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27: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/22(月) 00:39:18.92 ID:XD9FtNcW0
うちの爺さんの話。だいたい20年くらい前。
爺さんが夜中寝ていたところ、外から「ぶぇ…びぇ…」みたいな変な声がした。
最初は蛙かと思ったが、どうもくぐもった人間の声のようで、
外国語のような、よくわからない言葉を繰り返してる。
夜中に人の家の前でうるせぇ、とは思ったが無視していると、呟いてる言葉に
「ぶぇ…○○○○…び…」と、自分の名前が聞き取れる。
起き上がると、いつの間にか窓に人影があって、声も間近に聞き取れる。
爺さんは木刀を持って外に飛び出した。
すると家の裏に男が立っていて、まだぶつぶつと呟いてる。
「てめぇ、ひとんちで何してやがる!」と叫ぶと、男は振り向いた。
男は口中血だらけで、喋るたびにぼとぼとと血が落ちていた。
口が傷だらけで、だからしゃべり方がおかしく聞こえたらしい。
さすがに異様な風体に驚いたが、男が逃げ出すでもなくぶつぶついっているので
爺さんはもう一度「てめぇ、ひとんちで何してやがる!」と叫んだ。
すると男は、そのときだけははっきりと「ここはお前の家じゃない、お前の墓だ」と答えた。