522:チキチキチキ:2008/04/23(水) 03:57:08 ID:OZL+PQEm0
厨房の頃の話。
自宅は袋小路になったところにあり、家はうちを含め三軒しかなかった。
なのでその三軒の人間以外で人を見かけても不思議に思わないのは
郵便配達の人とかだけだった。
その日も部活で疲れきった体を引きずり帰宅していた。
夕日が差し込む夏の独特なあまったるい空気を吸いながら。
袋小路に差し掛かる時ふと聞き慣れない音が真後ろから聞こえた。
チキチキチキ…
523:チキチキチキ:2008/04/23(水) 03:57:50 ID:OZL+PQEm0
自転車をこがずに乗っている状態の音。
普段ならそんなに気にしないが、その時は体中の神経が聴覚に集中した。
袋小路にさしかかる所で右のほうへ向かう道がある。
袋小路の住人以外は普通そちらの道へ行く。
後ろの自転車の奴は…?
案の定、袋小路の方へついてきた。
後ろを振り返ると、見知らぬおっさんがいた。
自転車はママチャリで、カゴの中には
金属バットが一本。
先端には何故かビニール袋がガムテープでぐるぐる巻きにされていた。
金属バットから視線をゆっくりおっさんに向けた。
意外と冷静に「あぁ殺されるのか」と思った瞬間
おっさんはUターンし自転車に乗り去っていった。
今では笑い話ですが…
531:本当にあった怖い名無し:2008/04/23(水) 08:30:52 ID:r0L5WLeeO
>>523
うひー、怖いし笑えないよ…