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封印された扉
死ぬ程洒落にならない怖い話を集めてみない?128
592 :本当にあった怖い名無し:2006/05/07(日) 19:32:06 ID:DcZtbYbr0
住職の親父さん、大住職から聞いた話書きます。
大住職のお寺は、何十代と続いたわりと古いお寺です。
当然建物もかなり古く、いまだに釜戸なるものも存在します。
この話しはその釜戸の横にある、封印された扉の話です。
場所柄、あの悲惨な戦争の戦火に、お寺は巻き込まれませんでした。
大住職のお父さんは、大変人が出来ておられて、
戦火に巻き込まれた人たちの避難先として、お寺を開放していたそうです。
人づてで、他府県からの方も避難して来てたみたいです。
多いときには、数十家族もお寺に住んでいた時もあったようです。
戦争も終わりに近い時期、大住職のお父さんが寝ていると、軍靴の音が聞こえてきたそうです。
一つや二つではなく、数十人が行進しているような、そんな音だったそうです。
594 :本当にあった怖い名無し:2006/05/07(日) 19:33:03 ID:DcZtbYbr0
そしてドンドンドンと、激しく扉をたたく音がする。
急いで玄関にでたが、玄関ではない。釜戸の横の勝手口を叩いている。
大住職のお父さんは、なんでそんな所をと思ったそうですが、勝手口の扉を開けたそうです。
するとそこには、一人の軍人さんが立っており、大住職のお父さんを顔を見ると靴を揃え敬礼をし、
「私は南方******隊の******であります。私の家族が大変お世話になっていると聞き、お礼に参りました」
その当時、帰還兵というのは神様のようなもんで、お国のために戦ってきたというもので、
大住職のお父さんは大変恐縮し、
「すぐに家族の方をお呼びするので、お座りになってお待ちください」と、家族の方をよびいったそうです。
家族の方と一緒に戻ると、その帰還兵の姿はなく、扉もしまっていたそうです。
1ヶ月ほどあと、戦死の官報がお寺の方にきたそうです。
終戦までに、5回か6回くらい同じような事があり、きまって釜戸の横の勝手口にやってきてたそうです。
やがて終戦になり、大住職のお父さんは、死んでも家族のことを思ってここに来る。
悲しいがそれは仏さんの為にならない、と扉を封印したそうです。
家族には、そういう方達がいたのを忘れないようにと、塩とお供え物をするよう言い残したそうです。
今でも住職の家では、毎年勝手口にお供え物をしている。
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放置プレイ
死ぬ程洒落にならない怖い話を集めてみない?128
799 :本当にあった怖い名無し:2006/05/09(火) 23:02:31 ID:e/vN+tDN0
大学生時代、みんな免許取り始めてうきうきしてた時分の話です。
季節的には夏、夜遊びしてて、ふとある話題から怪談話に移っていった。
私自身は1ミリも信じていないんだが、女の子もいたこともあり大いに参加。
よくいう都市伝説の話とかしてました。
むろん住職(学生時代は髪があり出家はしてなかった)もがんがん話しをして盛り上がりました。
やはり行き着くところ、ミステリーツアーということになり、
5人で夜中に、関西地方で有名な幽霊トンネルに車で出発。
800 :本当にあった怖い名無し:2006/05/09(火) 23:03:30 ID:e/vN+tDN0
山中を目的地にむけて車を走らせること数十分、街から離れ、街灯もろくになく、対向車すらなくなって、
ようやく目的のトンネルの前にきました。
時計は夜中の2時過ぎをさしており、「幽霊ターイム」と大騒ぎでトンネルに突入。
トンネル自体は全長90メートルちょっと。さほどスピードをださずに、ゆっくりと走っていました。
オレンジ色の灯火が車内をうっすらと照らし、
女の子達が「なんかでそーだねーー」とか、「ここはでるんやとぁ」とか、
与太話をしてちょうど真ん中くらいのどこで、
車の天井にドンッッッ・・・
運転手A「なんや いまの・・・」
一瞬で車内が静まり返りました。
するとまた、ドンッッ・・・
ここで住職がちょっとためてから、「ん・・・おい A車止めろ」。
車は静かに止まりました。
また、ドンッッ・・・
車の上でゴムのボールをついてるみたいな、そんな感じの軽い振動が、再び車内に響きました。
801 :本当にあった怖い名無し:2006/05/09(火) 23:04:51 ID:e/vN+tDN0
「おい、降りてみてこいよ。日頃いないっているし、この音の正体なんなのか確かめてみたら?
それか、もしかして怖いとか、そんなんいわへんやろ?」
いやらしぃくらいニヤニヤ笑いながら、俺にそういってきました。
「・・・まじ?・・・いや・・・ここで?」
ドンッッ・・・ドンッッ・・・
一定の間隔で、音が車内に伝わってきている。
そう答えるとめちゃめちゃうれしそうな顔して、
「まぁ怖いならしょうがないなぁ・・・口だけかぁ・・・」
「あほか、何いうか。そんなもんはおらへんわ、見てきてやるわ」
そういって車のドアをあけて、車外にでました。
車の天井の上には何もない・・・
「車の後ろとか、しっかり確かめろよぉ」
「うるせぇ。いわれんでもちゃんと見るわ」
乱暴に車のドアを閉めて、車の後ろにまわりました
車のエンジン音以外は恐ろしく静寂で、オレンジ色の一色の不思議な光景が広がっていました。
もちろん 車以外は何一つない。
802 :本当にあった怖い名無し:2006/05/09(火) 23:06:00 ID:e/vN+tDN0
ふぅ・・・と思ったら、不意にドーーンッと音がして、車自体が上下に一回激しく揺れました。
びっくりして後ろに飛びのいたら、
ギュルルル
私をトンネルに置いて車が全力発進・・・みるみるうちににテールランプが遠くの方に消えていった・・・
あまりの突然の出来事にしばし放心状態になりましたが、落ち着くためにタバコを取り出して一服。
不意になんともいえない恐怖心が沸いてきて、トンネルの出口に向けて走りました。
トンネルの出口に車が止まってるの見つけた途端、いきなり怒りが爆発。
「そこを動くなあああああああああああっこらあああぁぁ」
遠くの方から「でたぁぁぁ・・・・・・・・」悲鳴と共に叫び声が、トンネル内に響いてかえってきました。
車は無常にも再び走りだして、消えていきました。
車で数十分の山の中に放置。罰ゲームとしかいいような仕打ち・・・
1時間ほど待っていたのですが、全く迎えずにこず、
ふつふつと殺意に似た怒りを胸に、山中を歩いて帰っていたら、
前方からカブにのった住職が走ってきて 人の顔をみるなり爆笑しながら、
「あいつら腰抜かしてた。迎えにきたで」
803 :本当にあった怖い名無し:2006/05/09(火) 23:14:08 ID:e/vN+tDN0
詳細をきくと、私が車の周りを音の正体をさがして回ってるときに、
得たいの知れない塊が、ボンネットの上に落ちてきたそうです。
びっくりして急発進。
私を置いていったのに気がついて、トンネルの外で待っていると、
「そこをうごくなぁぁ」と声が響いてきて、たまらず街まで逃げたそうです
「なぁ落ちてきたんて何?何が落ちてきた?」
「さぁなぁ・・・なんやろな?お前見てへんの?」
「なんもいねーよ」
「いやいや、まぁあれはトンネルから出れへんからなぁ・・・」
「はぁ?なんもいーへんし、でれへんて意味わからん」
後日逃げた3人に聞いても、口を閉ざして何もいわず、Aの車のボンネットだけが
しばらくの間、いびつな形でへこんでいました
なにがおこったのかいまだにわかりません
後日 トンネルで、大学生が行方不明になったとか、男が車を追いかけて
はしってくるといった話が噂につけたされてました
おしまし
805:本当にあった怖い名無し:2006/05/09(火) 23:23:57 ID:OynPUeD90
住職シリーズGJ!
普通におもろいよ
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みてる
死ぬ程洒落にならない怖い話を集めてみない?138
977 :本当にあった怖い名無し:2006/08/10(木) 00:24:00 ID:6huZkeDN0
信じるか信じないかは別として、知り合いに変わったやつがいる。
小学校時代からの友人で、現役の住職をやってるやつがいる。
私自身は霊感なんてこれっぽちも持ち合わせていないのだが、
こいつのせいで何回かありえない現象にあっている。
住職も私も少しかかわりのある、とあるマンションの話。
京都市内にある某マンションでの話で、くわしい場所はいえませんが。
私は京都市内で会社員をしており、後輩がまぁできるくらいの年齢です。
2004年の春、私の部署にも数人の新人がはいってきました。
夏ちょっとすぎに、後輩のAくんから相談をひとつうけました。
「・・・さんちょっと、京都で住みやすいとこってどこかありますか?」
「んーー・・・?引越しでもするん?」
「ええ。どうもなんか、毎日じゃないんですけど、今のマンションで金縛りにあうんで・・・
引っ越そうかとおもってるんですよ」
「つかれてるんじゃないの?環境かわって、まだなれてないだけでしょ?」
「いや、そういうのじゃなくて、こわいんですよ。すごくすごくこわいんですよ」
「はははは・・・まぁネットとかで探してみたら?」
「そうします」
それから秋ぐらいに、友人の住職からひさしぶりに連絡がありました。
『いょう、ひさしぶりーちょっとお前、暇やったらつきあわへん?』
「あー?なにー?酒とかのまへんでー」
『ちょっとさぁ、やっかいごとでさぁ、頼むわ』
「まぁええから、うちこいよ」
住職の話を要約すると、某県のお寺のお嬢さんが京都市内に住んでいて、
連絡が最近無くて心配なので、知り合いである住職の父に様子を見てほしい。
ただ住職の父は忙しいので、暇している住職にちょっと見てこいと、そういう話でした。
980 :本当にあった怖い名無し:2006/08/10(木) 00:32:40 ID:6huZkeDN0
「・・・で、そのお嬢さんとこいくから、一緒に来いってか?」
『せやせや。俺面識なくてさぁ、でこの頭でしょ。あやしまれるから・・・』
「電話は?わざわざなんでいかないかんの?」
『連絡取れへんからいってこいいわれてんねん。死んでたらかなわんやん?』
「・・・めんどくせー。なんかおごれよ」
そういうやり取りのあと、そのお嬢さんが住んでいるというマンションに向かいました。
一見ふつーのマンションで、わりと新しいところでした。
私「鍵とかどーすんねん。管理人もいーへんみたいやし、おまけにオートロックやん」
住職「もってへんよ。見て来いいわれただけやし。部屋は505な」
私「どーやって入るん?って、ロックかかってないな」
マンションの入り口のオートロックであった扉の下に、雑誌がはさんであって、閉まらないようになっていました。
なんの問題もなく、エレベーターに乗り5階に向かいました。
この時点で一つ気がついたことがあったのですが、くちに出すほどではないかと思い黙っていたら、
住職がこっちをみて「なぁ・・・」。
それっきり住職も静かになりました。
問題の505に到着し、何度かインターホンを鳴らしたのですが、なんの反応もなく、
私「どっか出かけてるか、ひっこしたんちゃうん?」
住職「あー・・・どうしよー・・・」
そんな会話をしながら、
私はのぞき穴をのぞいたりしましたが、中は見えるはずはなく。
ドアノブをがちゃがちゃやってみましたが、扉は開くはずはなく。
帰ろうかとしたときに、新聞受けを指でちょいと押したら、
隙間からすごい悪臭が、モァと鼻につくように上ってきました。
私「pp@pkkウェくっさ・・・なんやこの臭い・・・」
そのとき私と住職の脳裏に横切ったのが、中で死んでるんじゃ?
あわててしゃがみこんで、新聞受けから中をのぞきました。
悪臭と共に目に入ったのが、ゴミゴミゴミゴミゴミゴミゴミ。
982 :本当にあった怖い名無し:2006/08/10(木) 00:57:22 ID:6huZkeDN0
警察をすぐ呼びました。
警察がくるまでに少し落ち着こうと思い、たばこを吸いながら、
コの字型になってるマンションの中庭を見てました。
私「なぁ・・・おい。このマンションさぁ・・・妙に・・・」
住職「言うな。なんも言うな・・・」
私「あぁすまん。親父さんに連絡とかしとけよ・・・」
しばらくして警察がきて、マンションの管理会社がきて、505の扉を空けました。
中は、ありえないほどのゴミ。
コンビニの袋、カップラーメン、なんかわからない物体、足の踏み場もないほどのゴミの山。
内心、絶対死んでるなぁ・・・と思いつつも、
「○○さん いますか?」そういいながら、奥に踏みこんで行きました。
薄暗い部屋の中にがりっがりの髪の長い女が、ベッドの上に体育座りでそこにいました。
中にはいった、私、住職、管理会社の人間、警察官は、一瞬時間がとまったように、その女の人に注視しました。
女「・・・っ。っっ・・・」
警察官「もしもし?もしもし?」
女「みてるっみてるっみてるミテルっミテルっ見てるっ見てる」
警察官「・・・号。救急車お願いします。住人発見しました」と無線で連絡。
女「みてぇぇぇるぅっぅぅぅうぅぅ」と立ち上がって、押入れ?に手をむけました。
その瞬間、押入れがバーンッと開きました。
その場にいた全員腰砕けで逃げ出しました。
警察官の人はさすがというか、女の人をつれて部屋から脱出。
部屋の中で、ものすごい轟音というか爆発音というか、めちゃめちゃな音が鳴り響いてました。
問題のお嬢さんは、ノイローゼで2ヶ月近くマンションにひきこもっていて、
食べ残したものや飲み残したものが腐って悪臭を放っていた。
マンション内の8割が空き部屋だった。
後輩Aくんが住んでいたのは、そのマンションだった事があとでわかりました。
ここまでが、私が直接見て聞いた話です。
事後の話は、すこしながくなるのと、本人に了解をとってからまた書きます。