669: 本当にあった怖い名無し 2009/08/16(日) 01:06:24 ID:GXJWQYFq0
四年ほど前、岡山県井原市のとある工場で働いてた。
ちょうど今頃の盆休みに、仕事仲間と数人で夜中に遊んだ。
井原市ってかなり田舎で、いい年の男が遊ぼうと思ったら車で市街地まで行かなきゃならない。
で、その日も友人一人の車で出かけていたんだが、
帰り際、出来たばかりのバイパスに霧がかかってたんだ。
いや、霧っていうよりドライアイスをひっくりかえしたみたいな靄だった。
友人と「へんな霧だな」「なにかあったのか?」「小火じゃないよな」とか言い合ってた。
不審に思ったけど、その霧の中通らないとアパートまで帰れない。
通るしかなかったから通ったんだけど、その霧を抜けきった後、びっくりした。
車のガラス窓の全てに、人の手の形をした跡がべたべた無数についてたんだ。
子供の悪戯じゃないと思う。だって大人の大きな手だったから。それに、手一つ一つが個別の形だった。
車の持ち主だったSの家に帰ってから調べると、窓ガラスだけじゃなかった。車のボディとかホイールにもついてた。
霊的なものでないにしても怖いんだよ。近所の人間が百人ほどで嫌がらせしてたのかもって考えたら。
結局Sは怖くて警察にも届けられなかった。仕事も辞めて引越していった。
田舎って怖いな