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368: 本当にあった怖い名無し:2011/09/12(月) 00:36:50.71 ID:4stZDtNj0
柔道部員だった中学のころの話
県大会の予選で俺は受け身を失敗して失神したようだった。
技をかけられ、ヤバイと思った瞬間まで覚えている。
ふと気がつくと、俺は会場の天井近くにふわふわ浮いていて、遥か上から各試合を見ていた。
いつから見ていたのかわからない、気がついたら試合をじっと見ていた。
俺の隣にはシミだらけの顔で、Tシャツの下のガリガリの二の腕に
入れ墨がのぞいている中年女性が浮いていた。
俺はゆっくりと思う方向に移動できた。中年女性もそれにあわせてふわふわとついてくる。
やがて、うちの学校のエースの先輩の試合が始まった。
先輩は序盤で有効をとられるも、内股で一本勝ちし、格の違いを見せつけた。
俺は思わず手を叩いて喜んだ。
その時の思考は何故か冷静で、なんの疑問ももたず、
上から試合を見てるといつもと違ってなんだか見易いなあ、とか考えていた。
中年女性とは何も語らず、虚ろな顔をしていた。
そして突然強い風が吹き、俺はバランスを崩した。
今までふわふわ浮いていたのに、突然重力が掛かったかのように、まっ逆さまに下に落ちていった。
次に気がつくと、畳の上で看病を受けているところだった。
すぐに担架が来て俺は医務室に運ばれた。
さっきまで見ていたのは夢だったのかな?
しかし、先輩の試合が気になり、医務室を抜け出して会場に出ていった。
先輩の試合はさっき俺が見ていた内容と全く一緒だった。
隣にいた違う中学の友達は、俺が話す通りに試合が展開するものだから驚いていた。
その後、通りかかったマネージャーに見つかって怒られた。
そのまま俺は近くの病院に行って簡単に検査をした。異常はなかった。
話を聞くまで知らなかったのだが、技をかけられ
畳に強く打ち付けられた俺は泡を吹いて痙攣していたらしい。
幽体離脱ってやつかな?しかしなぜ未来に?
気になるのがあのガリガリのおばさんだ。
結局一言も話さなかったが、俺の隣にふわふわとずっとついてきてた。