後味の悪い話

【後味の悪い話】昔読んだ漫画のエピソード

89 本当にあった怖い名無し 2017/09/09(土) 01:40:48.80
昔読んだクソつまらない漫画

主人公は超ダメ人間。第一話ではサラリーマンだったが会社をクビになり、その後も全くうだつが上がらない男

ある日、職探しとパチンコに明け暮れていた主人公は、クビになった会社の元後輩の青年と偶然再会する
この後輩、無邪気で人懐っこい性格で、なんの取り柄も無い主人公のことを何故かリスペクトしてくれていた唯一の人物だった
後輩はいまだに主人公のことを「先輩」と呼んで慕ってくれて、平日の昼間で勤務中だというのに「今から一緒に遊びましょう」と誘ってくれる
こんな可愛い後輩の誘いをダメ人間の主人公が断れるわけがなく、一緒に遊ぶことに
しかし後輩が指定する遊びは他人に迷惑がかかるような「子供の悪戯」レベルのしょうもない事ばかり
流石に戸惑う主人公だったが、後輩からの好意を無下にすることも出来ずに付き合い続ける

後輩は一台の車に落書きを始める
その車は、かつて主人公をクビにした性格の悪い鬼のような上司の車
「さすがにそれはマズイ」と後輩を止めようとする主人公
しかし後輩は「俺こいつ嫌いなんですよ」と止まらず、「先輩だってこいつ嫌いでしょ?先輩もやりましょうよ」と誘ってくる
主人公は押しきられる形で落書きに手を染めてしまう
そのままついつい落書きに熱中してしまい、気が付いた時には元上司の車を名作に仕上げてしまっていた
背後から何やら声がかけられ、主人公が振り向くと、そこには鬼の形相の元上司が立っていた

主人公は顔面をボコボコにされ、公園のブランコに揺られてたそがれていた
隣のブランコには後輩が座っている(綺麗な顔。おそらく落書きの件は上司にバレてない)
後輩は本音を語る
「社会人として生きていると、お互いに常識を確認し合うような人間関係ばかりじゃないですか。そんな当たり前の人付き合いに疲れちゃう時があるんですよ」
「だから僕は先輩のことが好きなんです。だって先輩は常識とか無いもの」
「今日は先輩のお陰でリフレッシュ出来ました。また今度会ったらよろしくお願いします」
後輩は笑顔で帰っていく。主人公は呆然と後輩を見送った

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