スポンサーリンク
197: 名無しさん@おーぷん:21/11/24(水)20:38:23 ID:KVhc ×
俺が高校の時に心霊スポット巡りが流行ってさ
友達と地元の廃病院とかトンネルとかいろいろいってたんだけど
その中で観音山って言うスポットがあってさ
そこは小さな山の中に洞穴があって
その中に観音様が祀ってあるから観音山
それで、山のそこら中に小さな観音様が埋まってたり放置されてたり
ま、そんな感じの寂れた遺跡だな
その日は、そこに夜行ってみんなでケータイの明かりだけで洞穴までいって、
そこから中の観音様のとこに行けたやつが勝ちみたいなゲームをやろうぜみたいな話になってさ
そこ、小さい山だけど明かりも何も無いからガチで怖くてさ
俺、正直ビビってたけど、友達の手前行きたくないとはいえないから頑張っていったよ
で、洞穴までの道は一応整備されてるからすげえ怖かったけどなんとかいけたの
その洞穴は観光客も来るからさ、一応中に明かりもあるんだけど
それでも怖くてさ
やっぱ一人じゃ無理だよなみたいな話になって
みんなで洞穴入ったんだ
洞穴の中は壁の左右に小さな仏像が並んでいて最後にデカい観音像がある感じだった
みんなガチでビビってたから早歩きで観音像までいって速攻出ようぜみたいな話をしてた
それで出口を目指したんだけど出口に誰かいるのが見えた
それ見た瞬間心臓が止まるかと思った
出口にはババアが立ってた
そのババアはニタニタしながら手招きしてた
俺たちは恐怖でガチで動けなかった
ババアと目があって本当に怖かった
顔はニタニタしてたがババアの目は笑ってなかった
あれはガチでサツイ剥き出しみたいな目だった
でも、しばらくしてババアが苛立ってきてわめきはじめたんだ
何かおかしいと俺は思った
もしかして、このババアはこの洞穴に入らないんじゃないか?
観音様の力か何かで、ここは結界みたいになってて入らないのかも
そう思った俺たちは奥の観音像の所まで引き返して、朝になるまでまったんだ
本当に怖くて死ぬかと思ったけど、恐る恐る入口を見た
そしたら誰もいなくなっていた
誰もいないのを確認して、俺たちは全力ダッシュで崖を駆け降りた
生きた心地がしなかった
後で知ったんだけど、この山の近くに住む婆さんが、
誤って孫を死なせてしまって、ここで農薬を飲んで自〇した事件があったらしくて、
友達とはあれってその婆さんだったんかって話をしてた
観音様が守ってくれたんかな
まあ、もう怖くてあそこには二度といけないけどな