176: 本当にあった怖い名無し:2009/06/15(月) 17:15:40 ID:TuCo3vzR0
作者、作品名不明。日本の小説。
(細部は異なるかも知れません。うろ覚えなので)
虫嫌い、と言うか虫を叩き殺すのが趣味の男がいる。
ある夏、彼は山奥の別荘に避暑に行く。
出発前、車の中にゴキブリが紛れ込んだ気がしたが探しても見つからず、諦める。
別荘に到着し、車のドアを開けた途端にゴキブリが走り出し、草むらに消える。
その瞬間、虫の鳴き声が大きく膨れ上がった気がする。
夜。別荘内で1人くつろいでいた男は無数の虫の襲撃を受ける。
別荘は見渡す限りの虫にビッシリと包囲され、
窓にびっしりと取り付いたカミキリが網戸を喰い破り、ガラスに体当たりしてくる。
小さな虫けらに破れるわけがない、とたかをくくっている主人公。
しかし、シロアリが床板を食い破り、踏み抜いた床下に潜む無数のムカデに足を噛まれ、
煙突からハチや毒蛾が侵入して顔にぶち当たり、と虫たちのアタックに追い詰められ、
主人公は虫への怒りと復讐心を抱えつつ、ついに2階への撤退を余儀なくされる。
(続きます)
177: 本当にあった怖い名無し:2009/06/15(月) 17:16:36 ID:TuCo3vzR0
ドアの隙間を塞ぎ、虫への復讐計画を練る主人公だが、階下からのきな臭いにおいに気づく。
次第に室温が上昇して来る。窓から下を覗くと、階下の窓から火が吹き出している。
虫が電気配線を噛み切って出火、と言う可能性に気づく主人公。
ガスに引火したら・・・と考えて、必死で窓から外に飛び降りる主人公。
間一髪で別荘は爆発炎上する。
その熱と炎を受け、彼を包囲していた虫たちは吹き飛び、焼け焦げて全滅する。
ざまあみろ!俺の勝ちだ!
そう叫んで、ムカデにやられた上にくじいた足を引きずって車に向かう主人公は、
急に胸や腹に強烈な痛みを感じてその場に倒れ、のた打ち回る。
苦しむ主人公の腹を食い破り、巨大なサナダムシが顔を出す。
たぐってもたぐってもずるずると引きずり出されてくるサナダムシ。
主人公は絶叫する。
とどめは心臓に潜り込んだ糸状虫が刺す。
痙攣して動かなくなる主人公。
冷え始めた体から、寄生虫たちが逃げ出し始める。
それは、ものすごい数だった。
567: 本当にあった怖い名無し:2009/06/25(木) 21:26:25 ID:FYVMTzGM0
>>176
亀レスだけど村田基っていう小説家の「反乱」っていう短編だね
『恐怖の日常』に入ってる
179: 本当にあった怖い名無し:2009/06/15(月) 17:26:02 ID:+bmDFEdSO
ひいいぃぃぃ((((;゚д゚))))