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128: 本当にあった怖い名無し 2012/08/21(火) 14:48:40.92 ID:JXcEUXB10
三原ミツカズの漫画「DOLL」の一遍。
平社員だが「ささやかな家庭を築きたい」と願う夫。
世間体を気にし「父親のような大人にさせたくない」と子供に勉強を強制する妻。
「父と母が仲良くしてくれたらそれでいい」と願い、体罰を受けながらも勉強にいそしむ息子の物語。
ある日夫は平凡な毎日から脱却し、刺激を求めるために女装を始める。
きっかけは酒の席で同僚にふざけてメイクさせられたことと、
隣の家が購入したドール(女性型ロボット)に惹かれたから。
彼は女装をし、ドールとして振舞うことで周囲の注目を浴びていく行為に快感をおぼえていく。
女装の道具に妻の化粧品を使い、会社で女装を行っていたため、
香水の残り香や口紅の跡が父のシャツに残る。
それを見た妻は夫が浮気していると思い込み、息子に当り散らし出す。
息子は母親に暴力を振るわれながらも、スクラップ場で拾ったロボットの頭部を話し相手にすることで心の平静を保っている。
しかしその日々は長く続かない。
父の車から女性(女装した父)が出てくるのを息子は見てしまう。
更に話し相手だったロボットが壊れてしまい、息子の箍が外れてしまう。
息子は「よくわからないけど、父が遅いのも母が怒るのも全ての原因はあの女なんだ」と確信し、
車から降りる女装した父に包丁を突き立ててエンド。
これだけでも後味悪いが、この親子3人の結末が
「ただ平凡で幸せな家庭が欲しかった」という共通の願いの元に行動を起こした結果だというのものであり、それがますます後味を悪くしている始末。
129: 本当にあった怖い名無し 2012/08/21(火) 16:32:39.34 ID:vnP47tlA0
>>128
父親の女装と「ささやかな家庭」がまったく結びつかないから、
破たんすべくして破たんしたように見える
130: 本当にあった怖い名無し 2012/08/21(火) 18:48:28.58 ID:ahj710AR0
ていうか女装の動機が「平凡な毎日から脱却し」な時点でこいつささやかな家庭なんか望んでなくないか?
132: 本当にあった怖い名無し 2012/08/21(火) 19:13:34.26 ID:x3y+cJEr0
補足
絶望先生の最終話は作者曰く「四つの駅を用意した」とのことで
終わりから四話分どの話でも最終話っぽいラストシーンになっていて
どれでも選んでいいし、ハッピーエンドとブラックオチで交互になるように
仕掛けたとのこと。