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127: 本当にあった怖い名無し 2007/04/13(金) 16:03:02 ID:o/Jr875w0
小さい頃(5、6歳?)に隣の町の何とかパークって言う大きな公園で開催されたスタンプ探しに参加した。
父と母と私の3人で参加したんだけど、あとの参加者も家族だったり若いカップルだったり、老夫婦とかで結構な人数だった。
スタンプ探しっていう表し方で合ってるのかは解らないけど、とにかくその公園の周りとかその地域を回って歩いて、主催者側が置いたスタンプを出来るだけ見つけるってやつ。
夏の暑い日だったし、私も楽しくて父親の手を引っ張って走ったりしてたのを覚えてる。
何個目かは忘れたけど、そうやって進みが遅い両親を後ろに残して次点のポイントらしきところに着いた時、私は誰よりも早く着いた嬉しさでそのポイント(小さな公園の様に見えた)内を走り回っていた。
スタンプを押すでもなく、私は辺りを見回して、ある小さな家のようなものに気づいた。
何段か階段があって、それをあがると格子のようになっている家の様なもの。
格子になってるから中が覗ける。私は好奇心で、親が来るのを待ちつつ階段を上って格子の隙間から中を覗き込んだ。
128: 本当にあった怖い名無し 2007/04/13(金) 16:03:47 ID:o/Jr875w0
家自体が古く、昼間だというのに中は暗かった。ゴチャゴチャとしたものが置いてあって、中には習字のセット?のようなもの、白い紙がたくさんあった。
でもその古い薄暗い変な家には似つかないようなカラフルなおもちゃのようなものもゴチャっと置いてあるのが見えた。
ボーっと、『何があるんだろう』と見つめている私に、やっと追い付いた父が声を掛けるまで結構長かったように感じる。
行くよ、と言われ階段を降りようとした私は、今まで自分が覗いてた隙間の真横に黄ばんだボロボロの紙切れが貼られてるのに気づいた。
私は恐る恐るその紙切れに書かれてることを読もうとした。
するとそこには
『この中見るな 見たものにはワザワイがオコル この中見るな』
と、赤い字で書かれていた。
まだ5、6歳の私だったけど、これがどういった意味の言葉なのかはすぐに理解できた。
怖くなってその小さな家の様な御社から飛び降り、父に泣きついたのをよく覚えている。
父にあんなことが書いてあった、でも私は気づかなくて中を見てしまった、と言ったら、笑って気にするなって言っていたけど…既に成人し、その地元を離れて暮らす私は未だにその日のことが忘れられません。
他人には大した話じゃないかもしれないけど、私は今でも本当に怖い。
いつか何か起こるのでは、と考えてしまいます。
129: 本当にあった怖い名無し 2007/04/13(金) 16:48:32 ID:lu9ututX0
>>128
20年近くにもわたって忘れられないならそれこそが災い
紙を張った人の思惑を超えているかもしれないな