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560:本当にあった怖い名無し2021/04/22(木) 19:42:21.32ID:uHkxIjTW0
20代の頃の話
俺は親に虐待され育った為、身体も小さく、人と意思疎通が上手く出来ないまま東京に出た
親が永久に俺を隷属させ家庭という檻の中で慰み者にしようとしてた為、必死に暴れて勝ち取った自由だった
東京に出てしばらくして、Aという声のでかく図々しい男に出会った
Aは大人しく声も小さい俺を一目で気に入り、教えてもいない部屋に押しかけてきて強引に友達となった
Aは何軒も会社を持つ親の息子で、大学生なのに同学年の友達は一人もおらず、何故か年下の同性とばかり遊ぶ奴だった
俺はこの男が苦手で、出来るだけ関わらない様にしていた
やがて俺はバイトから就職の道が開かれ、針穴を通す様な自己実現のチャンスを得た
そんな時、たまたま疎遠になっていたAと道端で出くわした
久しぶりだったので近況報告の為に喫茶店に入り、自分の夢が叶いそうだと伝えた
俺の話を聞きながらAは口元を歪め、濁り切った眼をして俺に嫌味をずっと言っていた
そんな事もあったが、俺は日々、仕事で信用を得る為必死にに頑張っていた
ある日出勤すると、職場の空気が一変していた
誰かがずっと別の誰かの悪口を言っているが、誰の事かは判らない
それが自分の事だと気付いたのは、イジメられ始めてからだった
イジメの原因は全く心当たりも無い、見当はずれの滅茶苦茶な理由からだった
とにかく心当たりが全くないので、弁解のしようがなく、誤解を解くヒントすらなかった
そんな折、再びAに遭った
俺はまさかと思いつつ、俺の職場に来たのかと問いただした
Aは悔しそうにうなずくと、俺の職場の悪口、俺の上司の容姿の悪口をまくしたて、俺にそのすべての悪意の同意を求めてきた
ようやく原因が全てコイツだったと判明した
俺の自己実現が許せなくて、俺のいる職場に来て俺の噂を吹き込み、周囲と対立させたわけだ
俺が愕然としていると、Aは怒りながらこう言った「気持ちを理解しろ!」と
俺は気が遠くなりそうになりながら、弁解の為に何を同僚たちに吹き込んだのか聞こうとするが
「さぁw」「さぁw」ととぼけられ、結局何も聞き出せなかった
・つづく
561:本当にあった怖い名無し2021/04/22(木) 19:44:16.03ID:uHkxIjTW0
・つづき
俺は弁解のヒントも得られず、未来の芽も摘まれ、そのまま退職した
しばらくして再びAに会うと、Aは就職しており、上手くやってると厭味ったらしく言ってきた
俺は理解した
Aが何故大人しい年下の人間に異様に執着するのか、よくわかった
自分が優越感を感じたいから、害の無さそうな、無抵抗な相手としか関われないのだ
そして、そんな自分への生贄が万が一にも夢を叶えて自己実現するような事はあってはならないのだ
Aが下位の対象として見初めた人間は、絶対に自分より幸福になってはいけなかったのだと
俺が心身ともにボロボロになっているのを見るAの眼は、とても嬉しそうだった
563:本当にあった怖い名無し2021/04/22(木) 20:54:06.57ID:hdk51sFo0>>565
Aみたいなやつってロ○コンを好んでそう。
関わってはいけない。