後味の悪い話

【後味の悪い話】望郷太郎「村同士で贈り物を贈り合う祭り」

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295: 本当にあった怖い名無し 2022/01/17(月) 04:46:11.01ID:/lts6bFu0
望郷太郎という漫画
主人公の太郎は大企業に勤める大金持ちで、すぐ目覚める予定で冷凍睡眠に入るんだが、目覚めたら五百年経ってて、世界は文明が崩壊して荒廃してた
太郎は人っ子一人いない荒野をさ迷い歩き、やがて野垂れ死にかける
だが、そこへ偶然たまたま奇跡的に通りすがった土人っぽい旅の狩人によって命を救われる
やがて太郎は狩人の故郷の「A村」へと客人として招かれた
A村の人々は、隣村であるB村と合同で行う「大祭り」という謎の行事に備えている様子
この大祭り、祭りとは名ばかりで、狩人が故郷を捨てて放浪の旅に出てしまう程の悪習だった
大祭りとは、隣接する村同士で贈り物を贈り合うという行事らしい
これだけ聞いて太郎は「(土人にしては)仲睦まじい良い風習じゃないか🤗」とホッコリ
しかし、狩人はそれを否定
大祭りの本質とは、「どちらがより良い品を相手に贈れるか」ということを「競い合う」ことに有った
つまり「我々は、こんな良い品をお前らに贈れるくらい豊かで、お前らより強いんだぞ」と誇示するための、ある種の「争い」なのだ
最悪の場合は、「人」を「奴隷」として相手の村に贈らなくてはならなくなるのだ(狩人は母と妹をB村に贈られて失っている)
しかも、ここ最近B村の様子がおかしく、大祭りで何か仕掛けてくる可能性が有り、A村の村人達はピリピリしていた
そしてついに大祭りが始まる

296: 本当にあった怖い名無し 2022/01/17(月) 04:46:40.80ID:/lts6bFu0
A村は精一杯に贈り物を差し出すの
だが、やはりB村はそれを悉く上回る良い品を贈って来やがる
普段なら、互いに五分五分で終わるよう手を抜き合う手筈なのだが・・・
そう、実はB村はA村の乗っ取りを企んでいて、大祭りに託つけてA村を滅ぼそうとしていたのだ
こうしてA村は贈り物の応酬で追い詰められていくが、村長が「村を燃やす」という狂気の最終手段に出たお陰で形勢逆転
A村村長「村を燃やす程の贈り物をB村は出来るの?出来ないよね?はいA村の勝ちー!🤣」
B村村長は唖然とし、敗けを認めようとする
しかしB村の青年が不服として必死に食い下がる
青年「A村を奪わないと、俺たちのB村がC村に奪われるんだ!」
どうやら、B村もまた、より大きくて強い隣のC村に脅かされていたらしい
そしてなんとB村の青年は「B村存続のために、俺の命を贈る!」と言って、自らの喉をかき切って自害してしまう
一同騒然
B村村長は青年の亡骸を抱き締めて「お前の死は無駄にせん!」と涙を流し、A村にさらなる贈り物を要求してバトルを続行
これに対してA村村長は「太郎くんの命を捧げましゅ~」
太郎は狩人に視線を送って助けを求めるが、狩人も「(ヾノ・∀・`)」とお手上げ状態
太郎「😭」
絶体絶命の太郎だったが、土壇場で文明人としての知恵を働かせ、土人の集まりであるB村に対して「空手形(存在しない物を存在すると偽って取引すること)」を提示することで辛うじて難を逃れる
一件落着ってことでA村とB村は和解した
(自害した青年が犬死に過ぎて可哀想過ぎへん!?)

297: 本当にあった怖い名無し 2022/01/17(月) 04:49:23.30ID:/lts6bFu0
その後、「悪いのはC村じゃね?」「攻めて来るってんなら、AB共同でC村倒さね?」って話になって、戦争の準備が始まる
太郎は戦争が嫌だからA村から逃げ出してC村に転がり込むんだが、C村では人権を奪われて奴隷の身分に落とされてしまう
そこで分かったことは、C村もまたD国という文明的な強大勢力に虐げられており、C村はD国との貿易のために近隣の村を侵略していたのだ
太郎はC村の中で他の奴隷達と親睦を深めていき、やがて奴隷達を率いてC村から脱走する
太郎と愉快な奴隷達が行く宛も無くさ迷っていると、五百年前の採掘現場に行き着く
そこで大量のレアメタルを発見
D国ではレアメタルが通貨として使用されている
このレアメタルさえ有れば、D国との貿易も容易となり、ABC三つの村も争わなくてすむ筈だ
ってことで、太郎と愉快な奴隷達はレアメタルを持ってAB村とC村の戦場に駆け付け、双方を説得して和平を実現した
事が終わり、太郎は村を去る
別れ際、奴隷達は今後の予定を意気揚々と語った
「一度奴隷として扱われた以上、もう村で共に暮らす気にはなれない。これからは、あの採掘現場でレアメタルを採掘しながら暮らすんだ。俺達を見下した連中を、今度は俺達が見下してやる」
その話を聞いて、太郎は残念に思った。太郎としては、奴隷達には土人として平穏な暮らしを続けて欲しかった
弱き者が一度力を得れば、やがてさらに弱い者を虐げるようになる
「彼らもいつかは権力とかに溺れて堕落しちゃうのかなぁ・・・?🤔」
と思いながら、太郎は狩人と供に村を後にし、旅を続けるのだった

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