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176:1/3:2006/05/19(金) 00:05:52 ID:3Y/yDR8k0
子供の頃に見た、鬼太郎の映画の話。
30年くらい前だからうろ覚えでスマソ。
もしかしたら、脳内補完ばっかりで全然違う話かも。
ある洞窟に、3匹の?蛇の妖怪が住んでいた。
その妖怪一匹一匹が、赤い宝石のような宝物を持っている。
ある日、その洞窟に一人の貧相なオヤジが迷い込んだ。(冒険家だったかな?)
偶然、蛇の妖怪の宝物を親父は見つけてしまう。うほうほ喜び、親父は宝石を盗んで持ち帰った。
それから何があったのかあんまりおぼえていない。
でも、何か良くないことが人間界に起こり、蛇の妖怪が原因であること、
蛇の妖怪は宝石を盗まれたことをとても怒っている事、などが鬼太郎の耳に入る。
いろいろあって、オヤジにたどり着いた鬼太郎。
宝石を返すよう説得するが、オヤジは拒否。どうしても返さない。
事情を知ったオヤジの息子も元に返すよう言い続けるが、オヤジは返さない。
179:2/3:2006/05/19(金) 00:07:52 ID:3Y/yDR8k0
なんか2番目書き込めてなかった…orz
ある時、蛇の妖怪をなだめるもうひとつの方法があることがわかる。
宝物である宝石をもう一度作ることができるよう、材料を蛇の妖怪に与えてやれば良いのだ。
その材料とは何か、知って驚愕する息子。材料とは、人間のことだった。
蛇の妖怪に生きたままの人間を与えてやると、妖怪は人間を包むとぐろを巻く。
そうして時間をかけて、蛇の妖怪は人間を溶かし、赤い宝石にしていくのだった。
苦悩する息子。オヤジは頑として宝石を返そうとしない。
いや、本当は返せないのだ。オヤジは宝石をなくしてしまっていたのだ。
このままでは祟りは止まない。鬼太郎は、オヤジを蛇の妖怪に渡そうとする。
泣き喚いて許しを乞うオヤジ。いやだいやだと泣く哀れなオヤジを見て、
息子は悲壮な決意をする。自分の身を蛇の妖怪に捧げようと。
それが、息子としての自分の務めであると。
178:3/3:2006/05/19(金) 00:06:47 ID:3Y/yDR8k0
止める鬼太郎。オヤジは、自分の命かわいさに、止めることができない。
息子は寂しげな背中で蛇の妖怪の元へ向かう。
そして、蛇の妖怪は息子の体をゆっくりと包み込んだ。
息子はそこで、蛇に巻かれながら、長い時間をかけて、
生きながら宝石に変えられていくのだった…。
自分のせいでもないのに、くそなオヤジの為に、
なんで息子が犠牲にならなきゃいけないのか。
ゆらゆらと蛇にとぐろを巻かれている人間の図がすごくシュールで、
気持ち悪いほど忘れられない。