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672: 本当にあった怖い名無し:2007/07/16(月) 16:44:31 ID:GtH0Vr3w0
「女の子の食卓」っていう食べ物に関しての1話完結シリーズの話より
少女は小学校から帰ると、自分の足元にまとわりついてくる猫を見ながら
「なめり節って猫の食べ物じゃないの?私も食べれるの?」と思いつめた顔で母に聞いた。
少女は仲のいい同級生たちと帰り道を歩いた。
そのうちの一人である友人は、お使いを頼まれていたからとスーパーに行った。
買ってきたのはなめり節。同級生たちはなめり節を知らず、それって何と訊ねる。
「柔らかい鰹節みたいでごはんと一緒に食べるとおいしいよ」
そう言う友人に少女は言った「えっなめり節って人間の食べ物なの?うちでは猫にあげてるよ」
何気ない疑問だったが、友人は顔を赤くしてうつむき、場の雰囲気は気まずいものになった。
母は「うちでは猫にあげてたけど人間の食べ物よ」と言って少女になめり節を食べさせた。
当たり前のように猫のエサ用の食べ物だと少女は今まで信じていたが、
味の濃いツナという感じでとても美味しかった。
無神経な事を言ってしまったと明日謝る、そういう少女に母は相槌を打たなかった。
翌日、少女は友人に謝った。友人は「別にいいよ」とあっさりした態度だった。
それからも同級生たちとの日常は変わらなかったし、誰も気づかなかったが、
友人はどこか少女に対してよそよそしくなり、避けられていると少女は気づく。
「なめり節って人間の食べ物なの?うちでは猫にあげてるよ」
そう言った瞬間に友人の中の自分は、悪いものへと変わってしまい、
もうとり返しがつかないのだと少女は思った。
謝ると言った時の母の態度を思い出す。
大人の母には、こういう事もある、こうなるだろうと予測できていたのかもしれない。
それから少女の家では、なめり節は猫だけのものではなく食卓にも出るようになった。
もしも「なめり節を好きになったのはいつか」と誰かに聞かれたら
「自分を嫌いになった日」と答えるだろうと少女は思った。
何て事のない一言が相手にクリティカルヒットしちゃう事ってあるある
かといって傷つけた側は「根に持つんじゃねーよ」などと逆切れして言える立場でもなく
678: 本当にあった怖い名無し:2007/07/16(月) 17:51:18 ID:uRXGOc4x0
>>672
なまり節のことだよね?
ぐぐった限りでは"なめり節"はヒットしなかったけど
方言かなー?無粋な突っ込みスマソ。
680: 本当にあった怖い名無し:2007/07/16(月) 18:58:42 ID:xoycSjQR0
>>678
間違えただけだよ!間違えただけだよ!
この作品ではじめて知った言葉だから間違えたんだよ!
些細なツッコミに俺も傷ついた!よそよそしくなってやる!