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【怪異】特定の地域でのみ観測される怪異「ゾーンフェノミナ」の話【孕のジャン】


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ゾーンフェノミナ

特定の土地でのみ発生する怪異や謎の現象をオカルトの世界では、「ゾーンフェノメナ」と呼ぶそうです。日本だと「孕みのジャン」や「八代海の不知火」、静岡の水窪で7年に1度現れる池、津軽海峡の光の柱など気象学や地学的に解明されていたり、今でもよくわかっていないものまでいろいろあります、という話。

高知の怪異「孕(はらみ)のジャン」

道民の人(@North_ern2)

高知市の桂浜方面への途中にあるバス停「孕橋(はらみばし)」 
地名自体が「孕(はらみ)」と言って、孕西町や孕東町がある。
河口に深く広がる浦戸湾の袋状の地形が由来らしい。
高校の時にこの名を知って数年…ようやく来れた。
天気が良く気持ちがいいが、この孕ではある怪奇現象が報告されている。

伝承によれば浦戸湾の孕周辺の海ではときおり
「ジャーン」「バーン」など雷のような怪音や閃光が鳴り響くことがあり、
その音が鳴ると魚がまったく獲れなくなるという。

昭和初期までは頻発していたそうで、夜漁をする者は必ず遭ったことがあるとされた。
以上が「孕のジャン」という名で呼ばれる怪異だ。

戦前期には土佐出身の物理学者寺田寅彦が調査にあたっており、
著作内で魚に影響を与え、音や光として現れること、
山脈が断層によって途切れて湾が生まれたことや南海地震との関連性から
「地震に伴う地鳴りや地殻現象」と考察している。
青空文庫でも読めるよ。

現在はあまり聞こえなくなったそうだが、
今でも実際に聞いたという経験を持つ人はけっこういる。
できれば私も遭ってみたいが、地震との関連性を指摘される現象で、
南海トラフも危ぶまれる中いろいろと複雑な感情…。

浦戸湾いいですよ。(土佐嶺北以外)冬がない南国高知、これからの季節にぜひどうぞ。

嶺北も行こうね。西日本では珍しいソバが美味しい土地です。新そばが出始めてるのでぜひぜひ。

孕のジャン
孕のジャン(はらみのジャン)は、高知県の浦戸湾の民間伝承における怪異の一つ。「孕」とは、高知の海岸に並行する山脈が湾に中断された両側の突端部と、その海峡とを含む地名である。

概要
海の上で「ジャン」と物音がする現象であり、この音が聞こえると、漁でまったく魚が捕れなくなるという[1]。ある怪談によれば、暗い湾内がパッと明るくなり、落雷のように「ジャン」と音がして、湾内のあちこちに「ジャン」「ワンワン」と響きわたり、それきり魚がまったく捕れなくなったという。

昭和初期においても、浦戸湾で夜釣りする者は一度や二度、必ず遭っている不思議な現象といわれた。ある者が昭和20年代に夜釣りをしていたところ、それまで静かだった海で急に魚たちが跳ね回り始め、月に照らされていた海面が突然真っ暗になったかと思うと、押し寄せる波とともに海底が昼間のように輝き、「ジャーン」という音が響き、それきり魚がとれなくなったという。

物事がだめになる「おじゃん」という言い回しは、江戸時代に火事の鎮火を知らせる半鐘の音が由来といわれるほか[6]、この怪異を由来とする説もある。

正体
明治時代の物理学者である寺田寅彦は、高知近辺では飛鳥時代に白鳳地震、江戸時代には宝永地震や安政南海地震などの大規模の地震があったことや、孕の地形は山々が断層線で中断されており地殻の割れ目を示していることから、ジャンの音を地震と関連づけて考え、孕付近は地震によって地殻のゆがみが生じており、表層岩石の内部での小規模の地すべりにともなう地鳴り現象がジャンだと推察していた。

https://ja.wikipedia.org/wiki/孕のジャン

八代海の不知火

「孕のジャン」は現地の人の証言でも「湾内で埋め立て地が増えてから聞こえなくなった」
「今でも聞こえる」といろいろ不確定なところが大きい。一回遭ってみたい…。
孕みのジャンは八代海の不知火のように「文明によって消えてしまった現象」になったのかもしれない。

【熊本県】神秘の火「不知火」

 旧暦8月1日(八朔)に、不知火海(八代海)上に見られる蜃気楼現象。国の名勝に指定されています。
景行天皇の九州巡幸が記された日本書紀には、不知火海上で方向が分からなくなった景行天皇が、遠方に灯された火によって陸地に導かれ、「誰が火を灯してくれたのか」と尋ねたものの、誰も知らぬ火(不知火)であったという逸話が記されています。毎年旧暦の日は、観望地・永尾神社に多くの人が集まります。

https://kumamoto.guide/spots/detail/12230

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燈明岳の火

私の地元(北海道)にも津軽海峡の光柱現象のほか、
もう一つゾーンフェノメナらしきものを確認している。
道南の知内町には燈明岳という山があるのだが、
江戸期以降この山で人もいないのに突然火のような灯りがついて
いつの間にか消えることが起こるようになった。
そして火が灯った後は里で凶事が発生したという。

なので、神馬岳という名だったその山はいつしか燈明岳と呼ばれるようになる。
だが明治末に「北海道のこの地に火が灯る山があるので祠を建てよ」
と神託を受けた「田高(たこう)の婆様」なる青森の盲目のイタコ?が
祠を建てると以来山で火が灯ることもなくなり、今もその祠は山に残るとのことだった。

この話を教えてくれた知内町の学芸員さんによれば、
彼が知内に着任した昭和後期頃にはまだ田高の婆様の親類が存命だったそうで、
「祠を建てると目が少し見えるようになり、一時は参詣者が少なからずいた」とも言っていた。
こういう土着めいた奇怪でどこか素朴な話が最近まであったというのが良いよね。

しかし、やはり現代になると観測できなくなるオチなので、
現代まで残っていて未だ解明されないゾーンフェノメナはかなり数が少ないのかもしれない。
貴殿らの近場でそういう謎の現象や話があったらぜひこの道民にブン投げて下され…。
時間はかかっても調べてみますゆえ。

昼の読み物(休みのお供にどうぞ)

参照元:https://twitter.com/North_ern2/status/1598232193012142080

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皆のコメント

@tsubasa_aoki
確か阪神淡路大震災の時だったと思いますが、
高知にも津波が来て孕湾から[ジャラジャラ][ジャーン]と海底の砂利が動く様な音がしていました。
近所のお爺さんが「孕みのジャンじゃ‼」と言うてたのを覚えています。

道民の人(@North_ern2)
! 海底の岩石や砂利の音かもしれないんですね。
この湾筋の山脈は地質が電気石になるものがあり、
それが閃光を発生させるとかいう話もありますし、
観測できる可能性は高そうですね。

@tsubasa_aoki
この辺りの海底は高知のお土産にもなっている五色石というカラフルな石が混ざった玉砂利なんですよ。
旧高知港を作るときに砂を入れて埋め立てたりしてだいぶ音がしなくなったそうです。
今でも桂浜などでは五色石を見かけて持ち帰る人もいますが、高知の観光資源なので本当は拾っちゃダメです😅

道民の人(@North_ern2)
現地の民俗系の話が好きな方が「埋め立ててから発生しなくなった」と言ってましたが、
本当に砂が関係してるのかも知れませんね…。
でも、一度でいいから聞いてみたい。

@tsubasa_aoki
孕みの近くに高見地区という場所があるのですが、
昭和21年の南海大地震では孕みを含む潮江地区が海に呑まれるのを孕みのジャンを聞きながら高見山で見ていたと言う人もいました。
地区の名前の通りです。
でも実は高見山は地滑り危険地帯で南海大地震で山津波が起きたとの話もあります。

道民の人(@North_ern2)
高知市から安芸、南国、土佐、須崎にかけての海沿いの雰囲気(特に五台山や稲生、長浜周辺)ってなんか「向こう側」って感じで浄土感が強いんですが、南国の雰囲気ってだけでなくて津波や地震がもたらした災害の空気感がそう思わせるんだろなって思ってます。

@tsubasa_aoki
祖父が昭和の南海大地震を20mを越える津波が来るとされている黒潮町佐賀で体験していますが津波が引いたあと砂浜に遺体を埋めてどこかの酒蔵から流れてきたお酒と打ち上げられた魚で「精進落としじゃ」と言うて宴会をしたそうです。
基本的に土佐人は根明な人が多いのでこのエピソードも土佐人故ですね

@Soratofunerain
はじめまして。高知の大学に通っているのですが、おじゃんになる(台無しになる)の語源だと授業で習いびっくりした記憶があります。とても気になる不思議なお話ですよね✨
高知、たのしんでください!

@4me_4ma
こういう話、だいすき……

道民の人(@North_ern2)
変な地名と不思議な伝承っていいよね…(まだたくさん弾があるので不定期でお楽しみにね!!!)

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