ワラシッコ
【座敷】緑風荘に泊まったことのある人【童子】
1 :1 ◆yvvRSflhoI :04/11/10 03:05:48 ID:7SXC6qT5
『座敷童子の出る宿』として名高い、岩手県は金田一温泉にある旅館・緑風荘。
ここに泊まったことのある人、その体験を書き込んでくださりやがれ。
24 :本当にあった怖い名無し:04/11/11 16:08:47 ID:dvDFd7/u
俺の田舎、二戸市金田一。
で、宿の主人は俺の親父の同級生。
で、親父も俺も大昔泊めさせて貰って、それらしいものを見たらしいんだな。
俺は記憶全く無し。
ただ、それなりにご利益はあったみたいよ。
成功者かはともかく、現在親父は一万人強の人間を動かせる立場にあるし。
ただね、座敷童子に限らず、あのあたりはいろいろあんのよ。
それでは
25 :1 ◆yvvRSflhoI :04/11/11 17:48:18 ID:jcUHsa/4
おっ、待ってました>>24。
『一万人強の人間を動かせる立場』ってスゲーな。
お父さんが出世したことは分かったが、>>24自身はどうなの?
あと、『あのあたりはいろいろあんのよ』って、支障のない範囲で教えてよ。
26 :24:04/11/11 20:28:04 ID:9b6gRkoD
>>25
おお、妄想だの何だのって煽られるかと思ってたから、嬉しいレスありがとです。
まあ、オヤジは上級職(今の国家一種)のキャリアで定年まで後数年だからね。よく上り詰めたと思うよ。
まあ、俺は2ちゃんやってるくらいだから推して知るべし。
仕事はディーラーしてるけどどうなのかな?
いい時は(相場で儲かった時)年収一本行く時(といっても一度だけ)もあるけど、
悪い時は本当に死にたくなる。
けどまあ、刺激ある毎日だね。
オヤジに言わせると不良息子らしいがw
『あのあたりはいろいろあんのよ』
親父から聞いた話。
昔、あのあたりは陸の孤島みたいなもんでさ、貧しい土地柄だったのよ。
で、ガキを作っちゃ売り飛ばしてたような家もあってさ、
売れないガキ(白子とかダウン症とか)は、家の奥に閉じ込めたり捨てたり(これが河童)してたそうなのね。
遠野の河童はたぶんこれ。
で、家の中に閉じ込められた子供が、座敷童子って昔は呼ばれてたらしい。
親父は、そうやって虐待されて死んだ子供の霊が座敷童子だって言うんだよ。
だから、その霊が出てきた時に怖がらずに遊んであげると、喜んで御礼をしてくれるんだと。
本当かどうかはよく分からないけど、そういう悲しい霊が座敷童子なんだって。
だから面白半分で行くと、幸運どころか罰が当たるって言ってた。
まだいろいろあんだけどこのくらいでいい?
気が向いたらまたカキコするです。
27 :1 ◆yvvRSflhoI :04/11/11 22:03:21 ID:jcUHsa/4
>>26
煽るつもりはないんだが。
お父さんは国家公務員だよね。
でもって定年まであと数年、かつ緑風荘の主人と同級生だったと。
俺が調べたところでは、緑風荘の主人は五日市和彦さんといい、そろそろ70歳になる。
公務員だったらとっくに定年なのだが、『同級生だった』とは一体どういうことなの?
28 :24:04/11/11 22:15:09 ID:VyhnBW2h
ん?それは本当?
俺は同級生だったって聞いてるんだが。
週末にでも電話して確認してみる。
記憶違いだったらすまん。
それでは
41 :24:04/11/12 17:13:02 ID:talhO8CL
同級生の件は明日親父に聞くとして、ちょいと追加。
座敷童子がかわいそうだという話の続きですが、誤解されるといけないので補足です。
虐待された子供と言っても、緑風荘で虐待されたというのではなく、どこか別の家で虐待された子供です。
田舎での昔話によると、そうやって虐待されて死んだ子供は、優しくしてくれる人を捜して各家を巡るそうです。
その際に、一人で閉じ込められていた経験から、使われていない部屋のある家へ行くそうです。
だから、大きなお屋敷とか宿などに行くんです。
それで緑風荘にも行ったのでしょう。
実際に俺の田舎では、家を新築する際に、小さくてもいいから使わない部屋を作る習慣があります。
田舎では座敷童子のことを『ワラシッコ』と呼んでいて、
いつか家にきてくれることを願って、『ワラシッコ』専用の部屋を作るのです。
俺の田舎の家も、そうした部屋があります。
今はいとこも大きくなって子供は誰も居ないのですが、
小さな子供が喜びそうなおもちゃや絵本など、『ワラシッコ』の為に用意した部屋があります。
ちょうど緑風荘の部屋みたいな感じです。
二戸あたりの大きな家や旧家では今もやっていると思います。
そして居心地良くしてあげるんです。
良く『座敷童子が居なくなると悪いことがおきる』と言われますが、
これは、居なくなるには、いじめられたり怖がれたりして出て行くそうです。
その際に、その家の幸運もいっしょに連れて行くそうで、
悪い事が起きるのではなくて、いい事を持ち去ってしまうということが本当のようです。
それと、以前つのだじろうさんが座敷童子をみて絵を書いていましたが、髪が白髪でした。
おそらく白子の子だったんでしょう。
妖怪で子泣きジジイというのがありますが、あれは河童と同じでダウン症の子だと言われています。
雪女は白子の女の子でしょう。
そういった話が、あのあたりでは昔からあるのです。
それでは
42 :本当にあった怖い名無し:04/11/12 17:19:20 ID:T24bKbJP
>>41の話を読んでいると何故だか懐かしくて、涙が出そうになりました。
いいお話ありがとうございました。
44 :24:04/11/12 17:55:17 ID:5j0lPIx/
>>42
どういたしまして。親父から聞いたり田舎で聞いたりした話です。
ちなみに今思い出したのですが、『ワラシッコ』は向こうの話し方だと、『ワラスッコ』に近い発音です。
あのあたりの方言で子供=ワラスです。
良く語尾に『こ』『に』『の』『たorだ』などがつきます。
スレには関係ありませんが補足です。
45 :24:04/11/12 18:08:13 ID:5j0lPIx/
今思ったんだけど、ちょっとカキコしすぎたかも。
なんで東北地方に人型の妖怪伝説が多いのか、理由がわかりますよね。
たぶんこれって、隠しておきたい歴史(伝説)だったかも・・・
46 :若 ◆88NDKnKnUU :04/11/12 18:14:25 ID:vsozSIZC
>>45
つまり、隠蔽というやつですか?
偏見や差別から生まれる伝説もあると思う。
ただ、現代でも目撃例があるだけに、一言では片づけられないよ。
僕の中にロマンを捨てたくない気持ちもあるのだと思いますが。
50 :24:04/11/12 18:45:43 ID:tCBZ/vxh
>>46
隠蔽ってことじゃないと思うんだけどさ。
さっき気になってちょっとググって見たのよ。
そしたら、全く違う説明で、天皇がどうした神様がって話ばかりなの。
俺の田舎じゃ誰でも知ってることなのに、俺のレスした内容はどこも紹介してないんだよ。
それで、もしかしたらって思ったわけ。
誤解して欲しくないのは、そういった子供達がそう呼ばれていたってんじゃなくて、
そういった子供達の霊だって言われているってこと。
俺は霊的経験はないけど(親父に言わせればあるそうだが)、
ロマンとかじゃなくても、霊的なことはあると信じたい。
それでは
56 :24:04/11/13 20:12:46 ID:+lbDm5kb
さて、親父に聞いたら、同級生だったのは親父の兄貴とのことでした。
ちなみに兄貴は七人兄弟の一番上で、親父は次男でありながら下から二番目。
歳は十歳以上離れてます。
やはり俺の記憶違いでした。
座敷わらしのようなもの
441 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/10/14 17:20
婆さんが座敷童子に会った、ってネタを書こうと思ったが、どうも上手く行かない。
実話だと思われる話の方が、案外怖くないモンじゃないかなぁ。
祖母は、座敷童子には陰が無かったと言う。
覗き込んできたその顔は、白粉が塗られたように真白く、一面ひび割れていて、眼は真っ黒な穴だったそうだ。
その後、祖母の家は没落した。
460 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/10/14 23:27
>441
こわいよ。
座敷藁氏じゃないんじゃ・・・・。(T△T)
462 :441 :02/10/14 23:49
>>460
座敷童子は家に憑くそうだが、
それは家系としての家か、それともその家自体なのか、どっちなのだろう?
当時、没落士族の屋形を買い上げて住んでいたそうだが、何か因縁のある家だったのかも。
その他、この世代の人恒例の「戦争に行った弟がある日玄関の前に立って……」ってネタも聞いた。
その話を聞いてて気付いたんだけど、何故かその手の話では、みんな南方で死んだ人の話ばかりなんだよね。
中国戦線で死んだ人やシベリアで抑留されていた人が、虫の知らせを告げたり、夢枕に立ったって話は聞いた事がない。
後は『赤い土蔵』って話を聞いた程度。でもこれはオカルトネタじゃなかった。
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座敷わらしのようなもの 2
不可解な体験、謎な話~enigma~ Part77
828 :本当にあった怖い名無し:2012/01/22(日) 08:44:08.07 ID:5sIztamN0
前の会社にいたときの話。
社名出したらたぶん誰でも知ってるぐらいの会社なんだけど、本社に幽霊が出るってずっと言われてた。
自称見える人たちの話では、防空頭巾みたいのをかぶった子供らしく、
水回り(給湯室とかトイレとか)での出没、あと決まったフロアでの目撃談が多かった。
ちなみに『出る』というフロアは、夜間に機械警備をかけると異常発報するため、かけずに帰るように言われていた。
俺は何も見えなかったけど、
深夜まで残業してると、フロアに残ってるのは俺一人で、守衛もいないビルなのに、
廊下で人が走る足音や、エレベーターが到着する音を聞いたりしたことは何度もあった。
ある時、自称見える人が「最近子供の幽霊がいなくなった」という話をしてくれた。
その頃その会社はいろんな事件を起こし、マスコミに連日叩かれていた。
俺はその直後に会社を辞めたんだけど、半年後には会社がつぶれてしまった。
みんなが見てたのは座敷わらしだったのかなーと今でも思っている。
829 :本当にあった怖い名無し:2012/01/22(日) 09:14:40.68 ID:+GFeScmh0
そうだねー、座敷わらしっぽいね。わらしに去られて→倒産っぽいね。
ところでもうない会社なら会社名を明かせない?一部伏せてもいいから。ダメ?
830 :本当にあった怖い名無し:2012/01/22(日) 11:01:23.49 ID:sWaoc+oQ0
叩かれて潰れた会社ってミートホープか吉兆?
831 :本当にあった怖い名無し:2012/01/22(日) 11:37:54.59 ID:5sIztamN0
>828です。
社名は特定されるので勘弁してww
>830の会社ではないよ
誰かの気配や足音
不可解な体験、謎な話~enigma~ Part83
222 :本当にあった怖い名無し:2012/08/05(日) 04:14:39.88 ID:i+J6jJVq0
数年前の話を一つ。かなり長文です。
大学4年の春休みに当時の彼女(現在は嫁)が車を購入。
そこで俺、彼女のN、そして一つ下の後輩Yの3人で泊まりの旅行を計画。
桜のシーズンだったのでそれに見合った候補地をいくつか挙げていった所、Nの田舎が桜の名所と言うことが判明。
そこで物は試しとNがその田舎に住む祖父母に連絡を取ったところ、コレがあっさり宿泊OK。
俺とN、Yの3人は親同士がすでに昔からの友人同士。なのでつきあいも長く、3人でのの旅行は初めてではない。
最終的には、俺たち3人に加えNの妹、中学生のAちゃんを加えて4人で行くことに。
223 :本当にあった怖い名無し:2012/08/05(日) 04:16:25.42 ID:i+J6jJVq0
当日はNの車だが終始運転は俺と後輩Y。
俺「なーNのお爺さんの家ってやっぱデカイん?」
N「やー普通やないかなー?古いけどええ感じの所よー」
と 前の座席で俺とNがだらだらしゃべり、
後部座席では190近い巨漢のYに、小柄なAちゃんが小猿のごとくギャーギャーと絡んでいる。
所々でで休憩を挟みつつ5時間ほど車を走らせ、ようやくNの祖父母の家に到着。
辿り付いたNの祖父母の家は、中々に大きな日本家屋。
白壁の頑丈そうなつくりで、予想よりもかなり立派な家だった。
224 :本当にあった怖い名無し:2012/08/05(日) 04:17:47.84 ID:i+J6jJVq0
穏やかな物腰で出迎えてくれたNの祖父母に挨拶と感謝の意を伝え、早速自分たちが泊まる座敷部屋に通された。
家の中も予想とおり広く、良い意味で年季の入った本当に素晴らしいと家だと思った。
が、明らかに無視できない所が一つあった。
それというのが一階の縁側にそった、長い廊下。
そこには人形や剣玉、おはじき等、
今では中々お目にかかれない、懐かしいおもちゃが廊下に沿ってずらっと並べて置いてあった。
出しっ放しというわけではなく、明らかに意図的に並べて置いてある。
Y「・・・ズラッと並んでますね」
俺「・・・N、あれなんぞ?」
N「あー・・・お供え?」
何故か疑問系で返された。
226 :本当にあった怖い名無し:2012/08/05(日) 04:20:54.56 ID:i+J6jJVq0
見ると廊下の突き当たり右手は仏間。
亡くなった人の中に小さな子供でもいたのかと思ったが、
あまり立ち入ったことを聞くのは失礼だろうと、深く詮索はしなかった。
夕飯をいただいた後は、4人とも俺とYが寝る2階の座敷部屋に集まりのんびりしていた。
俺はNと一緒にTVで映画鑑賞。YはAちゃんに捕まりマリカーを延々としてた。
異変が起きたのは、夜も更けた頃だった。
閉めた襖を挟んだ長い廊下から、トタタタタと誰かが走る音が聞こえた。
んえ?とおもわず俺は変な声をあげた。
この家にいるのは俺たちとNの祖父母を含めて6人。
俺たち4人は部屋の中に全員いるし、時刻は午前12時過ぎ。Nの祖父母はすでに一階で就寝済み。
足音は軽めで、少なくとも大人のものではないと思った。
この家に猫等のペットはいないし、何よりその走る足音は間違いなく人のそれだった。
これが俺だけが聞いたのなら、無理にでも空耳だと無視することも出来た。
が、足音がした瞬間、全員の視線が襖に集中したので、間違いなく4人とも足音を聞いている。
227 :本当にあった怖い名無し:2012/08/05(日) 04:23:51.73 ID:i+J6jJVq0
Aちゃん「いま廊下走ってたの・・・誰?」
俺「さあ・・・?」
Y「ネズミとかじゃないっすね。足音的に。」
Aちゃん「・・・うえ、初めて聞いた。姉ちゃん何、もしかしてアレ?」
と、Aちゃんは怖がりながらも、何か知っているのか今の足音についてNに聞いている。
しかし聞かれたNは襖を見るも、すぐに映画の方に目線を戻し、
「まー古い家だから気にせんでよ」と、アハハと笑って特に慌てた様子もない。
しかも怖がるどころか、微妙に喜んでいるように見えた。
・・・いや、古い家だから何よ?と、俺がそのあたり詳しく聞こうとすると同時、
Yがのっそり立ち上がり、「見てきましょうか?」と聞いてきた。
空き巣の可能性もあると思ったのだろうか、この武闘派のガチムチはこういうとき非常に頼りになる。
228 :本当にあった怖い名無し:2012/08/05(日) 04:27:56.84 ID:i+J6jJVq0
これ幸いと「よっし、連れション行こか!」と、俺が怖くてトイレに行けなくなる前に、Yをつれ小便を済ますことにした。
この家はトイレが3つ(男用1、男女両用2)あるのだが、何故か全て1階にある。
俺等が寝泊まりするのは2階なので当然階段を下り、長い廊下を歩いていかなければならない。
俺「ええか?Y、何ぞ幽霊とか出てきたら張り倒してな?」
Y「いや、人ならともかく幽霊は・・・すり抜けません?」
俺「いやいや、気合いよ気合」
などと気を紛らわす為にYと馬鹿話をしながら、気合いを入れてトイレに向かう。
が、特に変なことも起きず。
そのまま二人で小便を済ませ、多少肩すかしに思いながらも、すっきりして帰ってきた。
229 :本当にあった怖い名無し:2012/08/05(日) 04:30:31.02 ID:i+J6jJVq0
そうして俺達が部屋に戻ると、そこにはAちゃんが姉であるNに、一緒にトイレへ行ってくれと必死に懇願している光景が。
しかし映画が佳境に入っていたのか、えーあー言うだけでNの腰が中々上がらない。
一向に立つ気配のない姉に、背に腹は変えられないと判断したのか、
「・・・Yちゃん、ちょお一緒にお願い」とAちゃんに依頼され、「おう」と再びYが同行。
しばらく時間が経った後、いつも通りなYがのっそりと、
そしてそのYにピッタリと張り付きながら、何故か先程よりも怖がっているAちゃんが帰ってきた。
いや、どした?と話を聞くと、
なんでも、Aちゃんがトイレを済ませ、階段を上がる途中で、今度は一階から走る足音が聞こえたらしい。
「え、マジ?」と俺がYに聞くと、「あ、はい。トトトって音だけでした。姿は見えんかったです」と、真面目な顔で報告。
こういうことでYは悪ノリしないので信憑性はかなり高い。
230 :本当にあった怖い名無し:2012/08/05(日) 04:32:54.70 ID:i+J6jJVq0
が、その話を聞いてもNは「二回目かー今日はええねー」と、これまた暢気に笑っている。
しかもコレはもう間違いなく喜んでいる。茶柱が立ったーとか、そういったときの喜び方だ。
人様の家にケチつけるのもはばかられたので聞かずにいたが、さすがに説明が欲しかった。
いい加減に教えれやと詰め寄った所、そこでようやくNから説明がされることに。
それによると、Nが子供のころから、この家ではこういう事(誰かの気配とか足音とか)は割と良くある事らしい。
一年に数回の頻度で起こるらしいが、このことは身内全員が知っており、
(Aちゃんも話は知っていたが、あまり祖父母の家には来たことがないらしい)
今ではもう慣れてしまったのこと。
このように足音等は時々聞こえるが、しかし実害は全く『0』とのこと。
というか、信じがたいことだが、
この足音が聞こえると、近いうちに身内の誰かに降って湧いたような『良いこと』が起こるらしい。
231 :本当にあった怖い名無し:2012/08/05(日) 04:35:20.76 ID:i+J6jJVq0
例えば、捜し物が見つかるとか、疎遠だった友人に再会するとか、思わぬ朗報が届いたとか、
そういった類の予期せぬ幸運良縁が高確率で転がり込んで来るんだとか。
それがこの足音のおかげかどうかは定かではないが、
実際、この家に住んでいた家族一同は皆健康で、目立った悪い話を今まで聞いたことがないそうだ。
そして、この足音の正体だが、家族の中でもほとんどその正体を見たことが無いんだとか。
ただ唯一の目撃者がこの家に住むNの祖父。
30年以上前に、見知らぬ小さな女の子がこの家の中を歩いているのを見かけた事があるそうだ。
その女の子を見た所というのが、まさしく俺達が気になった、例のおもちゃが大量に並べてあった廊下。
その女の子は廊下の突き当たりまで歩いて行くと、そのまま右手にある仏間に入り、
祖父が慌てて後を追ったが、女の子が入ったはずの仏間には誰もいなかったんだとか。
その唯一の目撃情報と、足音の後に高確率で起こる『幸運』からか、
この家ではこの足音を、半ば座敷童のようなものとして丁重に扱っているそうな。
一階の廊下にズラッと置いてあったおもちゃの類は、まさしくその感謝と持て成しの証だった。
232 :本当にあった怖い名無し:2012/08/05(日) 04:37:30.55 ID:i+J6jJVq0
翌日、昨夜の足音をNの祖父母に報告したところ、
「そりゃあよかったなあ」と2人ともとても喜んでくれ、素晴らしいエビス顔を見せてくれた。
その後2泊ほどしたが、結局足音が聞こえたのはその初日だけ。
その後は特に何もなく無事帰宅した。
足音が幸運のサインというのは未だに半信半疑だが、
実際に自分自身がそれを聞いて体験した事なので、強く否定が出来ない。
また、その後も自分自身に目立ったトラブルも無く、健康そのものなので、
今でもこの家には長期休暇の度に好意でお泊まりさせてもらってる。
身内の中ではもはや恒例行事みたいな扱いで。
本当に長々とした駄文長文失礼しました。