276: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/22(月) 19:47:39.10 ID:XD9FtNcW0
俺が高校生のころはよく夜中に風呂入ってたんだよ。夜の2時くらい。
隣の隣の家には俺と同級生で幼馴染の男友達が住んでたんだ。
んである日、そいつと夜中コッソリ遊びに行って2時くらいに帰ってきた時。
いつものように風呂に入ってたわけ。夜中だからあんまり五月蝿くしないようにね。
湯船に使ってる時、突然、さっき別れたばかりの幼馴染の叫び声が聞こえた。
「うわ!わぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」って。
どしたんだ?ゴキでもでたか?と思ってたら今度は隣の家から音が聞こえてきた。
ドンドンドンドンドオン! 雨戸を叩く音だ。何?誰かいんの?と考えていると
音が止んだ。次に隣の家と俺の家の間に植えられている木が揺れる音がする。
俺の入ってる風呂の窓の向こうにその木がある。その木の向こうに隣の家。
もしかして猿でもいるのか?と思った俺は窓から見てみる事に。
すると窓を開けた瞬間、女がいた。女が木にしがみついておれを見ていた。
声を失った俺。動けない。女は無表情で髪が短く、合羽を着ていた。
動けないまま時間が過ぎていく。そのとき、風呂の天井から水滴が俺の肩に落ちた。
突然動けるようになった俺は叫びながら窓を閉めて鍵を掛けた。
「うウォぁああァああああああ!!!」 ガラガラ ガチャン。
木が揺れる音。窓の向こうで何がが着地する音。
ザザザザ …ビタン ドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドン
風呂の窓の向こうから女が俺を見ながら右手で激しく窓を叩いていた。
音を聞きながら俺は気を失った。気がついたら俺は湯船の中に居た。
湯は水に変わり。俺の体も冷え切っていた。
翌日、学校に行くと幼馴染に聞いてみた。
「昨日、別れた後風呂入ったか?」 …ウン
「……お前もみた?」 …ウン お前も?
「…見た。」 ……。
沈黙の後、幼馴染が言った。「あいつちっちゃい声で言ってた。アケロアケロ って」
俺達は互いにそれ以上追及しなかった。分かりたくも無かった。
それから俺が夜中に風呂に入ることは無い