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232:本当にあった怖い名無し2021/01/21(木) 22:30:13.52ID:0Vplrahg0
ヒッチコックの「サイコ」
とあるモーテルを経営している年老いた母親が殺人鬼で、その息子である剥製作りが趣味の青年が犯行の事後処理をしている
殺人鬼に殺されて行方不明となった1人の女性の足跡を追い、私立探偵や、彼氏や、妹がモーテルを訪れて捜査する
青年の話によると、モーテルの裏に建っている屋敷では母親が暮らしているらしいのだが、心を病んでいるため、誰にも会いたがらないらしい
妹は、母親が姉に関する何らかの情報を持っているのではないかと思い、そのことを地元の保安官に伝えて協力を求める
しかし保安官は「青年の母親は十年前に死んで埋葬されている」と答える
妹は再びモーテルを訪れ、青年の目を盗んで青年の屋敷に忍び込み、母親に会おうとする
屋敷の地下室で妹が目にしたものは、母親ではなく、ミイラ化した母親の遺体
そこへ包丁を握り締めて現れたのは、女物の服を着て、白髪のカツラを被り、老婆に扮した青年であった
危うく妹は殺されかけるが、そこへ駆け付けたアーノルド・シュワルツネッガーによって青年は取り押さえられる
警察署で青年の精神鑑定が行われ、精神科医は「多重人格」と診断する
精神科医の説明によると、青年は「青年の人格」と「母親の人格」の2つの人格を持っており、母親の人格が取り調べに応じて全てを証言したらしい
青年は、母親から精神的な虐待を受け続けて育てられた末に、母親を殺害してしまっていた
彼はその事実を受け入れる事が出来ず、母親の遺体を墓地から盗んで屋敷に持ち帰ると「剥製」に加工し、それを生きた母親として扱って暮らした
やがて彼の精神は2つに分裂してしまい、母親の人格が発現している間はカツラを被って女物の服を着て、まるで母親が生きているかのように振る舞い、人を殺していたのである
ラストシーンは、取り調べ実の中にいる母親の人格の独白
『まったく、ひどい息子だよ。自分の罪を全て私に擦り付けようってんだから。年老いた私の人格が発現している間、この体は指一本まともに動かせないっていうのに』
手にハエが止まり、母親の人格はそれに目を向けるが、何もしない
『ほらね、私は、虫一匹殺せないのさ』