復讐話・修羅場

【復讐話】何でも否定する友人

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666: 名無しさん@おーぷん 20/01/14(火)23:51:55 ID:Lue
小学校でクラスメイトはみんな友達、みたいな感じでできた友達の話。

その友達は何でもすぐディスる人だった。
中学生の頃、私は漫画デビューして、色んな漫画を読むようになった。
ちなみに小学生まではテレビも漫画も禁止で小説だけしか読まず、小説については友達の嫌いなものだったから意見をいわれることもなかった

読み始めた頃は、初めて漫画に触れたから漫画の面白さの基準が出来上がってなくて、もう何読んでもおもしろかった。
中学生にもなって笑われるかもしれないけど、クラスメイトの子が溜め込んでた “なかよし” や “ちゃお” を読ませてもらうのが本当に楽しかった。
年齢がバレるけど、カードキャプターがやってたような頃のやつ。

その中のいくつかの作品にどハマリしたんだけど、
友達がとにかく私が好きだといった漫画をディスった。
その都度、私は
「そうかな?私はこう思うから面白い」「私はこれはこうじゃないかなって思ってる」
と自分の考えを踏まえて感想を述べるんだけど、そうしたら
「私は嫌いだって言ってるの!
なんなの?自分が好きなものはちょっとでも否定されたらキレるタイプ?
それとも自分が好きなものは周りも好きにならないと許せないタイプ?」
と、ものすごい剣幕でキレられて、よくわからないまま私が謝って終わった。

そのせいで友達は自分が正義とばかりに、
「私子って自分が好きなもの否定されたらキレるんだよ。
自分が好きなものを私にも必死に押し付けてくるの」
と周りに言いふらした。
だけどクラスで頭が良くて人気者のAちゃんが、その話を聞いて
「そりゃ好きなものにケチつけられたら誰だって嫌じゃん。
なんで黙ってられないの?性格悪。
目の前で否定されたら弁解したくもなるじゃん。先に自分の考え押し付けてるのそっちじゃん」
と皆の前で言ってくれた。
友達は言い返そうとしたけど、他にも
「私も○○の漫画好きだし、あんたがディスってんの聞くと腹立った」
とカミングアウトする子がちらほら出てきて、友達はぐうの音も出なかった。

そしたら嫌がらせの仕方が変わった。
私が読んでる漫画を知ると、ネタバレをしてきた。

その時は読む漫画が少女漫画から少年サンデーの方に移行してたんだけど、
正直私はネタバレされても平気だった。
なぜなら、結末を知ったとしても、その結末に辿り着くまでの過程を読むことの方が私には大切だったから。
そのせいか、ネタバレをされたことで、この状況からどうやってその結末に辿り着くのかをイメージして楽しむという、新たな漫画な楽しみ方を自ら開発し、暇な時間は常にその妄想に浸って楽しみつつ、漫画を読んで答え合わせをしていた。
そのうち
(えーこの展開より絶対こっちの展開のほうが面白いって!)
と思うことが増え、気づけば自分でストーリーを考えるようになっていった。
暇な時間はそれを紙に書き起こしたりしていた。
友達はその紙を勝手に引っ張り出し、声を出して読んではバカにしていた。

667: 名無しさん@おーぷん 20/01/14(火)23:52:03 ID:Lue
高校からは進路がわかれたので友達とも別れ、私はその時点で友人関係の整理を行った。

その数年後、私は趣味が高じて仕事になってた。
そのせいか、めちゃくちゃ有名な人とも人脈ができた。
元々大学の頃に私に小さな書物の仕事をOBの人が持ってきたんだけど、その人の紹介で有名なノベル作家さん(女性)と出会い、何故かその人に猛烈に気に入られた。
そこから自分でも驚くくらい人脈が広がった。

それが大学の目ざとい人にバレてしまい、すこし面倒なことになった。
当時の2chの大学のスレで私が名指しでディスられてたりした。
私はそれを知らされても無関心で貫いてたんだけど、
なんと元友達に見つかってしまい、元友達が
「有名人紹介して!」と私の実家に突撃してきた。
もちろんお断りした。
親は「次きたら警察呼ぶからね!」
と追い返したらしい。

今は私は物書きではなく、別のクリエイティブな仕事をしてるけど、見つからないように実名は使わないようにしてる。
元友達はネット検索しても私の名前が出ないから『落ちぶれた』と思ってよくバカにしてるらしい。
今の私は元友達の嫌がらせがあったからこそ鍛えられた能力で、仕事をしながら楽しく過ごしてる。
何気に感謝してる。

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