれた手作りのサマードレスが
汗でビッショリ体に貼り付く。
今頃B美は汗一つかかず、ステーキを焼き、ワインを飲んでいるのだろう。
旦那が死ぬ妄想をしながら優雅に生きていくのだろう。
A子は沸騰しているヤカンを止めてリビングへと行った。
「なんだ?暑いぞ」
旦那は寝転がったまま背後に立つA子に文句を言う。
死んで欲しいなんて、思わないわ。
「おい!聞こえてるのか!」
いつも、殺してやりたいと思ってる。
暑さでボウッとしたA子は、手にしたヤカンをゆっくりと傾けた。
905:本当にあった怖い名無し:2013/04/03(水) 15:42:27.63 ID:+28rg2SrT
おかんの友人にもいたなあ
夫の稼ぎだけで十分生活できるほど裕福だけど
毎日つまんないから働きたいって言ってた奥さん
(実際嫁まで働くと税金が余計にかかるとかで出来ないとか)
913:本当にあった怖い名無し:2013/04/03(水) 20:08:23.12 ID:GJMUMnvd0
>>905
それで思い出したが、そういう主婦の人が病院でボランティアしだした
その人が雑用とかやるようになったんで働いてたおばさんがクビになった
もちろん善意からやったことなんだけど、
結果として人を不幸にさせたショックでボランティア辞めたとか