ホラー

【洒落怖】実家に幽霊おったった

1 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/08/17(土) 04:53:31.82 ID:W9+uGpUS0
立ったら書く

7 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/08/17(土) 04:55:19.53 ID:W9+uGpUS0
つい最近あった出来事。
『実家に幽霊おったった』
昔、オカ板でこれを投稿した者です。
その後日談。

実話だし、文才ないし事実だけを淡々と書くので怖い言い回しとかもないので多分地味な話になるかも。

8 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/08/17(土) 04:56:06.32 ID:W9+uGpUS0
昔投稿したまとめのあらすじはこんな感じ。

遡ること今現在から10年前くらいの話。実家に女の幽霊がいた。

過去付き合ってた彼女のうちふたりは、霊感あったらしい。
けど、もちろんお互いの面識はない。

実家に一人目の彼女が来たときに、この家、憑いてるよ、と言われる。
そのとき、特に俺は気にせず。
ほどなく別れる。

実家に二人目の彼女がやってくる。
一人目彼女が言ってた幽霊の件が気にはなっていたので、確認がてら半信半疑で二人目彼女に聞いてみる。
見事、一人目彼女が言った霊の外見特徴と一致。

俺はたまーに見える程度には霊感らしきものがあったが、霊の存在に対しては多分いるんだろうなくらいの半信半疑。

思い返せば、その二人の彼女たちが言った特徴の女幽霊は幼少の頃から何度か俺自身が目撃していた。

その女幽霊は、強烈なチカラを持ってるらしい。殺すよりも不幸のどん底に叩き込む生殺しが好み。そんなやつです。
死装束?みたいな白い着物を着てて、髪は長く垂れ、目には漆黒の空洞で、顔を覗き込んでくる。そんなやつ。

まぁ、よければ詳細はまとめ見てください。同じようなことを書いてますが…。

15 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/08/17(土) 04:57:45.45 ID:W9+uGpUS0
始めます。

俺、当時21歳。
まぁ、書いた通り、基本こんなお化け屋敷な感じだし、家族仲は悪かったので
当然、実家から一刻も出たいと思うわけね。
で、21歳のときに上で書いた二人目彼女と結婚することになったからここぞとばかりに実家を出た。
基本スーパー怖がりだしね。
んで、実家出てからはもう立ち寄ることがなくなった。
この彼女をKとします。

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17 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/08/17(土) 04:58:40.64 ID:W9+uGpUS0
その後しばらくKとは順調に結婚生活を送って、子どもも授かり幸せに暮らしてたわけよ。
Kは霊感持ちだから、ちょいちょい変なことを言ったりはしてたけど、基本的には幽霊とかは意に介さない性格なので、平和なもんだった。

ちなみに俺は憑依されやすい体質らしく、取り憑かれてるときはKが教えてくれたりしてた。

取り憑かれてるときは自分では気付かないんだけど、とにかくめちゃくちゃ思考回路がネガティブになる。でもそうやって教えてもらった後は、すぐに取り憑いてたやつらはどっか行くみたい。

結婚生活中、アパートに住んでたんだけど、件の女幽霊はごく稀にそのアパートにも出没することがあったらしい。
距離とかそんな概念ぶっ飛ばして飛んでくるらしい。マジこわい。

19 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/08/17(土) 04:59:30.82 ID:W9+uGpUS0
結婚してから二年目くらいかな。
Kとの夫婦仲が怪しくなってきた。Kはよく実家に帰るようになり、俺の食事はレトルトカレーが皿のうえにポンっと置かれてたりした。
俺はそんな生活に苛々しながらひたすら嫁子供の生活だけは死守しなければならんので仕事に勤しんでた。
自営業だったから仕事は家でするのが基本なんだけど、まぁ嫁子供はいつもどっか行ってていないっていうね。
そしたら段々と何のために仕事してるのかよくわからんくなってきたりして。バカバカしく感じてくるよね。
今思い返せば、若い思考だと思うし、ちゃんと家族向き合って復元に努めるべきだったと思う。子供も小さいんだし。

まぁ、結果、二年目で離婚した。

21 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/08/17(土) 05:00:30.52 ID:W9+uGpUS0
最終的な理由は、Kの借金。でもそれはあくまでトリガーにすぎず、根本的に関係復旧する気になれなかったから。Kが実家に帰ってばかりで、正月すらひとりで漫喫で年を越すような、そんな虚しい生活を早く終わりにしたかった。

離婚に関する整理が諸々済んで、さぁこれからは別々に幸せになりましょうで別れのとき、Kはこう言った。

K「あいつ(女幽霊)が、ニヤニヤしながらあなたの後ろに憑いてこっちを見てるのが見えた。
と。
ゾッとした。

22 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/08/17(土) 05:01:15.06 ID:W9+uGpUS0
まぁ言われてみれば、離婚直前のとき、すべて無くなればいいのに何もかもどうでもいき壊れてしまえばいい。
みたいな、そんな思考回路でしかなかった。

取り憑かれてたのかな?とも思ったものの、なんでもかんでもそうゆうののせいにするのは良くないと思って、気にしないことに決めた。

でもまぁ後味は最悪ですわなぁ。

25 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/08/17(土) 05:02:18.76 ID:W9+uGpUS0
離婚してそれから、協議離婚は揉めたりすることもなく済んだので、
Kとはたまに連絡を取ったり子供に会ったりしながら独身生活に戻り、マンションを借りて1人で暮らし始めた。

新しく恋愛したりしながらも、別段変わったこともなく普通の独身ライフをそこから5年ほど送っていた。

Kはその間に再婚したらしく、俺の子供は新しい父親を本当の父親だと認識するだろうし、連絡するのも迷惑な話だろうとKとは途中から疎遠になっていった。

このあたりのことは女幽霊の話は全く関係ないのでハショリます。

あ、俺には弟がいるんだけど、弟も俺のちょい後に離婚してた。
理由は知らん。

28 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/08/17(土) 05:03:27.57 ID:W9+uGpUS0
そんなこんながあったりで、俺はつい数ヶ月前に再婚することになった。

金銭的な事情やらもあり、この再婚を気に今は空き家となっている我が実家に住むという選択肢があがりだした。

ここで俺的に大問題なのが、女幽霊の件。
仮にKとの離婚が彼女の言うように本当にその女幽霊のせいなのだとしたら、とてもじゃないが実家になんて住めるわけがない。
もう二度と離婚するのはゴメンだ。

そこで俺はだめもとで、本格的に浄霊できる霊媒師がいないか調べ始めた。
浄霊さえして、女幽霊がいなくなれば、実家はボロボロなだけで害はないのだから経済的メリットを選択したい気持ちだった。
ネットで探してもこういう類のことは霊感商法ではないと断言できるところもなく
雲を掴むような感じだった。

31 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/08/17(土) 05:07:14.69 ID:W9+uGpUS0
そんなとき、Kから連絡があり、再婚相手が裏切って離婚したらしい。
んで、俺の実子がお父さんお父さんと泣きやまないものだから、本当のお父さんは別にいるのよと、、そんな下りで数年ぶりにKと実子に会うことになった。

それで、会ったときついでに、霊感があるKのことだから、ダメもとで本物の霊媒師は知り合いにいないか聞いてみた。
そしたら、いるそうだ。

34 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/08/17(土) 05:08:38.20 ID:hwJ2NnRY0
>>31
お前それさ……
子供にも憑いてんだろ……

37 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/08/17(土) 05:10:20.02 ID:W9+uGpUS0
>>34
そうなりますよね、多分。

29 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/08/17(土) 05:03:38.49 ID:zsgR2xZf0
kにはずっと見えてたんじゃね?
けどワザと言わなかった。
早く別れたいかなんかで。
けど幽霊と一緒に居るの嫌だったから、実家に居たんじゃね?

32 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/08/17(土) 05:07:59.96 ID:W9+uGpUS0
>>29
その説、人間的に怖いですね。

35 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/08/17(土) 05:08:43.06 ID:W9+uGpUS0
早速俺は後日、その霊媒師にコンタクトを取り相談の日取りを取り付けられるようお願いした。
ネットで検索しても一切出てこない神社の神主さんだった。

そして、神主さんとの面談の日が来た。
神主さんにその女幽霊のことを諸々話して、本当にそんなやつがいるかどうか、離婚した原因は本当にその女幽霊なのか。などなど、諸々を聞いたけど、実際に現場で見てみないと何とも言えないの一点張りだったので、
また後日、我が実家に出向いてくれるとのことらしいで日程を取り付け、この日は帰った。

ほんのり不信感を抱えながら。

神主はすごいヘラヘラというか飄々とした雰囲気だったし余計。

38 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/08/17(土) 05:11:08.39 ID:W9+uGpUS0
そして一週間が経って、神主さんが実家に現れた。

神主さんよりも年上の70歳くらいのお爺さんも同行していた、どうやら弟子的なポジションのようだ。
ちなみに神主さんは50歳くらい。
不思議なヒエラルキーをそこに見た。

家族も極力同席してほしいとのことだったので、急遽俺の弟も呼んだ。

神主さんは相談にいったときとは違って、表情はキリっとしてた。
本気モードなのだと察した。

39 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/08/17(土) 05:11:42.47 ID:W9+uGpUS0
それから実家にあがって頂き、
すべての部屋を神主さんは真剣な眼差しで見ていた。

俺はその様子を不安な面持ちで見ていた。

弟はヘラヘラした表情でキョロキョロしていた。

40 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/08/17(土) 05:12:33.36 ID:W9+uGpUS0
俺「どうですか?いますか?

神主「んーー。おっしゃってた女の人っていうのは今のところ感じませんねー。

俺「そうですか。やっぱもういないんですかね?

神主「いやいや、でも幽霊は自分が除霊されるとわかったら隠れたりしますからね。強い者ほど」

俺「なるほど」

神主「でもまぁ、鳥肌は立ってますし、何かしら居るのは居ますよ」

俺「なるほど…」

弟「ナルホド」

神主「とりあえず、始めます。浄霊」

と言って、部屋に、神主が持参した祭壇?のようなものや、日本酒やら野菜やら供え物を置いて着々と準備を進めていった。
下っ端のお爺さんが。

41 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/08/17(土) 05:13:29.18 ID:W9+uGpUS0
俺「どんな感じで今日は進んでいくんです?

神主「まずはこの部屋の中を浄化された綺麗な空間にして、神様を呼びます。
それから、この家にいる霊を呼び出して浄霊していきます。
そのあと無事に浄霊が済めば、家の中を最後にお清めして終わりです。

俺「わかりました。

弟「(ニヤニヤ)

この時点でも俺はまだ半信半疑だった。

43 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/08/17(土) 05:14:14.23 ID:W9+uGpUS0
そして、いよいよ浄霊の儀式が開始された。

下っ端お爺さんが経を唱えだし、神主さんが続いて経を唱えだす。

このとき俺はなんか知らんけどものすごく気分が悪く今にも吐きそうだった。

弟もお腹が痛いと言っていた。

そして俺と弟は、経を呼んでる様子を楽な姿勢で見守っている。

経が終わった。

48 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/08/17(土) 05:17:33.40 ID:W9+uGpUS0
神主「さて、それではこれからこの場所に、家の中にいる霊を呼びます。そして、お二人のどちらかに入れます。

憑依させるということらしい。

神主「私が何か話したり経を唱えたりしてますが、いいと言うまでは絶対に目を開けないで下さい。

なんか急に厳かな雰囲気になってきた。
俺だいぶビビってきた。
なんせスーパー怖がり。

神主「それから、この紙を手を合わせて挟んだままにしておいてください。絶対に手を離さないようにしっかり手を合わせておいてください。
多分、だんだん勝手に手が開いてくると思いますが、それでも我慢して手を合わせ続けてください。

そう言って、人型の紙に俺と弟のぶん二枚、それぞれ生年月日と名前が書かれたものをくれた。

もはや、離したらどうなるのかすら聞くこともなく、ただただ従うことにした。

そして俺、とりあえず気分が悪くて吐きそうである。

47 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/08/17(土) 05:16:25.45 ID:7fZy9gD/P
神主さんもお経読めるんだ

51 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/08/17(土) 05:18:35.86 ID:W9+uGpUS0
>>47
お経なんですかね?
自分は全く信心深くなかったので、それがお経なのかそれとも違う何かなのかは区別できませんでした

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