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553 名前: 5/5 [sage] 投稿日: 2006/10/06(金) 02:33:54 ID:m2XKfEiZ0
ちと、話は逸れるが最近こんな体験した。
今、大学の2回生で、今年の夏休みの話なんだけど。
大学生って夏休み無駄に長いんだよ、無論彼女もいないし・・・
だから日に日柄こうやって2chやってるか、
ピンサロのティッシュ配りやってるかの日々だったわけ。
で、バイト代もそこそこ入ったから8月の15日から田舎に帰ったのよ。
俺の田舎はK県の屋○島ってとこなんだけどね。
も~、そりゃあ田舎、想像を絶する田舎、最初は数年ぶりの帰郷だったからワクワクだったけどね
空港着いて5分もしたら後悔の嵐だったのよ。羽田からの往復の交通費10万弱よ、下手したら海外行ける値段よ。
しゃ~ないし即タクシー拾って爺様の家に行きましたよ。
昔からな~んも変わんない激しく古い家でね~、火付けたら10分ももたないんじゃないかってぐらい。
まあ、家のまん前にドコモの電波塔が立ってたことにはちょっと驚いたね。
俺が到着するなり、爺様婆様猛烈な歓迎ぶり。
その日はそのまま親戚一同での飲めや歌えの大宴会。寝た時間は(25時丁度くらい)
で、翌日、朝の6時に婆様にたたき起こされましたよ。
何かと思えば、爺は足が痛い婆は腰が痛い故に孫は代わりに隣の蔵の掃除をして欲しいと。
確かに家の御母屋の隣には多少立派な蔵があって
2日目からこれかよ、とも思ったけど何か値打ちのある骨董品でてこね~かな?などという邪心が出ましてね
えっちらおっちら掃除を開始しましたよ。
554 名前: 4/5 [sage] 投稿日: 2006/10/06(金) 02:37:35 ID:m2XKfEiZ0
蔵の中は所狭しと物が積まれて期待とは裏腹に出てくるのは古い布団やら服やら・・・
それらを蔵の外に放り投げる作業の繰り返し。
で、時間も11時に差し掛かったころにはずいぶんスッキリしてきた。
そこで気になったことが一つ、今まではガラクタに埋もれててわかんなかったけど
、蔵のほぼ中央に古いけど立派な桐のタンスが置いてあったのよ。
見つけたとたんに俺は飛びついて開けたさ、なんか金目のものね~かって。
・・・・うん、空だった。中には何にも入ってなかった。
そうなるとこのタンスは最早邪魔者でしかない。蔵の中央に置いてあるだけに他の物を出すときに邪魔くさい。
幸い中は空なので本気を出せば持ち上げられる・・・・わけもない。
都会で育った貧弱な奴には到底歯が立たない代物だったのよ。
でも、バイオハザードで箱押すときみたいに側面に肩あててグッて押したらちょっとずつ動いていったのよ。
うっしゃ!このまま隅まで押してやる!って気張ったとこで婆様が昼飯できたからって、呼びにきた。
タンスはそのままに昼飯を食いに戻る。
時間は(12時15分)俺はいいともを見ながらこの昼飯を食べていた。
で、(13)時から作業再開、戻って俺はタンス排除を続けた。
ズリズリ押して5分くらいかけてやっと動かし終えたのよ。
フッとタンスのあった場所見ると他は土の床なのにそこだけ木の板が張ってあった。
よくよく見るとそれは板じゃなくて蓋って感じ。
555 名前: 3/5 [sage] 投稿日: 2006/10/06(金) 02:41:54 ID:m2XKfEiZ0
俺は震えたね、興奮そのままにその蓋をバリバリはがしに掛かったわけ。
無論、金目の物入ってんじゃないかと思って。
一見して古い物だとわかる蓋だったけどなかなかに頑丈で、かなり時間をかけて剥がしたわけ。
で、更に興奮、出てきたのは蓋と同じような木の板でできた階段だったから。
気になったけど流石に一人で降りていく勇気はないので出かけている爺様の帰りを待つことにした。
それからしばらくして帰ってきた爺様にその地下室の話をする。
爺様もそんなもんあることさえ知らんかったみたい。
早速、爺様と一緒に地下探索の準備。このジジイ、足が痛いはずなのにやけにやる気満々だった。
ここで、俺はこの感動を伝えるために友達にメールを送る、時間は(15時)。
同時に俺と爺様は地下へと入って行った。
板の階段が崩れないようにとか爺さんこけないようにとかイロイロと気を使いながら階段を下りていったさ、
幅は狭い階段で高さもそんなになかったからね。降り始めてから5メートルくらいで階段終わって底についた。
真っ暗なもんだから爺様が準備してきた懐中電灯に明かりをともす。
そこには3畳ほどの小さな部屋。
な~んもない、ほんとただの空間って感じ。爺様が懐中電灯で照らすと、部屋の隅に何か置いてある。
俺は多少警戒しながらジーっとみつめた。
556 名前: 2/5 [sage] 投稿日: 2006/10/06(金) 02:46:15 ID:m2XKfEiZ0
そこには14インチの日立製のブラウン管テレビと PS2 が置いてあった。
俺は、ハア?爺様にいたっては、何?これ?
もう訳が解らなかった。その蔵は爺様が生まれる前からあって、今朝までの数十年間誰も入ったことないはずなのに
なんでそんなもんがあるのか?
大体、電気ね~のにどうやってテレビ&PS2動かすのか?とか、そう思った瞬間背なかに嫌~な汗かいてね~。
とりあえずそこから出たかったから、そのPS2だけ抱えて地下室を出たのよ、さすがにテレビは無理だった。
地上に戻って落ち着いてからPS2を調べてみる。
SCPH-30000 そこまで古い型じゃない、コントローラー、メモリーカードも付いてる。
中になんかディスクは入ってるかもしれんと思って母屋のほうのテレビで起動させてみたけど
やっぱり壊れてるらしくて全然動かん。
ダメかと思ってたところであるものが目に入る、 メモリーカード これならいけるかもしれん!
俺は早速、近所に住んでる従兄弟のところに行きましたよ。
557 名前: 1/5 [sage] 投稿日: 2006/10/06(金) 03:00:07 ID:m2XKfEiZ0
従兄弟はまだ高1で、いくら田舎だろうとPS2くらいあるだろう。
予想通り従兄弟は持っていた、しかも薄型・・・生意気である。
俺は説明もそこそこに半ば強引にPS2を奪取。
家に戻るとドキドキしながらスロット1にメモリーカードを差し込んだ。
電源を入れブラウザを選択、・・・Memory Card(PS2)/1
メモリーカードは生きていた!
さらにデータを見る、いくつかのゲームのタイトルが並んどる。
シャドウオブメモリーズ
THE免許取得シュミレーション
シャドウハーツ
片神名
龍が如く
以上の5タイトルのデータ、で、それぞれ△ボタンの詳細設定ってやつで見ていったさ。
シャドウオブメモリーズ・・・更新日時 2006/08/15 22:31:09
THE免許取得シュミレーション・・・更新日時 2006/08/16 01:51:31
シャドウハーツ・・・更新日時 2006/08/16 09:11:43
片神名・・・更新日時 2006/08/16 12:21:16
龍が如く・・・更新日 2006/08/16 14:53:55
563 名前: 553 [sage] 投稿日: 2006/10/06(金) 21:34:13 ID:m2XKfEiZ0
その蔵は爺様の親父さんが建てたものらしくて、タンスは爺様のお袋
さんの嫁入り道具だったらしい。
爺様が子供のころは母屋で使ってたらしいけど、いつの間にか蔵にいれられてたんだとさ。
それから動かしてないらしいから少なくとも50年は動かしてなかったはず。
仮に誰かがあそこに入ってPS2をやっていたとしても謎、電源取る場所もないし、
コントローラーなんか埃で真っ白だった。
ちなみにその地下室は今は婆様の梅干漬けたり漬物漬けたりのスペースになってる。
566 名前: 553 [sage] 投稿日: 2006/10/07(土) 01:09:39 ID:r8Oyj8rD0
ちなみにメモカは家におきっぱで従兄弟の家に行ったから間違ったって事は
ないと思う。
明日にでもゲーム屋いってきてそのゲーム買ってきてみるかね。
599 名前: 本当にあった怖い名無し [sage] 投稿日: 2006/10/10(火) 23:25:18 ID:m+qz4E8G0
藤子不二雄短編集の「ノスタル爺」みたいな現象でもあったのかなぁ。
主人公がダムに沈んでしまった故郷へ30年ぶりに帰ってきたら、
そこには沈んでしまったはずの故郷が昔そのままに存在していた。
じつはそこは過去の世界だったのだ。
主人公はどういうわけか時代を遡って帰郷してしまったのである。
という話。