57: 本当にあった怖い名無し2017/06/23(金) 23:25:23.22ID:0n2wNQe30
某漫画家の実体験をもとにした漫画が後味が悪かった
この漫画家はいろんなれぽ漫画を描いているのだが、
ある回でロボット工学が発展して人間の仕事がなくなるのでは?という話だった
漫画家は昔、ある自動車工場で働いていた。
仕事の内容はあまり好きではなかったが、
労働環境や収入、同僚に恵まれ幸せだった。
職場にはその道を究めたYさんがいた。
部品のチェックをする仕事で職人気質のかっこいいおじさんだった。
そんなある日、会社のハイテク化の一貫でロボットが導入され一部の作業が削減された。
その作業は漫画家が担当していたものだったので、
仕事のなくなった彼は他の工場へ転勤することになった。
会社のみんなとは仲が良かったので漫画家が落ち込んでいたところ、
Yさんが元気づけるために飲み会に誘ってくれた。
そこでYさんは「お前じゃできない何かを究めろ」元気づけた
しかし、ロボットと競うほど思い入れもない仕事だったので
漫画家は辞表を出すことに。
翌日、辞表を持って工場に行くと機械が導入されていたのだが、
それは漫画家の持ち場ではなく、なんと昨日慰めてくれたYさんの作業だった
何かの手違いで誤った情報が伝わっていたのだ。
58: 本当にあった怖い名無し 2017/06/23(金) 23:31:05.76ID:0n2wNQe30
Yさんは突然ひどく取り乱し、怒りと悲しみで工場をウロウロしだした。
そして俺の仕事が奪われたのは漫画家のせいだと怒り出し、
どれだけ漫画家に迷惑をかけられたかという話を必死に話しだした。
呆れた漫画家は、元々辞める気だったと告げる
Yさんは工場に引き続き居れることになり喜んだ。
漫画家は思った
仕事一筋というのは素晴らしいかもしれないがとても危うい
何かを究めてもそれがいつまでも続けられる保証はないと・・・
いきなり仕事を奪われたYさんの気持ちを推し量るなんて到底できないけど、
それでも、誰かのせいにするなんて・・・
駄文失礼いたしました。