後味の悪い話

【トラウマ級の怖い話】天才バカボン『かわった友だち』

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408: 本当にあった怖い名無し 2017/10/03(火) 21:48:37.63 ID:JTMKPVQX0
アニメ「元祖天才バカボン」のホラーエピソードの1つ「かわった友だち」

「皆さん、実はワシには30年も付き合っている友達がいるのだが。
しかし未だ一度もワシに顔を見せたことが無いという不思議な友達なのだ」

先に行っていくと、この話に登場する「友人」とその家族の手以外の部分については、
視聴者には一切見えないようになっている。

バカボンのパパには、30年来の長い付き合いになる古い友人がいた。
しかし、不思議なことにバカボンのパパはその友人の顔をこれまで一度も見たことがなく、
どのような顔をしているのかとても気になっていた。
その日、バカボンのパパはその友人の顔を見ることを決意し、友人の家を訪ねた。

バカボンのパパが家の扉を開けると、その友人は衝立に姿を隠し、そこから手だけを出して挨拶をした。
そこで家に上がったバカボンのパパが衝立に飛びかかると、
そこには誰もおらず、その友人はいつの間にか客間へと移動していた。

バカボンのパパが客間に招かれると、その部屋は周囲がふすまに囲まれた奇妙な部屋となっていた。
そして、友人はふすまから手だけを出して座布団を差し出した。

久々の再会ということもあり、バカボンのパパがふすまから手だけを出す友人に握手をしようと提案する。
そして、二人が握手をした瞬間、バカボンのパパは思いっきり友人の手を引っ張るが、
逆に引っ張られる形となり、隣の部屋へと引きずり込まれて転倒してしまう。
しかし、その客間の隣の部屋には誰もいなかった。

409: 本当にあった怖い名無し 2017/10/03(火) 21:48:37.63 ID:JTMKPVQX0
友人の奥さんがふすまから手だけを出し、お茶を用意する。
次に友人の息子もふすまから手だけを出し、父親と何やら会話をする。
友人が息子に外で遊んでくるようにと言いつけると、友人の息子は扉を開けて外へと出て行った。

バカボンのパパが友人に顔を見せない理由を尋ねると、
その友人は笑いながら「それは自分が人と顔を合わせない主義だから」と答えた。
次に友人に顔の特徴を尋ねると、その友人は「輪郭は四角く、髪型は七三分けであり、
眉毛は太く、瞼は二重、鼻は獅子鼻で顔の右側にホクロがあり、口が大きい」と答えた。

混乱したバカボンのパパがふすまを強引に開けると、そこには灰皿と煙草の吸殻が残されているだけであり、
その友人はいつの間にか部屋の反対側のふすまへと移動していた。そして、友人は将棋をしようと言い出した。

バカボンのパパはふすまにくっつけるような形で将棋盤を置き、ふすまから手だけを出す友人と将棋をしていたが、
次第に不利な状況となった。そこでバカボンのパパは将棋盤を部屋の中央へと持って行き、
「将棋の続きをしたければ、顔を見せればいい」と言った。
しかし、友人は畳の下から手だけを出して駒を打ち、王手をかけた。

419: 本当にあった怖い名無し 2017/10/03(火) 21:48:37.63 ID:JTMKPVQX0
夕方になり、友人が奥さんに対して、外で遊んでいる息子を家に呼んでくるようにと頼んだ。
そこでバカボンのパパは急いで玄関へと向かい、友人の奥さんと息子が家に上がるところを待ち伏せする。
しかし、扉には友人の奥さんと息子と思われる人影が映っているものの、バカボンのパパが扉を開けてみると、
そこには誰もおらず、友人の子供のものと思われる野球道具が地面に残されているだけだった。
そして、いつの間にか友人の子供は家の中へと上がっており、洗面所で手を洗っていた。

そのまま、バカボンのパパは友人の家族と一緒に夕飯のすき焼きを食べることになり、
ふすまにくっつけるような形でテーブルを置いた。

友人と奥さん、息子は隣の部屋に一緒にいるらしく、バカボンのパパは一日中、
友人の家族に振り回されたというイライラもあり、勢いで隣の部屋へと飛び掛るが、
またしてもそこには誰もおらず、小皿と箸が置かれたテーブルと座布団などが残されているだけだった。

しかし、この時、すき焼きに使っていたカセットコンロがひっくり返ってしてしまい、客間がすごい勢いで炎上する。
バカボンのパパは無我夢中で家の外へと飛び出したものの、友人の家族は家の中に残されたままであり、
二階の窓から手だけを出して助けを求めるような悲鳴を上げていた。

バカボンのパパは必死に「出てくれば助かる」と大声で説得するものの、
まるで友人の家族は顔を見られるのならば死んだ方がましだというように断固として家から出てくることはなく、
そのまま家は焼け落ち、友人の家族は全員焼け死んでしまった。

次の日、バカボンのママが新聞を読んでいると、そこで不思議な記事を目にする。そして、バカボンのパパにこのように伝える。

「あら、パパ。変な記事が載ってるわ。…焼け跡から、不思議なことに手の骨が3本しか見つからなかったんですって」

バカボンのパパは、ふすまに隠れて手だけを出すポーズをとる。
「それでいいのだ」と青ざめたバカボンのパパの顔がアップで終わり

411: 本当にあった怖い名無し 2017/10/03(火) 21:48:37.63 ID:LFKAKFS0
これ、アニメだとパパがうっかりカセットコンロをひっくり返して火事になったことにしてあるけど、
原作だと「顔を見せないならこうしてやる」と故意に火を放つんですよね。ブラックどころか放火殺人犯。

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