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608: 本当にあった怖い名無し:2008/08/05(火) 17:28:49 ID:BZ0dh0cG0
星新一の短編から
2人の男AとBが1人の女を巡って争っている。
2人とも若く、なかなかのハンサムで、資産も同じ程度。
条件がほとんど互角なので、2人は三年後に相手より社会的に成功していた方が
彼女と結婚できるという勝負をすることになる。
彼女もどうせならそっちのほうが良いと同意する。
三年後、Aはひたすら働いて金を貯め、それを投資に回してかなりの財産を作っていた。
一方でBは、Aよりも稼いでいたのに途中で事故に遭い、入院したためにAに遅れをとった。
B「負けたよ。約束どおり彼女と結婚できるのはお前だ」
A「いや、俺が勝てたのは運だ。実力で彼女を勝ち取ったわけじゃない。もう一度勝負だ!」
彼女も同意し、勝負はまた三年後に持ち越しになった。
そして三年後、BはAを追い越し、A以上の財産を築いていた。
A「負けたよ。やはりお前のほうが金儲けの才能がある。約束どおり彼女と結婚するといい」
B「いや、前回俺は負けていたはずなのにもう一度チャンスを貰った。このままじゃ不公平だ」
こうして勝負はさらに三年後に持ち越しとなった。
しかしAもBも、そして彼女も三年後となるともう若くはない。
A「ところでどうだろう?次回の勝負はルールを変えて、負けたほうが彼女と結婚するというのは…」