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223: 本当にあった怖い名無し2020/03/20(金) 16:09:48.56ID:4QGLCh0L0
RPGツクールで作られた「ツグミタマ」という作品のハッピーエンド。
主人公の幼い少女ツグミは、病院ような施設の一室で一人ぼっちで目を覚ます。
彼女は殆どの記憶を失っていたが、お母さんのことが大好きで、お母さんに会いたいということだけは覚えていた。
施設内はめちゃくちゃに荒れ果てていて、恐ろしい悪霊たちが徘徊していてお化け屋敷のような状態。
ツグミはお母さんのところに帰りたい一心で、施設から脱出するために探索を始める。
道中、真相を知っているが隠している様子のミタマという名の少女と出会い、行動を共にすることになる。
最終的にツグミとミタマは施設の最深部に辿り着く。
そこは何体もの無惨な亡骸が散らばる実験室であり、とても病院とは思えない光景だった。
ミタマが真相を少しだけ明かす。
かつて、この施設は非合法な人体実験を行う施設だった。
ツグミは被験者としてこの施設に連れて来られた子供であり、人体実験によって弄ばれた末に頭部と胴体を切り離されて殺されていた。
今のツグミは胴体の方に宿った魂の幽霊であり、記憶を失っていたのは頭部を切り離されたからだっだ。
ミタマの正体は、切り離された頭部の方に宿った魂。
つまりツグミとミタマは元々は一人の人間で1つの魂だった。
ツグミとミタマはこの施設の院長室へと向かい、院長の悪霊を倒すが、何故だか成仏することは叶わない。
それは、ある契約によってわたしたちの魂が縛られているからだ、とミタマは言う。
院長室にあった契約書を見てみると、そこには「ツグミの母は娘のツグミをこの施設に売り飛ばしていた」という真実が記されていた。
ここでツグミの魂にミタマの魂が融合し、ツグミは全ての記憶を取り戻すことになる。
224: 本当にあった怖い名無し2020/03/20(金) 16:15:15.68ID:4QGLCh0L0
幼い頃から病弱だった生前のツグミは、母親から虐待され続け、その挙げ句に売り飛ばされていた。
記憶を取り戻して真相を知ったツグミは、家へと帰り、存命の母親と再会する。
怯える母親を目前に、選択肢が出る
【母親に復讐する】か、【母親を愛する】か。
【母親を愛する】場合、ハッピーエンド。
ツグミ「ミタマちゃんの憎しみも理解できるよ。
それでも、わたしはお母さんのことが大好きなんだ。
だからお母さん、
い つ ま で も 一 緒 に い よ ?」
母親「いやー!」
学校で女子生徒たちが「ツグミタマ」という都市伝説の噂話をしていた。
“ツグミタマは一人ぼっちでさみしがり屋の女の子の幽霊で、
同じように一人ぼっちでさみしい想いをしている人を探し求めて現世をさ迷っているんだって。
そして一人ぼっちでさみしい想いをしている人を見付けると・・・。”
噂話が続く中、画面が移り変わり、不登校で自室に引きこもっている女の子の姿が表示される。
そこへ「ツグミタマ」が現れる。
「あなたも一人ぼっちなの? それなら、いつまでも私と一緒にいよ?
ほら、私のお母さんみたいに」
“ツグミタマは『継ぎ』はぎの『身』体と『魂』を持っていて、一人ぼっちの人を見付けては継ぎ接ぎして身体と魂を取り込んでいくんだって”
ツグミタマは自分の身体に母親の身体と魂を「継ぎ接ぎ」して融合しており、それを女の子に見せ付ける。
ツグミタマに取り込まれた母親は苦悶の呻き声を上げていた。
ツグミタマは女の子に襲いかかる。
“あ な た は 今 、 一 人 ぼ っ ち で す か ?”
225: 本当にあった怖い名無し2020/03/20(金) 16:17:23.79ID:4QGLCh0L0
(ツグミ「ちょっと待って。これのどこがハッピーエンドなのよ?」)
(???「愛する母親といつまでも一緒にいられる。これ以上のハッピーエンドがありますか!?」)
(ツグミ「わかった、わかったから!」)