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677 :本当にあった怖い名無し:2009/07/20(月) 15:28:25 ID:0gMVU6Ds0
友人A子は大の怖がり。
正体見たり、枯れ尾花的なことでも本気で怖がり過呼吸まで起こしてしまうことがあるので、
友人間ではA子の前では、怖い系の話もお遊びでの怖がらせも避けていた。
ある時、A子含む友数人で集まって食事をしていたら、ねらーのB美が、
「もし心霊現象とかの怖いことが起きたら、
ファブリーズを部屋に吹いたり、『びっくりするほどユートピア』って唱えるといいみたいだよ」
と言っていた。
その数週間後、遊び過ぎて終電を逃してしまった私とA子は、
一緒に遊んでいた友C子の厚意で、C子宅に一泊させてもらうことになった。
が、C子の住むアパートは地元でも『出る』ことで有名なところ。
C子の部屋にはまだ怪現象は起こったことは無かったのだが、A子が心配だったのでビジホに泊まるか?と尋ねてみたが、
まだまだ私やC子と楽しく話がしたいというA子は、
「この前B美に教えてもらったおまじないがあるから大丈夫!!」と、C子宅への宿泊を承諾した。
で、お風呂を先に済ませ、3人で馬鹿話などしつつ盛り上がっていたら、
突然照明が不規則に点滅を繰り返し、揺れてもいないのに棚に置いたものがカタカタ鳴り始めた。
突然のことに青褪めるA子とC子と私。
A子に至っては真っ青を通り越して真っ白。痙攣のようにガクガク震え、呼吸も上がり始めていた。
が、C子の部屋の一角にファブリーズを発見すると、A子はガバッと立ち上がり、
ファブリーズを手にすると宙に吹きつけながら、
「びっくりするほどファブリーズ!!びっくりするほどファブリーズ!!!」
と大声で唱え始めた。
一瞬ポカーンとした後、私とC子大爆笑。何事かとポカーンとしているA子。
「いや、それ違うしwww」「びっくりするほど『ユートピア』だろwwwwwww」
恥ずかしさに悶えるA子と、笑いが止まらんC子と私。
気付いたら怪現象は治まっていた。
不思議なことに、それ以降C子の住むアパートでは怪現象がぱったり止んだという。
以来そのアパートに入居した人には、不動産会社からファブリーズが贈られるようになった、
というのは多分C子の冗談だと思いたい。