後味の悪い話

【後味の悪い話】映画『トライアングル』

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77: 1 : 2017/09/08(金) 00:17:05.23
映画「トライアングル」
主人公の女性は自閉症の幼い息子を持つ、若いシングルマザー
ひとりでの子育ては何かときつく、ついつい息子に厳しく当たってしまっていた

ある日、主人公は友人たちに誘われて、ヨットの海遊びに出かける約束をした
ところが出かける当日に息子が水の入ったバケツを倒していらぬ手間を増やす
イライラした主人公は、つい息子に手を上げる

主人公は待ち合わせ場所のヨットハーバーへ向かい、友人たちと一緒にヨットに乗って海原へと出発
ヨットで沖合まで出たところ、波でヨットは転覆する
海に落ちたが、全員無事に海上に顔を出した
ふと見ると超大型旅客船が通りかかる。皆は助けを呼びながら船に乗り移る。主人公は乗り移る前に、一瞬だけ人影を見た

船に乗り込んだものの、船は無人。人影は全く見当たらない
主人公たちは船の中を探索する

すると袋をかぶった殺人鬼が現れ、友人たちを次々と惨殺していく
主人公は避難しようと救命ボート置き場に行くが、ボートは無い
主人公は応戦し、殺人鬼を船から突き落とした
その直前に殺人鬼は「彼らが戻ったら殺して。家に帰るの」と謎の言葉を残した

78:2 : 2017/09/08(金) 00:18:28.19
気づくと船の外から助けを求める声が聞こえる。海を見た主人公はわが目を疑う
そこでは先ほど海で遭難した自分たちが助けを求めていたのだ

主人公たちは無間ループ地獄に陥ったのだ。主人公たちが乗り込む時に最初に見た人影は「生き残った主人公」だった
そうこうしているうちに、過去の主人公たちは船に乗り込む

主人公は過去の友人たちを助けようとするものの、またも殺人鬼によって主人公以外全員が殺されてしまう

ここでまた、新たに過去の主人公たちが乗ったヨットやって来る。どうやら主人公以外の人間が全員死ぬと、ヨットが来る仕組みのようだ

主人公はヨットに乗って逃げたいと考えたが、ヨットは船から離れていく
船を操作しようと機関室に行くが、操作方法も分からず力も必要で不可能

主人公は自殺も考えたが、息子のことを思い出した。息子のいる家に帰りたかった

『彼らが戻ったら殺して。家に帰るの』

79: 3 : 2017/09/08(金) 00:20:26.29
考えた主人公は「時間を戻せばいい」と思い、友人たちを殺すことにした

主人公は殺人鬼となった。最初の状態まで戻れると思って犯行を重ねた
が、いつの間にか主人公は過去の主人公に追われる立場になり、船から落とされてしまう

海に落ちた主人公は、自宅近くの砂浜に打ちあげられて目が覚める。歩いていると車道へ出て、走って自宅へ戻る
自宅の窓から覗きこむと、やっぱり過去の主人公がいた。しかも時間は「出発前の頃」にさかのぼっていた
窓の外に主人公の姿を見た息子が、驚いてバケツを倒した

見ると、過去の主人公が息子に暴力を振るっていた
主人公は過去の主人公を殺す。息子を抱きしめて「悪い夢を見たのよ。今のは夢」と言い聞かせる
過去の主人公の遺体をトランクに詰めて「今までとは違う道を選ぶ。無間ループ地獄から逃げる」と宣言した主人公は、息子を車に乗せて出発する
運転していると、フロントガラスに鳥が当たる。鳥はガラスに当たって死んだので、一旦車を停め、鳥の遺体を持って海岸に捨てた主人公は、同じように大量の鳥の死骸がそこにあるのを見た

まだ無間ループ地獄から脱出できてない

それを見て逃げるように車に戻った主人公は、あせって車を運転し、事故を起こす
主人公は奇跡的に生きていたが、横転した車から息子の遺体が発見された

主人公は友人たちの待つヨットハーバーへ向けて歩き出す
だって、無間とはいえ、そこへ行けばいつか息子に会えるから…

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