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702:本当にあった怖い名無し2020/01/10(金) 01:47:40.84ID:KWGbba4R0
ラノベのブギーポップシリーズの第一作「ブギーポップは笑わない」がわりと切ない
とある高校に通う少年少女たちが、高校内部に紛れ込んだ人食いの化物に立ち向かうという青春群像劇。
人知を超えた高次元の宇宙人(だいたいこいつのせい)が地球人類に興味を持ち、「地球人類とはどのような種族なのか。滅ぼすべきか否か」を査定するため、使者の様な役割を担う存在を創造して地球へと送り込んだ
地球へと降り立った使者だったが、よりによって悪の秘密結社に発見されて捕獲されてしまい、長年に渡って非人道的な研究と実験を繰り返されることになる
秘密結社は使者の細胞からコピーの生命体を造り出す
だが、コピーは失敗作であり、人食いの化物となってしまい、秘密結社の研究施設を破壊して脱走する。
その際に使者も脱走に成功する。
使者は人類に傷付けられて深く絶望して悲しんでいたが、それでも自分のコピーである人食いの化物を倒すために、泣きながらこの世界をさ迷うことになる
化物を追ってとある高校に辿り着いた使者は、その高校に通うN子という天使の様に心優しい少女と出会う。
使者はまともな会話能力を持ち合わせてはいなかったが、N子は「他者の気持ちがなんとなく分かる」という不思議な特殊能力を持っていた。
N子は使者の悲しい境遇を漠然と理解すると、彼を高校の敷地内に匿って面倒を見るようになる。
しかし、不幸にもN子は化物と遭遇してしまい、人知れず殺されて食べられてしまう。
703:本当にあった怖い名無し2020/01/10(金) 01:48:36.55ID:KWGbba4R0>>704
N子の失踪により、N子と親交のあった生徒達がそれぞれ独自に捜索活動を開始し、最終的に一同が会して化物と対峙することになる。
使者も化物に戦いを挑むが、生徒を助けようとして消耗し、致命傷を負って倒れてしまう。
化物が使者にとどめを刺そうとすると、生徒の一人が必死に立ちはだかって使者を庇う。
人類は、容易く他者の命を奪う者もいれば、命を賭けて他者を守ろうとする者もいる。
「どっちなのだろう?」
使者は今までずっと心の中で自問自答を繰り返し続けていたが、この瞬間に「答え」を出すことにし、自爆に等しい必殺技を使用。
自身の身体を膨大なエネルギーへと変換して夜空に放つことで宇宙人に「情報」を送信すると同時に、その光線で化物を蒸発させて刺し違える事を狙ったのだ。
使者の決死の最後っ屁は辛うじて回避されて直撃こそしなかったが、かすっただけで化物に大ダメージを与える
化物は生徒達の手で退治された
その後、今回の事件を生き延びた生徒達は語り合い、
「使者が最後に宇宙人に送ったメッセージが人類にとって友好的な内容であったのなら、人類を救った本当の英雄は俺達でも使者でもなく、使者に優しくしてあげたN子だった」
という結論を出して、物語は終わる。
ちなみに、この話から数千年か数万年後の世界が舞台の別シリーズの作品では、使者を創造した宇宙人が登場して、宇宙人の口から「大昔に地球に調査員を送ったことがあるが、返ってきた結果は“保留”だった」と語られている。
704: 本当にあった怖い名無し2020/01/10(金) 10:38:27.98ID:zY6gJ51g0
>>703
あれ、保留だったのか
その別シリーズまで読むと微妙な気持ちになるな