64: 名無しさん 2014/03/21(金)21:14:03 ID:DwujyTG6x
俺は学年の中ではデブヲタの扱いだった。
その辺は自他共に認める所でもあったが、嫌がらせをされているとかはなく、
体型をちょいちょいイジられる程度だったので何の不満も無く
なんならオイシイ扱いだなって思う位だった。
ところがクラスメイトのKが、ある日を境に名字が変わったんだ。
多分両親の離婚だったんだろうけど、そこからKの学校生活の態度が豹変。
一気にDQN化して暴れ始めて、そのうち矛先が俺に集中しはじめた。
最初のうちは、周りの同級生も止めてくれてたんだけど、そうすると
その矛先が止めた奴に向くのな。
そのうちそんな面倒な事を周りも避け始めて誰も止めてくれようとしなくなった。
その辺は俺も恨まなかったよ。
多分俺だってそうしてただろうなって思った位だもん。
そのうち俺も学校に行くのが憂欝になってきて休みがちになってた。
66: 名無しさん 2014/03/21(金)21:36:14 ID:DwujyTG6x
ある日、気乗りしないながらも登校すると、わりと仲の良かったA(男)に呼び出された。
A曰く「助けてやりたいけど矛先がこっちに向くのは構わないが
いつもお前から目を離さずに守るのも無理があるから
お前が自分で解決する手伝いならできるけど頑張れるか?」と。
俺は二つ返事で頼んだよ。
67: 名無しさん 2014/03/21(金)21:36:54 ID:DwujyTG6x
連れて行かれたのはAが所属する柔道部室。
そこで技を教えるって言われた。
柔道着に着替えるのかなとか思ったら、お前もKも制服なんだから
そのままの恰好じゃないと意味が無いとか言われてレクチャーが始まった。
教わった技って言っても一つだけだった。
ちょっと変わった背負い投げ。
A曰く「お前デブだからw投げると同時に前転して全体重も浴びせちまえw」って
ただそれだけを一カ月ひたすら教わった。
一カ月を過ぎたころ、
「もう大丈夫だろ。あとは投げる場所をちゃんと選べよ?木の床はダメだぞ。
玄関のコンクリートとかできるだけ硬い所でやれ。なんなら階段でもいいけどな。」
なんて話をされて翌日にはKが仕掛けてくるんだ。
廊下でバッタリ逢って俺は踵を返して階段方向へ早歩き。
うまい具合に階段の最上部で肩を掴まれて「何逃げてんだコ」
「ラ」を言うか言わないか位のタイミングでKを背負い投げして
Kもろとも俺も階段へグルーンと廻って落下。
結果Kはアバラにヒビ、俺は足を亀裂骨折。
でもその後は嫌がらせをされることもなくなり、今はAとKと俺でつるんで
アイドルやら鉄道やらゲームと色々楽しくやってます。
68: 名無しさん 2014/03/21(金)21:50:19 ID:9CCs2MbTJ
友情・努力・勝利かよw
ハッピーエンドで結果オーライだが、ヘタすりゃ死んでたぞ
69: 名無しさん 2014/03/21(金)22:17:26 ID:DwujyTG6x
>>68
おっしゃる通りです。
もし相手の背骨がイッてたらとか思い返すとゾっとします。
あと自分の足が折れて松葉杖をその時初めて使ったわけですが
デブが使うと本当にキツかったです。
マジで自分の体重を足以外で支えるのがあんなに疲れるとは。