107:本当にあった怖い名無し:2005/11/22(火) 17:05:31 ID:NRK7bMAr0
昔話ですが。
戦後すぐ、田舎の農家に嫁いだ祖母の友人。
旦那に死なれた小姑も帰ってきていて、
旦那の両親、小姑2人(ま夫を亡くしてるから可哀相な境遇なんだが)、
友人夫妻が一緒に住んでいた。
友人夫妻の長女が5歳くらいのとき。
長女がしたいたずらに小姑の人が怒り、長女を家から閉め出した。
「そんな子うちの子じゃありません!」って感じで。
おまえの子じゃないだろって感じだけど、昔は小姑のほうが嫁より偉かったし、
そのころは珍しくないしつけの仕方だったので、友人さんは何もいえなかった。
小姑の怒りが収まったら入れてやろうと様子を伺っていた。
しばらくして友人さんが「もういいよ。入りなさい」と家の扉をあけたが、
長女の姿はなかった。
長女は結局そのまま行方不明。生きているかも死んでいるかもわからない。
友人さん夫婦は嘆き悲しんだが、小姑は
「私は悪くない。どこの家でもやってるしつけじゃないの」
といい、舅と姑も「娘は悪くない。嫁は何でもっと早く家にいれてやらなかったんだ」
とむしろ嫁を責めた。
怒った旦那は「家を出よう」と友人さんともう一人の娘を連れて、土地を離れた。
娘を2人産んだことでも責められていたので、腹に据えかねていたらしい。
その後音信不通になり、旦那は両親からの電話にも出ず、手紙もみないで捨てた。
嫁さんを大事に守っていて、評判な愛妻家だった。
でも、その旦那さんの両親と姉妹は数十年後心中。
母親が病死し、介護の必要な舅と収入のない中年女2人だけが残って
将来を悲観したとのこと。
小姑の遺書には薄情な兄(長男)への恨みつらみが描かれていて、
それを言いふらしていたらしく、葬儀をあげにいった友人夫婦はまた辛い思いをしたらしい。
ていうか、長女はどうなっちゃたんだろうか。可哀相だ。