@mumyosha
90年前の今日、渋谷駅に忠犬ハチ公が建てられた。以前「秋田犬」の本を出版しようと企画を練っていたら、「秋田犬は裏に複雑な事情が絡んでいるから、不用意に手を出さないほうがいい」と友人からアドバイスを受けた。そのときは深く考えることもなく、友人の忠告に従って出版企画は立ち消えになった。
宮沢輝夫著『秋田犬』に、その答えらしきものが書いてあった。その昔(大正から昭和初期にかけて)、秋田県北部では秋田犬の闘犬が盛んで、闇で大会が開かれ、賭けの対象になり、高額の種付け料や、土佐闘犬との交配など、裏で大きなお金が動いた。そこに暴力団の介入を招いた。
品評会の審査員を買収したり、ライバル犬を毒殺したり、ギャンブルをめぐっての騒動や事件が後を絶たなかった、というから穏やかではない。なるほど、そうした背景があったのか。この本で二昔前の友人のアドバイスに得心がいった。
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