62 :本当にあった怖い名無し:2007/08/18(土) 20:00:05 ID:c7daibta0
俺の友達から聞いた話。
友達の知り合いで一見、真面目ふうのスポーツマンだが
実際はいろんな女に声を掛けまくってる奴がいた。
その男が珍しく長く続いていた女をふったときのこと
彼女はそのショックでどっか遠くに行ってしまった。
それから数ヶ月したある夜 彼女から「ねえ、帰ってきたのよ。会いたい。」って電話がきた。
それで「今どこにいる?」って言うと山の中だって言う。
不審に思って「どこの山だ」と言っても、来れば分かると言うだけ。
男は彼女の指示通りに行ってみた。すると、山の中にぽつんと電話ボックスがある。
旧いせいか、照明がたまに弱くなっているような電話ボックスで、
男がその電話ボックスに入ると受話器が床に落ちた。
拾ってみると声がする。
受話器を耳に当ててみると、電話の向こうには彼女がいた。
「来てくれたんだね、うれしい」
直後、受話器からはテレビの砂嵐みたいな音が聞こえてきて、
彼女の声もかすれてきて、次第に男か女か分からない声になる。
63 :62:2007/08/18(土) 20:00:44 ID:c7daibta0
気味の悪くなった男は電話ボックスから出ようとするが、
どうやっても扉が開かず、電話ボックスに閉じ込められる。
焦っていると、近くの街路灯の下に
白いワンピースを着て突っ立ってる女の姿が見える。
すぐに彼女だ、と分かって男は鳥肌が立った。
女はゆっくりこちらに歩いてくる。
電話ボックスの中なのにヒールの足音が聞こえてくる。
彼女が電話ボックスの手前に来たところで
彼女は血がべっとり付いた包丁を握り
電話ボックスの扉を開けようとする。
男は必死に扉を押さえるが、ついに扉を開けられてしまう。
死人のような肌、無表情な眼
「 私はここで自殺したの。 私と一緒に
そういうと彼女は包丁を振り上げた。
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64 :62:2007/08/18(土) 20:01:05 ID:c7daibta0
気づくと男は朝もやのなか倒れていた。
身体を調べてみるが、どこも刺された後は無かった。
山の中にいたはずなのに、男がいたのは
見知らぬ場所の電話BOXの中だった。
男はわけがわからず、とりあえず電話BOXを出ようとする。
その時 電話から「やっと一緒になれるね」という彼女の声がした。
振り返ると猛スピードで車が電話ボックスに突っ込んでくるところだった
男は重体となり生死の境をさまよったが、その事故では死ななかったらしい。
とりあえず一命をとりとめ、転院した先で友人にこの体験を話した。
数日後のある晩、病院を抜け出して
それから行方不明だという。
まだ自分で動ける状態じゃないはずなのに。