後味の悪い話

【後味の悪い話】遺骨の話

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668: 本当にあった怖い名無し:2007/08/16(木) 08:28:38 ID:50hqMHCq0
阿刀田高 「白い歯」

主人公には、妊婦の妻がいる。
主人公の母が死んで数ヶ月経っている。いずれ故郷に納骨する予定だが、まだ
自宅に遺骨を置いている。

ある日の夕食、主人公は歯が悪く食が進まない。逆に妻は、虫歯ひとつ無く
頑丈な歯である。
妻は、自分は歯が良く歯が良い子は秀才であると語り、主人公も納得できなく
もなかった。

食後、妻が粉薬を飲み始めた。
主人公「風邪か?」
妻  「生まれてくる子供の歯の為にもカルシウム摂るのが大事よ・・
    間に合ってよかった」
主人公「??」
妻  「うちの田舎じゃ頭のイイ子には、頭の骨が一番イイんだって・・
    いけなかった?」

妻は、部屋の片隅にある遺骨に目を送った。
主人公は、母の死が医師の予測より早かったことを思い出した。

695: 本当にあった怖い名無し:2007/08/16(木) 20:24:09 ID:63UhEeIc0
>>668とで思い出した。

かなり昔、徹子の部屋に平野レミが出てたときの話。
黒柳徹子が平野レミの亡くなった父親、平野威馬雄の話題を振ったときのこと。

「アタシのお父さんね、死んじゃったの!
アタシね、お父さんだけは絶対死なないと思ってたのね、
でね、アタシね、お父さんの骨食べちゃったの!
御骨を焼いて骨壷に入れた後に、粉みたいなのが残ってるでしょ、
『あっ、お父さんがまだこんなに残ってる』って思って
急いでパパパパってかき集めたのね、
で、しまうところがないから、口にポイっていれちゃったの!
そしたらね、しょっぱかったの!」

あの口調で捲くし立てていたので、
平野レミの奇行話みたいな感じで番組は終わった。

自分が肉親の火葬に立ち会ったときに
この話を思い出して、ものすごく切なく思えてきた。
さすがに食べようとは思わないけど。

704: 本当にあった怖い名無し:2007/08/17(金) 00:22:39 ID:aUbpqc1+0
>>695
あちゃー、
私は大好きなおばあちゃんが亡くなって、骨を骨壷に箸で入れるとき、
1センチくらいのおばあちゃんの腕だかすねだかの骨を口に入れたよ…。

きちがいじみてると思われても仕方がないけれど、
小さいころからおばあちゃんが好きで好きで、
そんなおばあちゃんが、ボケちゃって最後は私のこともわからなくて…。

あんまりおばあちゃんのことが愛しすぎて、
このままずっと自分といてほしい、余りだからだと言って
捨てられるなんて駄目だと思って、
余ってる骨、そっと手にとって、口に入れた。

後日何ヶ月かたって、親族の集まりのときにほろ酔いの叔父(母の弟)が私に、
「骨を取るときにの、おまえがの、ふっとばぁちゃんの骨を手にとって
口にさっと入れたのを見た気がするんじゃ。まさか食うちょりゃせんよな。」
といったので、ためらいながらも、いや、捨てられるのが嫌で
食べてしまったと白状した。

「そうかぁ、わしは…息子じゃけど、ばぁちゃんのことはそりゃ親じゃからの。
ずっといっしょにおって欲しいと思うけどの。やっぱりそこまでは出来ん。
そうか。●○(私の名前)は食べたんか。」

といって、しばらく黙り込み、目頭を押さえていた。
やっていい事だったか悪いことだったかはわからないけれど、そのくらいおばあちゃんが大好きだった。
レミパンの気持ちわかるよ。
スレ違い、および長文失礼しました。

骨は後味はよくはなかった。

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